シャワーだけでは体臭が取れない理由が判明!湯船に浸かる5個のメリット

シャワーだけでは体臭が取れない理由が判明!湯船に浸かる5個のメリット

お風呂とトイレが一体となったユニットバスだと、湯船も小さく、どうしてもシャワーで済ましがちですよね。でも入浴は疲労回復だけでなく、体臭防止する効果もあります。

ではなぜ、入浴が体臭防止になるか? 気になる答えは体のメカニズムにありました。体臭防止を含む、湯船に浸かる5個のメリットをまとめましたので、シャワーだけで済ませている方にぜひ参考にしてください。たかが入浴、されど入浴。湯船に浸かるか浸からないかで、こんなに差があったんです!

湯船に浸かるメリット1:疲れがとれやすい

シャワーを浴びただけで疲れがとれた気がしない……。それにはちゃんとした理由があります。湯船に入ることで得られる、3つの効果を解説します。

浮力で体をリラックスさせる

水中では浮力によって陸上よりも体重が軽くなります。肩まで湯船に浸かった場合は、陸上の体重の約10分の1にまで軽減されるため、体をリラックスさせることができます。陸上では立っていても座っていても、体のどこかしらの筋肉を使っているため、なかなか筋肉が休まりません。湯船に浸かることで体の筋肉の緊張を解き、疲れた筋肉をゆっくり休ませてあげることができます。

シャワーだと浮力によるリラックス効果が得られませんし、立ちっぱなしなので筋肉が休まりません。シャワーだけでは疲れがとれにくいのは、入浴時の浮力が関係しているのです。

水圧によるマッサージ効果

湯船に浸かると、体の表面に水圧がかかります。水圧によって体がマッサージされている状態となり、下半身に溜まりがちな血液やリンパ液が心臓に戻りやすくなります。水圧によって血液とリンパ液の循環が良くなり、発汗と利尿作用によって老廃物が排出されやすくなるため、入浴することでデトックス効果が得られます。

全身浴は体にかかる水圧が高くなり、立ち上がると水圧が解除されて心臓と脳に送られる血流量が急激に低下して立ちくらみが起こりやすくなるので、ゆっくり立ち上がるようにしましょう。半身浴は心臓への負担を抑えて下半身に水圧をかけることができるため、デトックスの効果があります。心臓に負担がかかりにくいため、高血圧の方や高齢者におすすめです。

温熱効果

入浴で体が温まると手足の末端血管が広がるため、手足の末端まで血液が行き届いて体が温まりやすくなります。体全体の体温が上昇することで発汗が促され、体に溜まった老廃物が汗と共に排出されて体の疲れが回復していきます。

湯船に浸かるメリット2:睡眠の質が高くなる

入浴後に温まった体が徐々に冷えていくと、眠気を覚えます。入浴後の体温低下は悪いことではなく、睡眠の質を高めてくれる効果があります。入浴後の体温低下と睡眠の質は、睡眠のメカニズムが関係しています。

睡眠のメカニズム

人の体は睡眠に入るために、睡眠時間が近づくにつれて徐々に深部体温(体の内部の体温)が低下していきます。睡眠前に深部体温を低下させることで体の代謝を下げ、それに伴って脳温(脳の温度)が下がります。脳温を下げるのは、脳のオーバーヒートを防いで疲れた脳を休ませて回復させるためです。

入浴後の体温低下と睡眠の関係

では次に、この睡眠のメカニズムと入浴の関係を紐解きます。

湯船に浸かることで深部体温が上昇し、手足の血管が拡張されます。入浴後は拡張された血管から熱が逃げていくため、入浴前よりも深部体温が低くなります。入浴後に深部体温が低下することにより、体が睡眠の準備に入りやすくなるため、寝付きがよくなります。体温が下がることにより、日中の活動で疲れた脳や臓器を休ませることができるため、睡眠の質が向上する、というわけです。

シャワーだと深部体温が上昇せず、入浴後に充分に体温を下げることができません。そのため、体が睡眠の準備がしにくくなり、睡眠中も脳や臓器が充分休まらないので睡眠の質が高まらず、疲れがとれにくくなります。

湯船に浸かるメリット3:体臭防止

 シャワーだけでは体臭が取れない理由が判明!湯船に浸かる5個のメリット

入浴は体臭改善に効果があると聞いたことありませんか? 実は、入浴することで体臭が防げると言われるのには、ちゃんとした理由があります。

体臭は疲れの元である乳酸が関係している

乳酸は疲労物質と呼ばれるもので、運動すると体内に乳酸が溜まって疲れを感じます。この乳酸は疲れの元となるだけでなく、体臭の元にもなっています。体内で乳酸が増加すると同時に、アンモニアも増加していきます。アンモニアは肝臓の働きで解毒されますが、肝臓が疲労して解毒力が弱まっていると、解毒できなかったアンモニアが汗に混じって排出されるため、体臭が強くなってしまいます。疲労を原因とした体臭であることから、疲労臭と呼ばれています。

乳酸は血液の循環が良くなると減少していくため、湯船に使って体を温めて血液循環を良くすることにより、乳酸を減らすことができます。乳酸が減ればアンモニアが減りますし、発汗によってアンモニアが体外に排出され、体臭が軽減されます。入浴で乳酸を減少させることは、疲労回復と同時に体臭を防止する効果もあるのです。

体を洗い過ぎると体臭が強くなる?

体臭を防止するために体を入念に洗いたくなりますが、体を洗い過ぎると逆に体臭が強くなってしまいます。というも、人間の皮膚の表面には善玉菌と悪玉菌がすんでいて、善玉菌である表皮ブドウ球菌は不快臭を作り出す悪玉菌から皮膚を守ってくれているため、洗い過ぎると悪玉菌が繁殖しやすくなり、体臭が強くなってしまうのです。

体を洗うと善玉菌の約90%が洗い流されてしまいますが、10%残っていれば1日ほどで元の数に戻っていきます。洗浄力が強いボディーソープを使ったり、強めに体をゴシゴシ洗うと皮膚を守る善玉菌のほとんどが洗い流されてしまうため、ゴシゴシし過ぎす優しくお肌を洗いましょう。

湯船に浸かるメリット4:美肌効果

湯船に浸かって体が温まると、毛穴が開いてお肌に溜まった皮脂や汚れが排出されるため美肌効果が得られます。ただし、先に解説したようにゴシゴシ洗い過ぎると皮膚の善玉菌を洗い流してしまいますし、摩擦によってお肌が傷められてメラニン色素が沈着してしまうやすくなるため、優しく洗ってあげましょう。

入浴後は皮膚の水分の蒸発を防いでいる皮脂が少なくなり、熱と共に水分が蒸発してしまうため、お肌が乾燥しやすい状態となっていますので、入浴後は保湿液や保湿クリームで保湿した方が良いです。

湯船に浸かるメリット5:心のリラックス

湯船に浸かるのは体がリラックスするだけでなく、心もリラックスします。湯船に浸かると、先に解説した浮力によって体の負担が軽減されることもあり、心からゆっくりできます。体がポカポカと温まって、体も心もリラックスすることで心身ともに疲れが回復していきます。

シャワーだけだとお湯を出しっぱなしにするのがもったいないですし、立ちっぱなしなのでさっと体を洗っただけで出てしまい、ゆっくりする余裕があまりありません。体の汚れを落とすためだけにお風呂に入るのではなく、心の疲れも落とすことも目的にすれば、お風呂の入り方が違ってくると思います。

まとめ

入浴が体臭防止になる理由に、乳酸が関係していたなんて驚きですよね!それに、お肌をゴシゴシ洗い過ぎると余計に体臭が強くなってしまうなんて、「そんなの聞いてないよ…」って感じですよね。でもこれで、シャワーだけでは体臭が取れない理由がお分かりいただけたかと思います。湯船に浸かるって、大事なんですね。

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