部屋だけはよかったのに…となる前にチェックしておきたい街のこと5つ

部屋だけはよかったのに…となる前にチェックしておきたい街のこと5つ

昔から「木をみて森を見ず」と言いますが、これは部屋を借りる際にも同じ事が言えます。
いくら物件が良くても、周辺環境などがイマイチでは日々の生活にも支障が出てきてしまいます。

物件を探す際に不動産屋に直行してしまう人も多いかも知れませんが、その前に1日ぐらいじっくりと「これから住むかもしれない街」を散策してみると、物件選びで失敗する確率を減らせます。

今回は「街」を散策する中でチェックするポイントをご紹介します。

ポイント1. 交通

 部屋だけはよかったのに…となる前にチェックしておきたい街のこと5つ
家を探すときに、職場や学校などへの交通アクセスを第一に考える人はとても多いでしょう。しかしネットで知り得た情報と、実際に「通ってみる」とでは大きな違いがあります。

例えば電車を利用する方は、最寄り駅に急行が停まるかなどを確認しておくと「ギリギリで駅についたけど、急行で乗れなかった……」なんて悲しみを回避できます。さらに一度くらい乗車しておくと「意外と朝は電車が遅れがちだな……」「一番近い駅より、ちょっと距離があるけど違う路線の駅だと座れるな」といった戦略も立てれます。

また、自転車通勤の場合も朝晩の交通量や路上駐車の多さを実際に目で見ることにより、移動時間を短縮できるかも知れません。

ポイント2. 利便性

 部屋だけはよかったのに…となる前にチェックしておきたい街のこと5つ
当たり前ですが、人間は住んでいる「街」で生活を営みます。
住みたい街に商店街などあれば、実際に散策してみることをオススメします。

  • スーパーの数や品揃え、営業時間
  • 個人商店は多いか
  • 近くに病院はあるか、何科があるか? 休日診療はしているか

などは最低限確認しておいた方が良いでしょう。
日々使うであろうスーパーは、食材など物価が高ければエンゲル係数も跳ね上がります。夜遅くまでやっていれば、仕事が遅くなっても立ち寄れますし、見切り品などもゲットできるかも知れません。個人商店が多いところは単純に「大きな資本に負けておらず、街自体に活気がある」ということです。また、近くにある病院を把握しておけば、いざという時にも困りません。

ポイント3. 環境

 部屋だけはよかったのに…となる前にチェックしておきたい街のこと5つ
以下の点は1回下見しただけだと気づけないかもしれませんが、引越しまでに余裕があれば確かめておきたいところです。
* 近くに線路や交通量の多い道路などあるか
* 川が近いか
* 若者がたまりやすい場所があるか

近くに線路や道路があると気になるのが騒音。これは交通量の多い昼間に確かめておきたいところです。また、近くに幼稚園や小学校がある場合も同様です。
次に川です。大量の雨が振り、川が氾濫したら……という心配ももちろんありますが、それ以上に気になるのは虫。川の水質にも左右されますが、夏場は蚊が大量に発生します。川沿いはすごく環境が良さそうに見えるのですが、虫が苦手な方にとってはいい環境とは言えません。さらに、水質が悪いと匂いも漂ってきますので、注意が必要です。
特に夜中に若者がたまりやすい場所があると必然的に治安も悪くなりやすいです。なかなか下見の段階で気づけないかもしれませんが、交番などの場所は最低限把握するようにしましょう。

ポイント4. 防犯

 部屋だけはよかったのに…となる前にチェックしておきたい街のこと5つ
一人暮らしの女性は、防犯面も気になるところですが、オートロックなどがしっかりした物件を探すだけでは満点とは言えません。ここは「街」の防犯意識を自分の目で確認しておきたいところです。

  • メインストリートはもとより、脇道でも夜は明るいか
  • 塀や駅の高架下などで落書きが放置されていないか
  • 住宅街などでマンションのエントランスの電灯が切れていたりしないか? 放置されている家屋はないか

などは見て回っておくのをオススメします。
昼は活気があったのに、いきなり夜になると某世紀末的な世界になる街も珍しくはありません。メインストリートを確認するときは、昼だけでなく、お店が閉まった夜も確認しておきましょう。合わせて脇道や、住宅街などの明るさも確認しておくのもオススメします。スプレーの落書きなどは言わずもがな、放置しておくと治安の悪化を招くので、しっかりと対処しているかチェックしておきましょう。

この防犯という観点はアドバイス3の環境と合わせて確認してみると、さらにリスクは少なくなるでしょう。

ポイント5. その他/番外編

 部屋だけはよかったのに…となる前にチェックしておきたい街のこと5つ
商店街を歩いている人の服装や挙動、店の店員さんの態度などを見てみることで、その街の特徴が分かることもあります。オススメなのは、夜になったらその街の「盛り場」に繰り出してみることです。チェーン店と個人店などハシゴしてみるのが良いでしょう。

チェーン店ならば「騒いでいる学生がいる」「家族連れがたくさんいる」などを肌で感じることができます。個人店ならば、ほぼその街に住んでいる人がやって来るので、ふと耳を澄ませば「あそこのスナックのママと八百屋がデキてる」などの耳寄り?な情報をゲットできるかも知れません。

まとめ

不動産屋は商売です。
それぞれの事情があり、大人の事情でオススメしてくる物件も無きにしもあらずです。そういった時に事前に街の状況を調べていれば「あの辺りは確か坂がキツかったな……」「あんまり治安は良さそうじゃなかったな……」など物件を決めるうえでの判断基準となります。

住む場所が変われば、付き合う人も変わります。付き合う人が変われば人生も変わります。良い人生を送れるように、引越しの際は物件以外の観点から考えてみると、将来素敵な出会いがあるかも知れませんね。