申込金(もうしこみきん)
申込金とは
「この部屋を借りたい」と思った時、仮押さえのために渡す金銭のことを申込金、正式名称は「申し込み証拠金」といいます。最近は不要なケースが多いですが、一部の不動産会社では、いまだ請求する場合もあるようです。借り主の意思確認を目的とするもので、申込金が支払われた物件は他の入居希望者に紹介することはできません。もし支払う場合は、必ず預かり証をもらい、希望すれば返却されることを確認するようにしましょう。
申込金にまつわるトリビア
申込金の金額は不動産会社によって異なりますが、家賃の1ヶ月分程度であることが多いようです。契約前に一時的に不動産会社に預けるお金なので、申し込みをキャンセルした場合や審査に通らなかった時は全額返却されます。しかし、返還されないなどのトラブルが多いため、東京都では不動産会社に申込金は不要とするよう指導をしています。また、宅地宅建取引業法では、仲介業務において不動産会社が申込金など一時預かり金の返還を拒むことは禁止されています。
申込金と引っ越しのカンケイ
もしも申込金を請求されたら、どのような名目(申込金、手付金など)なのか、キャンセルの場合は全額返金されるかを確認し、「預かり証」を発行してもらいましょう。
市販の領収証を使用した場合は「預かり証」と加筆訂正をお願いし、名目や期間、担当者名、金額を明記してもらいましょう。キャンセルしたにも関わらず、申込金が返金されない場合は、その市区町村の不動産窓口に相談するといいでしょう。