2010年3月に4つの市と町が合併してできた新生加須市。埼玉県の東北部に位置し、群馬・栃木・茨城という北関東3県と境を接しています。こいのぼりの生産量日本一の町として知られ、毎年5月の市民平和祭ではクレーンの先に吊られた全長100メートルというジャンボこいのぼりが呼び物に。また加須うどんや武州加須囃子など独自の文化を育む地域色豊かな場所でもあります。
その一方、都心から50キロメートル圏内に属し、鉄道や道路網などの整備が行き届いていることから東京への通勤圏ともなっており、若年層や働き盛りの世代の人口も多く、市は繁栄を続けています。利根川流域の豊かな土壌を活かした農業を始め、工業や商業などもバランスよく発達。都市と自然が調和したまちづくりが進んでいます。
そんな加須市ですが、住みやすさの点ではどうでしょうか。都心から少し遠いイメージもありますが、利便性や生活環境などはどうなのか、アンケートをとって皆さんの意見を聞いてみました。
街の雰囲気を大きく左右するのがその街並み。加須市の街の風景について聞いてみました。
加須駅を中心にして、商店街が賑わいを見せています。老舗から近未来的な店舗までバラエティーに富んでいます。(20代/男性/会社員)
都会の街並みを持っている地域と自然の多い地域があり、住みやすいです。(40代/男性/会社員)
古民家や宿がたくさんあり、歴史を感じられる街です。また、利根川が流れており、朝日や夕日が反射してとても幻想的な風景が見られます。自然に囲まれた穏やかな街です。(20代/女性/パート・アルバイト)
利根川や渡良瀬川を始めとして多くの河川が通っていて用水路や小沼も多い地域であるために優良な水田が多くある地域です。しかし住宅地も充実しており、都会さと田舎さのバランスのとれた地域です。(20代/男性/学生)
加須駅を中心にして駅前には、古くからの商店が軒を連ねています。個人商店とガストやマクドナルドなどのチェーン店が共存しています。郊外には、イトーヨーカ堂やイオンなどの大型店舗があります。(20代/男性/営業系)
農地と住宅街で折り重なっている点がこの地域の特徴で、全体的にのどかな景色が広がっています。北側の利根川周辺や渡良瀬遊水地付近には、豊かな自然環境が広がり、憩いを求める人にも最適と言える地域です。(40代/男性/自営業)
エリアによってさまざまな顔を持つのが加須市の特徴。市の中心地である東武伊勢崎線加須駅周辺などには商業施設や住宅街が密集しています。その商業施設も、レトロな雰囲気あふれる昔ながらの商店街から近代的なショッピングセンターまでバラエティに富んでおり、利便性は高そうです。また古い街並みを大切に残しているのも歴史ある街ならでは。さらに繁華街を離れた利根川周辺には豊かな自然も残り、穏やかな雰囲気を醸し出しているようです。
住むとなれば欠かせないのが交通の便利さ。加須市の交通アクセスはどうなっているのでしょうか。
鉄道は、東武日光線、東武伊勢崎線が利用可能です。また、東北本線栗橋駅も利用可能です。(40代/女性/専業主婦・主夫)
加須市は県の北東部に位置しています。そのため都心への通勤通学者も多く鉄道は東武鉄道が利用されています。バスは加須地域循環バスが利用されてきましたが、現在はコミュニティバスの「かぞ絆号」が住民の足として多く利用されています。(40代/女性/会社員)
東北自動車道があります。東北と首都圏への移動が安くて便利です。(40代/女性/契約・派遣社員)
鉄道は東武鉄道の伊勢崎線と日光線が通っています。バスは路線バスが一社と市内循環バスが走っています。道路は東北自動車道が通っており、インターチェンジもひとつあります。(20代/男性/学生)
東武鉄道の伊勢崎線と日光線が走っています。市内の中心部を走っているのは伊勢崎線で加須駅が中心駅です。久喜市にあるJR東日本東北本線宇都宮線の栗橋駅を最寄り駅として利用出来る地区もあります。(40代/女性/主婦)
東武鉄道の東武伊勢崎線と東武日光線が利用可能です。また朝日バスや加須地域循環バスも利用できます。高速道路は東北自動車道の加須インターチェンジを使うことができます。(20代/女性/その他)
埼玉県加須市は東武鉄道の伊勢崎線と日光線の2路線が利用可能で、伊勢崎線では東京都台東区や群馬県伊勢崎市から、日光線では県内の南埼玉郡宮代町や栃木県日光市からのアクセスに適しています。加須市には東北自動車道の加須ICがあり、公共交通機関以外に車でも、東北地方等の遠隔地からのアクセスに適した地域です。(40代/女性/主婦)
東武伊勢崎線および日光線の駅が市内にあります。市の中心部に立地する加須駅には伊勢崎線が乗り入れており、都内へのアクセスが便利です。駅南口を発着する路線バスは、市内各方面とアクセスしています。(30代/女性/公務員)
東北自動車道の加須インターがあります。東北方面と首都圏への移動がスムースですし、ETCを使えばリーズナブルな価格で通行できます。サービスエリアも充実していますので便利です。(20代/女性/芸能関連)
東武伊勢崎線の加須駅があります。快速電車との併用で首都圏や北関東への移動がスムースで便利です。運賃も安いですし、車両も快適ですし、標識もわかりやすいので便利です。(40代/男性/公務員)
埼玉県加須市は、東武鉄道伊勢崎線が走行しています。また、JR高崎線鴻巣駅からも民間バスを使えば、アクセス可能です。道路では、東北自動車道の加須インターチェンジがあります。(20代/男性/営業系)
市中心部の加須駅と花崎駅には、東武伊勢崎線が乗り入れています。どちらの駅も区間準急・急行列車の停車駅なので、都内への通勤・通学者に利便性の高いアクセス環境です。(50代/女性/医療系)
中心駅は東武伊勢崎線の加須駅で、北千住駅から約60分、浅草からは約70分でアクセスが可能です。中央付近には東北自動車道が通り、加須ICから中心街までは10分程度の距離です。(40代/男性/自営業)
埼玉県の北東部に位置する加須市には、東京都の浅草駅から群馬県の伊勢崎駅へ至る東武伊勢崎線2駅(加須駅・花崎駅)と埼玉県の東武動物公園駅から栃木県の東武日光線へ至る東武日光線2駅(新古川駅・柳生駅)があります。(40代/男性/自営業)
群馬県・栃木県・茨城県とも隣接する加須市の主要道は、千葉県香取市から茨城県を経由して埼玉県越谷市へ至る国道125号と栃木県日光市から群馬県や埼玉県を経由して東京都豊島区へ至る国道122号です。(40代/男性/自営業)
都内へのアクセスは東武伊勢崎線、栃木県内へは東武日光線の利用が便利です。沿線駅からJRへの乗り換えができ、伊勢崎線の沿線には北千住などのターミナル駅もあります。(20代/女性/学生)
加須市を通る鉄道路線は東武伊勢崎線と日光線。また駅の所在地は市外になりますがJR東北本線栗橋駅もすぐ近くにあり利用可能です。加須から北千住までは最短で54分と通勤可能な範囲にあります。加須駅からは市内各地への路線バスが運行されており、コミュニティバスもあって市内や近郊への移動は快適。道路は東北自動車道加須ICがあるほか国道122号線・125号線などの幹線道路網もよく整備されており、通勤にもレジャーにも便利な場所といえそうです。
長い歴史と豊かな自然が魅力の加須市。主なスポットにはどんなものがあるのでしょうか。
加須はなさき水上公園です。この公園には大きなキッズプールがあり毎年夏には子供連れでくる家族で賑わっています。(20代/男性/パート・アルバイト)
玉敷神社の樹齢400年の大藤は有名で開花時期には多くの観光客で賑わいます。こちらの神社の大藤は長尺の藤で開花した花がとても美しく見事です。(40代/女性/会社員)
埼玉県加須市の有名スポットといえば、加須未来館です。プラネタリウムもあります。(40代/男性/その他専門職)
むさしの村は加須市にあるレジャースポットです。園内には、遊園地やふれあい牧場、夏場にはプールもあります。子供向けの乗り物も多くあり、親子で楽しめるスポットになっています。(20代/男性/フリーター)
埼玉県加須市の有名スポットは、むさしの村が遊園地でありながら農業体験も可能な公園で、家族全員で楽しめます。他では加須未来館が天体観測やプラネタリウム施設で、子供の天文学系の学習に役立つ他、大人の天文学ファンにとっても最適な施設です。(40代/女性/主婦)
城山公園があります。桜のシーズンには花見と紅葉のシーズンには紅葉狩りが楽しめます。散策や子供たちが遊ぶ環境も整っていますのでリフレッシュにもなります。景色もきれいです。(20代/男性/医療系)
騎西城があります。天守閣が立派で季節や天候に応じても見方を楽しむことができます。写真撮影や写生スポットとしても利用できます。駐車場も完備でアクセスしやすいです。(50代/女性/医療系)
東北自動車道の羽生ICから車で15分(6.7キロ)にある加須未来感は、利根川河川敷緑地公園の近く(徒歩9分)にあり、天体観測やプラネタリウム・レストランが整備され、隣には無料で自転車が借りられる加須サイクリングセンターがあります。(40代/男性/自営業)
渡良瀬遊水地は、群馬、栃木、埼玉、茨城4県の境に位置した、利根川の氾濫時のため池の役割をしています。また、貯水池として水量を調節することもあります。通常は水辺の生物を観察する公園、ゴルフ等スポーツ用に解放されています。(50代/女性/フリーター)
東北自動車道の加須ICから350mにある「わく井ミュージアム」は、20世紀の文化遺産に相応しいクラシックカー(ロールスロイスとベントレー)が走行可能な状態で保存されています。(40代/男性/自営業)
花崎駅から徒歩10分の加須はなさき公園は、バーベキューやサイクリングなど四季を通して楽しめる県営公園です。夏には水遊びや水泳などに活躍するプールは、秋からは釣りができるプールフィッシングになります。(40代/男性/自営業)
アンケートで特に人気を集めたのはこの3カ所。まず県営の加須はなさき水上公園。夏にはスライダーを備えたプールが人気ですが、それ以外にも鯉の池やバーベキュー場、自然観察園など年間を通してさまざまな楽しみがあります。続いて樹齢400年と伝えられる藤が有名な玉敷神社。5月の花の時期には毎年大勢の人が訪れます。そしてプラネタリウムや天体観測室を備えた加須未来館は子供から大人まで楽しめるスポットとなっています。
こいのぼり以外で加須の名前をあまり耳にすることがない、という人も多いかもしれませんね。ですがアンケートの結果を見ると、生活の上で必要な交通・買い物などの利便性はもちろん、心を癒す豊かな自然、歴史を感じる街並み、そして休日を楽しむレジャースポットなどすべてがそろった街であることがわかります。住環境の良さは子育てファミリーにもうってつけといえそうですね。