埼玉県の南東部に位置する蕨市は、江戸時代には蕨宿という中山道の宿場町で非常に栄えていました。中山道沿いは、今でも、住人が自主的に協定を結び、歴史ある建物と景観を残すようにしています。また、市の中心にある蕨駅の東口は隣接する川口市からつながる繁華街として栄えています。市の南西部は、中小の町工場が密集する地域で、日本で名の知れたモデル製造会社や宝飾品製作会社が起業した場所でもあります。工場には様々な国の方が働き、2015年の統計では、蕨市は外国人の住人の比率が5%を超える国際色豊かな町です。
蕨市内にある駅は、京浜東北線の蕨駅だけですが、市の南東に京浜東北線の西川口駅、市の南西に埼京線の北戸田駅があり、どちらも市から200m程度の距離にあるため、市の全域から鉄道駅へ行きやすいロケーションです。また、東京へは30分程度、県庁がある大宮駅へも15分と交通の便が良いのも魅力です。市内には大型ショッピングセンターが数店舗、中規模のスーパーマーケットも含めると10店舗以上あるため普段の生活も便利です。また、小児科を含む病院も40院以上あるため、近年は都心のベッドタウンとして生活する人が増えています。
日本で面積がもっとも小さい市でもある蕨市ですが、住みやすさはどうなのでしょう?住宅街の様子など様々な視点から皆さんの声を集めてみました。
アンケートの結果、歴史ある街並みが魅力という意見が多く見られました。
駅前はスーパーもあり開発され明るい街ですが、駅から離れるとのどかな風景もあります。(30代/男性/会社員)
市役所附近には今でも古い日本家屋の街並みが残っており、旧中仙道沿いには昔の美しい建物が並んでいます。(70代/男性/無職)
埼玉県蕨市は建築物の整備が進んでいるので近代的な街並みです。(20代/男性/会社員)
市内は歴史的資源の保存を目的とした景観が広がり、江戸時代から昭和にかけての建造物が多くみられます。誰でも気軽に市の歴史に触れ、ゆったりとした空間を楽しめるような工夫が随所に施されています。(10代/男性/主婦)
基本的に住宅街ですが、かつて中山道宿場町、蕨宿として栄えた名残りの建造物が残存しています。明治時代に建てられた歴史民俗資料館別館や、蕨本陣跡など建造物を垣間見ることのできる落ち着いた景観です。(20代/女性/主婦)
面積が狭く、人口密度が高い自治体のため、蕨駅前を中心に商業施設や公的機関が密集しています。また、駅周辺は近年再開発が行われ、超高層タワーマンション「シティタワー蕨」が建設されました。(30代/女性/販売系)
人口密度が高いことで知られています。都心まで30分という交通の便の良さから、ほとんどの土地は住宅地として利用されています。蕨市役所の周辺には、宿場町として栄えた頃を偲ばせるような日本住宅も残っています。(40代/女性/IT系)
市の木や花となっているケヤキやサツキを中心に豊富な自然を取り入れている事や細かな箇所まで整備されている事から幅広い年代の方がリラックスして暮らす事が出来る街並みとなっています。(30代/女性/主婦)
蕨市の街並みとして紹介するならかなり落ち着いています。都会から少し離れているために、田端もあり田舎の風景が広がっています。少しゆっくりとした生活を送りたい人にはオススメです。(30代/男性/フリーター)
駅の西口には昔ながらの商店街が残ります。また、旧中山道で江戸を出発してから最初の宿場町として栄えた蕨市は、町のところどころに古い建築物や町家を見ることができます。(40代/女性/主婦)
埼玉県蕨市は昭和の街並みや古い建物が非常に目立ちます。駅前には商店通りがあるので独特の雰囲気が醸し出されています。昼間と夜間では印象が変わるので飽きることがありません。(20代/男性/事務系)
蕨城跡や和楽備神社といった歴史のある旧跡が市内にある事で落ち着いた雰囲気の街並みとなっています。また、市内に高層マンションが少なく自然が豊富にある事から閑静な住宅街でもあります。(30代/男性/営業系)
「中仙道蕨宿まちなみ協定」という区域の方々が自主的に定めたまちづくりのルールが定められており、江戸末期から昭和初期に建築された12件が中仙道沿道に建ち並んでおり、かつての宿場の繁栄をうかがい知ることができます。(30代/女性/主婦)
中山道の宿場町として栄えた時代の史跡が数多く保存されていますので、趣のある景観を堪能できます。けれど、高層階のマンションも建ち並んでおり、近代化も進んでいます。(40代/女性/主婦)
蕨駅が市内のほぼ中央に位置して、周辺には数多くのお店や医療施設が建ち並んでいます。学校は市内のいたるところにあるので、どの地域に住んでも通学しやすい街並みとなっています。(30代/男性/自営業)
蕨市は、もともと中山道の宿場町として栄えておりました。その名残として、現在でも街の随所には古い建築物が数多く残っており、ノスタルジックな雰囲気を楽しむことが可能です。懐かしい昔の街並みを肌で感じたい方におすすめできる市です。(20代/男性/自営業)
歴史ある建物を保存する取り組みを行っているため、昔ながらの街並みが多く残されており、駅から離れると自然も残されていることから、仕事で疲れた休日には、ホッと一息つける雰囲気のある街並みがあるようです。一方で、駅前の開発は進み、スーパーなども整備されているとのコメントもあり、食材の調達など生活する上で必要な機能はそろっていることが分かります。「新しさと古さと共存」というコメントからも分かる通り、蕨市は自然と利便、昔の美しい建物と近代的な建物がエリアごとのメリハリになっているところが魅力のようです。大きな山や海がないというコメントもあり、市内は比較的平坦で自転車や歩きでも移動しやすい環境であることが伺えます。
アンケートでは、鉄道・自動車・バス等様々な交通機関の魅力についてコメントが頂けました。
京浜東北線が通っており、隣の南浦和駅まで行けば武蔵野線に乗り換えられます。(30代/男性/会社員)
市内の東部を東北本線が、西東へ南北に斜めに通っていている西部には路線の隣を国道17号線が平行して走っています。(20代/女性/専業主婦・主夫)
埼玉県蕨市には京浜東北線と国際興業バスが運行しています。蕨駅の西口にはバス乗り場があるので分かりやすいです。(20代/男性/会社員)
鉄道は、東北本線の蕨駅があり、市の玄関口となっています。また、市内には蕨市のコミュニティバスと、隣接する川口市のコミュニティバスが市民の足を支える役割を果たしています。(10代/男性/主婦)
蕨市は周囲を川口市、戸田市、さいたま市に囲まれた小さな市ですが、JR京浜東北線の通る通勤・通学にも便利な場所です。東京までのアクセスはおよそ10分程度、都心までは30分ほどです。京浜東北線しかないため電車が止まってしまうと少し大変ですが、市内には国際興業バスも数多く走っており、地下鉄のある鳩ヶ谷駅まで20分程度で行くことも可能です。(20代/女性/主婦)
JR東日本の京浜東北線が走っており、駅は蕨駅です。京浜東北線と並行する形で宇都宮線、高崎線、湘南新宿ラインが走っていますが、蕨市内には、停車駅はありません。西側を国道17号が平行して走っています。(40代/女性/IT系)
JR東北本線の蕨駅が中心駅となっていて、近隣だけではなく東京方面にも向かう事が出来ます。また、市内には市営バスが運行されている事から駅から離れた地域でも快適に移動する事が可能です。(30代/女性/主婦)
蕨市の交通アクセスは、主に電車とバスになります。電車に関しては、京浜東北線が通っているために一本で都心の新宿などに行くことができます。バスに関しては、巡回バスが出ているためかなり便利です。(30代/男性/フリーター)
埼玉県蕨市には京浜東北線が走っています。また、コミュニティバスも走っているので地元を移動するのであればこのようなバスを利用してください。蕨駅からでも様々なバスが運行しているので時刻表を確かめましょう。(20代/男性/事務系)
蕨市にはコミュニティバスがあるので、運賃も100円でノンステップバスとなっており、高齢者や子供を中心に交通機関の一つとして人気となっています。安くて安全な運転を心掛けてくれます。(30代/男性/営業系)
蕨市は高層マンションが立ち並んでいるということもあり、比較的、鉄道を利用する方が多く、その様な方の交通の起点となっているのがJRの蕨駅です。大宮方面から東京方面まで簡単に出られます。(20代/男性/営業系)
市内からはJR東北本線を利用する事が出来ます。駅から離れた地域で生活をしている場合でも。蕨市と川口市が運行しているコミュニティバスで最寄り駅までスムーズに行けます。(30代/男性/営業系)
市の東部をJR東日本の京浜東北線が通っており、蕨駅が唯一の鉄道駅です。国際興業バスの路線バスの他、「ぷらっとわらび」と呼ばれるコミュニティバスも運行されています。(30代/男性/その他)
市内には東北本線が通っています。市内には蕨駅があり、蕨市のすぐそばには西川口駅があります。電車で行くのも便利ですが、国道も多く通っているので車での向かうのも便利です。(30代/女性/主婦)
鉄道は東北本線の蕨駅のみ利用することができます。けれど、コミュニティバスが充実していますので、ショッピングや通勤に便利です。全区間とも運賃は均一ですから、利用しやすくてお得です。(30代/女性/主婦)
JR東日本の蕨駅があり「上野・東京・横浜・磯子・大船」方面や「浦和・大宮」方面に電車移動できます。利用者数は6万人近くもあり埼玉圏内では7番目に多い駅なのです。(30代/男性/自営業)
蕨市は埼玉県の南東部に位置する自治体です。市域を縦断するようにJR東日本京浜東北線が走り、蕨駅が設けられています。同線を利用して都心方面へのアクセスが確保されています。(50代/男性/事務系)
埼玉県南東部に位置する蕨市で唯一の鉄道駅は、東京駅と盛岡駅を結ぶJR東北本線の蕨駅です。蕨駅からは、隣接する自治体(戸田市・川口市・さいたま市)へ行くバスが運行しています。(40代/男性/自営業)
市内の公共交通機関としては鉄道が蕨駅のみとなっていますが、市内での移動は循環バスが東西南各コースに走っているので、不便なく移動をすることが出来る様になっています。(60代/男性/技術系)
南北に狭く東西に広い蕨市では、JR京浜東北線の蕨駅を利用して都心まで通勤通学をしている人も多いですが、地区により西川口駅やJR埼京線の北戸田駅・戸田駅に近い場合もあり、住んでいる地域により複数の駅を使い分けることが出来ます。京浜東北線と埼京線が距離1.5kmほどで並行して走っているためです。(40代/男性/技術系)
京浜東北線は、都心だけでなく、南浦和から武蔵野線を使うと千葉や多摩方面へも行けるため多くの方面へ快適にアクセスできそうです。本数の多さと昼間の座りやすさへのコメントが目立ち、待たずにゆったりと移動できることもアクセス好感度を上げる理由のようです。市内を国道が通過しており自動車でのアクセスも良く、駅からはバスも運行されているので近郊への移動も便利そうです。市内を循環するコミュニティバスも走っているため、駅や市役所などの施設への移動も簡単です。さらに、駅の西口ロータリーにはタクシーも止まっているというコメントがあり、夜遅い時間でも安心して自宅へ帰れそうです。
アンケートの結果、歴史的なスポットを上げる方が多く江戸時代から続く魅力を感じさせます。
三学院。敷地が広く、由緒ある蕨でいちばん大きいお寺です。建物も立派です。(50代/女性/専業主婦・主夫)
和楽備神社。成人式発祥の地でもあり、厳かな雰囲気です。初詣の参拝者も多いです。(20代/女性/学生)
中山道の宿場町でしたので、歴史民俗資料館は充実した内容の施設です。(30代/男性/会社員)
市内西部にある「わらびりんご公園」は、健康器具があるので大人も利用しやすい公園です。園内では、市で開発された、わらびりんごが栽培されています。このりんごは、直径10センチほどの小さな実で、6月に収穫されます。(30代/女性/販売系)
埼玉県蕨市の有名スポットは蕨市立歴史民俗資料館です。資料館では当時の暮らしが見学できます。なので教養が深まります。神社の数も多いので神聖な場所として知られています。(20代/男性/事務系)
埼玉県蕨市の有名スポットは蕨市民公園です。子どもの遊び場も充実していますし、スポーツができるだけの敷地があるので地元だけではなく色々なエリアから多くの人々が訪れています。(20代/男性/事務系)
京浜東北線蕨駅と西川口駅の間に「蕨市民公園」があります。子供用の遊具があり、バーベキューも楽しむことができます。桜の咲くころにはお花見も楽しめます。また駐車場も無料ですので、週末ご家族で遊びに行かれてはいかがでしょうか。(30代/女性/主婦)
中山道の蕨宿として栄えた地域ですから、さまざまな史跡が残されています。そのために、中山道蕨宿本陣跡や渡船場跡碑などを見て歩くことができます。また、歴史民俗資料館では、貴重な史料が展示されています。(40代/女性/主婦)
蕨市立歴史民俗資料館は、市の歴史と文化を紹介しており、宿場と織物に関する情報なども展示しています。また江戸時代後期の街並みを再現したジオラマも見られます。資料館の隣には、蕨宿の本陣と同じものが建てられています。(70代/男性/その他)
和楽備(わらび)神社は、地名を冠した神社で、成人式発祥の地ということもあり、七五三や厄除けなど家族の節目の催しでお世話になることができそうです。立派な建物を持つ三学院、蕨城跡、鐘の音が美しい長泉院梵鐘と由緒あるスポットが市内にあるので、歴史民族資料館で学習してから市内を散策すると新しい発見があるかもしれません。一方、蕨市民公園は、水や緑が多く、春には桜、夏はバーベキューと季節に応じた楽しみがあるので、休みの日の家族サービスに最適なスポットと言えそうです。パチンコ店を薦めるコメントもありましたが、イベントで芸能人が来る時もあるようなので、好きな芸能人が来るか?チェックは欠かずにすると会えるかもしれません。
蕨市は、自然も多くあり、古い街並みも残されている一方で、生活に便利な施設や近代的な街の開発も進んでいます。電車・自動車・バスで近隣から遠方まで便利にアクセスができ、特に電車は待たずに座れるのが魅力です。市内には歴史的なスポットや大きな公園もあります。家族で暮らす方には子供の成長に合わせた催しができる場所があり、一人で暮らす方には繁華街や芸能人に会えるスポットが生活のメリハリを与えてくれそうです。蕨市は、新旧のバランスが良く、様々な生活スタイルの方が住みやすい街であると言う結果になりました。