桶川市は、埼玉県の中東部に位置する人口約74000人の都市です。かつては中山道の宿場町の一つ、「桶川宿」があった地として知られ、JR高崎線が通っていることから、県中心部のさいたま市や都心へ通勤する人々のベッドタウンとしても栄えています。
街のシンボルとなっている紅花は、江戸時代に商家が東北まで紅を買いに行くのを面倒に思ったのか、当地の農家に種子を与えたことがきっかけとされています。紅の価格は米の数倍もしたことからこぞって栽培され、かつ東北地方のものより出荷も早かったため関西方面ではより高値で取引されましたが、明治期になると輸入染料にとって代わられたことで、次第に姿を消してゆきました。
中山道には蔵造りの家屋が並ぶなど、宿場町としての街並みが残る一方、住宅地の発展とともにショッピングモールや東部工業団地など、生活基盤も充実しています。今回は、そんな桶川市について、街並み、交通事情、有名スポットの3点から住みやすさを分析してみました。
桶川は、住宅街と田園地帯が広がる穏やかな街並みを特徴に挙げる声が多く寄せられました。
緑や畑のあるところも多い、閑静なのんびりとした住宅街が広がる街です。(30代/女性/専業主婦・主夫)
荒川の西側には飛行場などがあり、広々としたのどかな田園地帯です。また、大きな工業団地もあります。(20代/女性/パート・アルバイト)
桶川市には、江戸時代から栄えていた宿場町が、桶川宿として今も残っており、歴史情緒あふれる街並みがみられます。(30代/女性/会社員)
桶川市は江戸時代に宿場町だった景観を残している市です。蔵造りの建物などがそのまま保存されていたり歴史を感じられる街並みです。現在は住宅が増えてきていますが農業用地などもまだまだ残っています。(20代/女性/主婦)
埼玉県の中央部にあります。殆どの地域が大宮台地上に位置しています。農業用地が残っていますが、住宅地化が進行しています。中山道には、現在でも、宿場町として栄えていた頃の面影が残っています。(40代/女性/IT系)
埼玉県桶川市の街並は、東側は住宅地が少し建っていますがほぼ田園地帯です。JR高崎線近くや国道17号付近に住宅地が多く建設されています。大きな工場もいくつかあります。(30代/男性/自営業)
市内に鴨川や荒川等の複数の川が流れていて自然が豊富にあります。都心から近い事でマンションや住宅街も多くなっていますが、季節によって違った自然の良さを楽しむ事も出来る街並みです。(30代/男性/事務系)
べに花の街として発展した歴史的背景に基づいて、べに花を再興する事業が推進され、6月下旬頃には市内随所でべに花が咲き誇っています。べに花畑の他にも、自然が豊富に残存し、美しい田園都市の街並みを有しています。(30代/女性/主婦)
中山道には蔵作りの建物が数多くあって、風光明媚な場所になっています。田園風景も広がっていますが、宅地化が進んでいて多くの方に住みやすい街並みになっているでしょう。(30代/男性/自営業)
荒川沿いの西側には、飛行場などがあります。緑豊かな田園地帯で、 大自然に囲まれたのどかな街並みです。蔵造りの町家や商家も残っており、その当時の面影が感じられます。(20代/女性/その他)
紅花の産地として江戸時代から有名であったため、中山道沿いには蔵造りの家が並んでいます。農地が広がる一方で桶川駅に近い地域では大宮方面・都内への通勤者が多くなり住宅地が広がっています。(40代/男性/技術系)
駅の東側には旧中山道があり、かつて宿場があった歴史を感じさせる史跡や昔ながらの住宅など、趣のある街並みが広がっています。西側はショッピンセンターや市民ホールがあるなど、開発が進んでいます。(30代/女性/主婦)
首都圏のベッドタウンとして、マンションや一般住宅が建ち並んでいます。けれど、城山公園や駅西口公園など、緑ゆたかな空間がたくさんあります。とてもきれいに整備されていますので、憩いの場として重宝されています。(40代/女性/クリエイティブ系)
市中心部となる桶川地区には、JR桶川駅や幹線道路の周辺に多くの住宅地が形成される一方、東部の加納地区には企業の工場が密集するなど、地区ごとに特徴のある構成となっているようです。人口密集地からほどない地域にも自然が多く残っており、開発と自然のバランスがとれた街並みであることがうかがえます。
桶川の住民のアクセス手段は、遠方への通勤には電車、市内の移動は車やバスが便利なようです。
中心となる桶川駅はJR高崎線が通っています。市内の交通は車かバスになります。(30代/女性/専業主婦・主夫)
桶川市ではほぼ中心部に位置するJR桶川駅が利用できる他に、東武バスウエスト、朝日バスなどの交通機関があります。(30代/女性/会社員)
東京に出易い場所なので出勤は東京という人が多いです。車など持っていると生活する上ではとても便利な場所でしょう。(20代/女性/専業主婦・主夫)
市内には循環バスが走っていて、愛称は「べにばなGO」です。未就学児を無料として、100円均一で乗れるバスです。車の免許がなくても市内を東回り、西回り、東西の外回りと内回りと4系統を年中無休で走っているので急な外出にも使われています。(20代/女性/フリーター)
埼玉県桶川市には循環バスが走っています。循環バスは車椅子の方でも乗ることができるので時刻表を参考にしながら停留所を探してください。場合によっては工事などで迂回をすることもあるので注意をしましょう。(20代/男性/事務系)
桶川市内には、首都圏中央連絡自動車道が走っていて、桶川北本IC、桶川加納ICが利用出来ます。鉄道はJR東日本の高崎線が、桶川駅から利用出来るので電車での移動も便利。(30代/男性/公務員)
鉄道路線はJR高崎線が通っていますが、鉄道以外にも自動車網も充実しています。高速道路は県内を横断する形で圏央道が通っており、その圏央道と交差する形で幹線道路である国道17号線が走っています。(50代/男性/営業系)
JR高崎線の桶川駅が唯一の鉄道路線となっています。唯一ではありますが、すぐに大宮まで出る事が出来ますし、大宮までも10分〜15分程度なので交通アクセス面は充実しているといえます。(30代/女性/主婦)
市内には鉄道路線が桶川駅のみですが、それをカバーするのに十分な公共バス網が敷かれています。特にベニバナGOは市内を循環するバスとなっており、多くの市民の足となっています。(50代/女性/主婦)
高崎線の桶川駅からだと東京駅に乗り入れもあるので便利ですし、都心にも行きやすいです。本数はやや少なめです。桶川駅発の路線バスもあります。熱海などの観光地へのアクセスも良いので日帰り旅行も楽しめます。(30代/女性/事務系)
桶川市へは鉄道を利用した場合、JR東日本の高崎線で行くことができます。自動車を利用した場合は、首都圏中央連絡自動車道の桶川北本ICや桶川加納ICから行くことができます。(30代/女性/主婦)
桶川市は、埼玉県の中東部に位置しています。市内中心部にJR桶川駅があるほか、市内を走る循環バスは東と西に分かれており、計4方面利用できます。利用料金は100円で、桶川市内のほぼ全域を網羅しています。(30代/女性/事務系)
高崎線桶川駅を擁すると同時に、北上尾駅や伊奈線内宿駅が近接しており、さいたま市や上尾市へ通勤しやすい鉄道交通環境を有しています。桶川駅からは、団地や主要公共施設を結ぶ路線バスの他、深夜中距離バスも発着しています。(30代/女性/主婦)
JR高崎線の1つの路線が利用でき、バスは「東武バスウエスト」「川越観光バス」「朝日バス」などがあります。高速道路は、 首都圏中央連絡自動車道が利用可能で、隣県からもアクセスしやすいです。(20代/女性/その他)
南北にJR高崎線と国道17号線が500mほどの距離で並行して走っており、都内へのアクセスが便利です。東西には首都圏中央連絡自動車道が走り、都心を経由せずに神奈川方面に行けるようになっています。(40代/男性/技術系)
市民の多くがJR高崎線を利用しています。大宮駅まで15分と高い利便性を持つ環境です。また、駅が利用しにくいエリアでも路線バスや市内を循環するコミュニティバスが通っています。(30代/女性/主婦)
バスが充実していますから、免許を持たなくても便利なエリアです。市内循環バスは先払いで料金が均一ですので、利用しやすくて大好評です。また、さまざまな私営のバスが走っており、深夜中距離バスも利用できます。(40代/女性/クリエイティブ系)
埼玉県の中東部に位置する桶川市で唯一の鉄道駅は、大宮駅と高崎駅を結ぶJR高崎線の桶川駅です。桶川駅には、湘南新宿ラインと上野東京ラインが停車、西口からは川越駅行きのバスが出ています。(40代/男性/自営業)
鉄道は桶川駅が最寄り駅となっており、JR高崎線が乗り入れています。当駅から乗車すれば埼玉県のさいたま市や群馬県の高崎市などへ移動する事が可能です。道路では首都圏中央連絡自動車道と呼ばれる高速道路があり、桶川北本ICなどが最寄りのインターチェンジとなっています。(40代/男性/フリーター)
東京方面に通勤する方であれば、JR高崎線から乗り換えをせずに出ることができるのは大きなメリットでしょう。一般的に、地方では車がなければ移動に困るケースも多いのですが、市内循環バスがあるので、拠点施設などへ移動するには困らなそうです。
有名スポットは、昔ながらの街並みを活用した施設などに人気が集まっています。
桶川市には、ベニバナウォーク桶川というショッピングモールが2014年にオープンしています。80もの専門店や食料品から家電製品まで揃う、人気のスポットです。(30代/女性/会社員)
観光農園でもある岸井農園が人気です。小さいお子さんを連れた家族の方達が多くきて賑わっています。(30代/男性/パート・アルバイト)
桶川市べに花ふるさと館がおすすめです。明治の旧家を改装された母屋にてゆっくりとお茶を楽しめるスペースがあります。(20代/女性/学生)
べに花ふるさと館という所は桶川の自然の中に桶川の歴史からふるさとのイメージを今に伝えるために作った木造の建物があります。安らぎや懐かしさを感じるエリアです。地元の食材で作った手作りのうどんや蕎麦でふるさとの味を楽しむことも出来ます。(20代/女性/主婦)
重要文化財に指定されている泉福寺や熊野神社古墳といった地元の歴史を学ぶ事が出来る観光名所があります。また、アニメ映画にも登場した事のあるホンダエアポートといった市内上空や江ノ島を遊覧飛行する事の出来る飛行場も人気があります。(30代/男性/事務系)
市ではべに花を街づくりのシンボルとして掲げており、べに花にまつわる有名スポットを数多く揃えています。中でも有名なのがべに花ふるさと館でべに花を愛でることができるほか、体験教室なども開かれています。(30代/女性/主婦)
桶川市民ホール響の森は、クラシックコンサートや落語などイベントが目白押しです。市民が使用する練習室やギャラリーは格安で利用できるので、人気があり、週末には市民で賑わっています。(30代/男性/事務系)
古い農家の住宅を改築した「べに花ふるさと館」は観光スポットとしてもお土産屋さんとしても有名です。中でも名物の手打ちうどんは人気が高く、観光客から地域住民まで多くの人が訪れています。(40代/男性/公務員)
上越新幹線の内宿駅から徒歩15分には、井戸から明星が飛び出したとされる明星院があります。関東十八檀林(関東における浄土宗の僧を育てる寺)のひとつである明星院には、「倉田の大カヤ」と呼ばれる推定樹齢600年のカヤの木(高さ約31m)があります。(40代/男性/自営業)
明治期の旧家を改装した「べに花ふるさと館」や桶川宿など、レトロな雰囲気を前面に出すことで観光客の人気を集めているようです。また、日々の買い物に欠かせないショッピングモールが存在するなど、地元住民にとっても暮らしやすく遊びやすい施設が充実しているしていることが読み取れます。
以上の観点から、桶川市は歴史に支えられながらも街として成長し、自然にも程よく恵まれた地域であることが読み取れました。地元で働くにも、都心への通勤にも適した環境があり、休日には市民がショッピングモールで買い物に集まり、観光農園などで家族連れで自然を楽しむ姿も想像できます。地方から都心への通勤として、ベッドタウンを探している方であれば桶川を検討みるのも良いでしょう。