横浜市の南東部にあって、根岸湾の埋め立てで急速な発展を遂げてきたのが横浜市磯子区です。区内にも重化学工業地帯を抱えていますが、湾岸部ということで周辺の区にも多くの工業地帯がありベッドタウンとしての役割も担っています。
元々は漁業やのりの養殖に力を入れてきた磯子区ですが、時代の流れと共に転換期を迎え京浜工業地帯の一角を成すべく土地開発が行われてきました。開発は意欲的に進められて、開発当時では珍しかった埋没型のインフラ整備などが成されてきた歴史を持っています。
埋め立てで海岸部を広げてきた背景があるのでこの辺りは平らな地形になっている一方、その周辺を丘陵地が囲み、南部には広い緑地を持っていますね。この緑地面積は横浜市のなかでも有数の規模です。
水と緑を大事にして人に優しい街を目指している磯子区。そんな穏やかな街、磯子区の実際の住みやすさって気になりませんか?そこで、区の住みやすさについて3つのキーワード、区の街並みと移動に伴う交通アクセス、穴場的な有名スポットでアンケートを行ってみました。
ひとくくりにできない街並みの特徴が見えてきました。
磯子駅周辺はマンション建設が進み、商店街と共に活気のある街並みです。(50代/女性/パート・アルバイト)
下町の風情を残す街並みと、自然、海沿いの工業地帯など、様々な顔を持っています。(20代/女性/学生)
住宅と自然が調和している街並みで、都会過ぎず、田舎過ぎず、とても住みやすいエリアです。(30代/女性/専業主婦・主夫)
公園も多く自然もたくさんあるエリアなので落ち着いて暮らすことができます。ご近所同士も仲が良く犯罪も少ないので安心して長く暮らすことができるエリアです。のんびり暮らすことができます。(40代/女性/美容系)
街並みは下町という表現が当てはまります。大きなショッピングセンターではなく、昔からある商店街が磯子駅や新杉田駅の近くにありますので、親しみやすい街並みになっています。(30代/男性/技術系)
横浜市磯子区では、全体に静かで落ち着いています。海側では活気も有りますが、落ち着いた街並みです。この町では、シーズンによりまた顔を変えるのも特徴で、両面を持っています。(70代/男性/その他)
磯子区は住宅街を中心に構成されています。商店も大きなショッピングセンターではなく、商店街などの個人商店が数多くあり、地域の触れ合いを大事にしている地域になっています。(30代/男性/技術系)
磯子区は根岸湾に面している低地の部分と、それを取り囲むような丘陵部分に分かれます。低地は重化学工場が立ち並び丘陵地は以前は別荘がありましたが現在は住宅地になっています。南部は円海山を中心とした自然が残っています。(30代/男性/事務系)
横浜市磯子区では、磯子区は、海にも近い事が有りますが、活気もある反面、静かな所も多くて、静寂の街も多くてお店も少なくてよいです。緑も多くて住むには良い環境です。(70代/男性/その他)
町屋のような古い街並みがあります。長屋風の住宅が連なる場所もあります。古くからの懐かしさを感じる商店街もあります。海に面しており、住宅街が多いですが、ところどころ自然も多く残っています。(40代/女性/その他)
工業地帯として発展を遂げてきた歴史を持つにも関わらず、自然も多くて静寂さを失っていない街である事がうかがえます。仕事場と快適な住宅街が近い事は大きな利点になるのではないでしょうか。折り合いを付けながら上手に発展を遂げてきたことが見て取れますね。
そもそも大都会の横浜市内ですから、アクセスに不便を感じることは無さそうです。
横浜市磯子区には、根岸線、京急本線、金沢シーサイドラインが通っています。路線バスも充実し、アクセスは良好といえます。(20代/女性/学生)
京浜東北線と横浜線が運行しているため、大船から横浜、東京方面まで楽に電車移動できるので、東京の会社に勤めながら住むことも十分可能です。(30代/女性/専業主婦・主夫)
JR根岸線をよく利用しています。横浜駅からアクセスしやすいです。(30代/男性/会社員)
大きな道路が多く通る町ですので工業用などのトラックも多く走っています。車を持っているとより便利でしょう。電車もありますし駅前はわりと栄えています。バスも通っています。(20代/女性/主婦)
磯子区はJR線の根岸駅、磯子駅、新杉田駅があり、各駅から横浜市営バスが結んでいますので、乗換は非常にスムーズです。また、新杉田駅から徒歩で京浜急行杉田駅まで歩けるので、アクセスはさまざまに選ぶことができます。(30代/男性/技術系)
鉄道網では、JR根岸線、京急本線、金沢シーサイドラインが通っており、東西南北の移動が可能です。また首都高速湾岸線、横浜横須賀道路が通っており、車での遠距離の移動も容易です。(20代/女性/事務系)
JR京浜東北線で横浜駅から大船駅方面を特に根岸線と言います。磯子区内には根岸線の根岸駅、磯子駅、新杉田駅、洋光台駅があります。他に京急線と金沢シーサイドラインが通っています。(30代/男性/技術系)
横浜市磯子区へは、電車では根岸線か京急電鉄です。高速では首都高湾岸線です。アクセスも良くてどこに行くにも磯子区は便利です。ここは横浜市でも中心部で有り交通の要です。(70代/男性/その他)
JR根岸線(洋光台駅・新杉田駅・磯子駅・根岸駅)と京浜急行本線(杉田駅・?風浦駅)と横浜シーサイドライン(新杉田駅)の3路線が利用できます。駅から離れたエリアも定期的に循環している路線バスで最寄りの駅に行くだけでなく、直接横浜中心部へのアクセスも可能です。(40代/女性/自営業)
横浜市磯子区では、根岸線4駅、京急本線2駅、金沢シーサイドライン1駅が利用できます。磯子区役所の最寄り駅は、横浜駅と大船駅(鎌倉市)を結ぶ根岸線の磯子駅(徒歩5分)です。(40代/男性/自営業)
横浜市磯子区の中心駅である根岸線磯子駅の東口からすぐには首都高速湾岸線の磯子出入り口があり、ベイブリッジまでは14キロ(26分)です。磯子駅から横浜横須賀道路日野ICまでは6キロ(12分)です。(40代/男性/自営業)
鉄道を利用する場合は、JR根岸線、京急本線、金沢シーサイドラインなどがあります。JR磯子駅から横浜駅までは15分ほどで着くことが出来ます。道路は首都高速湾岸線が通っています。(40代/女性/その他)
工業地帯の物流を担ってきた強固なアクセス網は、人の移動手段にも利便性をもたらしているようですね。土地開発に伴うインフラ整備がうまく行われた証と言えるのかもしれません。県外、特に都心へのアクセスが簡単というのは居住区として心強いですね。
大人も子供も一緒に楽しめる見所が多いようです。
横浜こども博物館や、横浜市電保存館などが有名な観光スポットです。(20代/女性/学生)
横浜市磯子区の三殿台遺跡は、たくさんの竪穴式住居が存在することで有名です。(20代/女性/専業主婦・主夫)
磯子の海づり場は地元で有名な釣りスポットです。釣り船も出ているので、女性も安心して釣りができます。(30代/女性/その他専門職)
JR根岸線洋光台駅から徒歩3分にある横浜こども科学館は、月面ジャンプや科学工作教室など体験型の科学館です。プラネタリウムやサイエンスショーもあり、年齢に関係なく楽しめます。(40代/男性/自営業)
JR京浜東北線根岸駅北口から徒歩18分にある横浜市民ヨットハーバーは、初心者から経験者まで利用できるヨット教室があります。ジュニアヨット教室では、ヨットやジャケットが無料で借りられ、20回ほどのレクチャーが受けられ1名4万円です。当ハーバーでは、ボートレースやハワイアン演奏などがある夏祭りが開催されます。(40代/男性/自営業)
根岸駅から徒歩16分にある横浜市電保存館には、ちんちん電車の愛称で親しまれた横浜市電が当時の姿で見ることが出来ます。当館では、映像上映、模型展示、グッズ販売などがあり、一番人気は運転体験ができる市営地下鉄シミュレーター(1回100円)です。休日は非常に混み合いますが、24台分の無料駐車場もあります。(40代/男性/自営業)
教育に力を入れている区の側面を垣間見えるような回答が多く見られますね。知識欲をかき立てるような科学的スポットが多く、その一方でレジャーを楽しみながら自然に触れられる場所や歴史的建造物も近くにあるようです。好奇心旺盛で多感な子供の頃にとって無くてはならない施設が沢山ある事がわかります。
歴史の移り変わりに逆らわず、沿うように発展を遂げてきた磯子区の見所を十分に感じられるようなアンケートになりましたね。漁業から工業地区へと切り替わり、その基礎インフラを生かして住みやすい街を形成してきたのでしょう。長期的な展望が得意な区である事がうかがい知れます。
住みやすさを測る基準は色々あるとは思いますが、磯子区は静かな居住地で自然も多くて教育施設にも恵まれた、子育てに向いている街と言えるのではないでしょうか。