神奈川県の西部、山間部が大半を占める自然豊かな市が南足柄市です。人口は4万人程度とそれほど大きな市ではありませんが、富士フイルムやアサヒビールといった大企業の工場があり、そのおかげもあってか豊かな財政を誇る市としても知られています。交通的な面を見てみると、市内を通っている電車は伊豆箱根鉄道大雄山線のみと小田原市へのアクセスが中心となりそうですが、国道や県道も利用でき、東名高速も近くを通っている場所になっています。アクセス性次第では神奈川県内に働いている人ならば通勤も十分可能でベッドタウンとして活用できそうな地域かもしれません。また金太郎のおとぎ話の舞台とされており、金太郎をモチーフにしたキャラクターやお祭りが行われるなど、地元の人間に昔から親しまれて居るるのも見逃せないポイントでしょう。そんな豊富な自然がある南足柄市ですが、住宅街の実際に住みやすさはどの程度でしょうか。100人の人に南足柄市について意見を聞いてみました。
アンケートをみると、南足柄市の魅力は自然の豊かさと落ち着いた街並みと言えそうです。
南足柄市は豊かな水に恵まれており、水の郷百選に選ばれました。(40代/女性/専業主婦・主夫)
足柄道の宿場町、大雄山の門前町の古い顔と、工業団地などの新しい顔があります。全体には、自然が多く、花や緑、水に恵まれた土地です。(50代/女性/パート・アルバイト)
市の東部には、精密化学、ビール企業などの事業所や工場があります。伊豆箱根鉄道には企業名が付いた駅もあり、工場への通勤で路線を利用する人が多いです。(30代/女性/パート・アルバイト)
南足柄市は、西部と中央部は山地なので、県立21世紀の森や足柄万葉公園などの自然公園・レジャー施設が多く、また、東側には住宅街が並んでいて、自然を感じながら住むことができる街並みとなっています。(20代/男性/学生)
小田急線のエリアは商業施設も充実していますし、マンションや戸建て住宅が多いのが特徴です。箱根登山鉄道の周辺は観光客相手のお店が多く、個性的な店舗がそろっています。(30代/男性/事務系)
箱根山や足柄峠など山間部が多く大半をしめているのいますが、市街地の開発は進んでいます。足柄城などの史跡も多く残されており、ノスタルジックな街並みを見ることができます。(30代/女性/フリーター)
市内の大半は山間部となっており、商業地といえるような場所は大雄山駅や和田河原駅など一部の駅の周辺にとどまっています。それ以外は住宅地であり、のんびり落ち着いた雰囲気の町並みです。(20代/男性/事務系)
神奈川県南足柄市は、神奈川県で一番人口が少ない市ですが、生駒を中心に次々と新興住宅が開発されています。幼稚園や病院などと一体化されながら開発されているこれらの住宅街には豊かな自然もあり、閑静な雰囲気です。(30代/男性/飲食系)
南足柄市の街並みは、大部分が山林地帯ですが、市の東部が市街地になっており、中心駅の大雄山駅周辺はローカルな雰囲気が漂っているものの、ピアゴやダイソー等の商業施設や小規模の雑居ビルが建ち並び、人通りが多いです。市街地を通る県道74号線沿いは、ロードサイド系の店舗が多い中、街路樹が植えられており、庭付きの民家も建ち並んでいるので、緑豊かな清々しさを感じさせます。(40代/女性/主婦)
南足柄市は水が綺麗なことで知られており、その水資源を活かした工場が多くなっているようです。全体的には自然に非常に恵まれており、住みやすさとともに宿場町ならではの歴史も感じられるなど、ゆったりとした雰囲気が漂っていそうです。工場が多いので働き先にも困らなさそうです。
アンケートからは電車はそれほどではないもの小田急線が利用できたりバスが多くあることが伺えます。
公共交通機関は伊豆箱根鉄道のみですが、神奈川県道74号・神奈川県道78号線をはじめ道路交通は充実しており各地へアクセスしやすいです。(30代/男性/会社員)
隣接する開成町・小田原市に小田急小田原線が通っており、そちらへ出ることで、新宿へ直通で行けます。また、ミニ私鉄「大雄山線」が小田原まで通じており、地域の足として愛されています。(40代/男性/会社員)
伊豆箱根鉄道と伊豆箱根バス、箱根登山バス、富士急湘南バスが通っており観光客や地元民の足となっています。(50代/女性/パート・アルバイト)
南足柄駅の中心駅となっているのは、伊豆箱根鉄道の大雄山駅です。鉄道よりもバス路線のほうがこの市へのアクセス方法が多く、伊豆箱根バス、箱根登山バス、富士急湘南バスが市内を走っています。(30代/女性/主婦)
神奈川県南足柄市への交通アクセスとしては、国道78号線、国道723号線、国道74号線が通っているので、車両でのアクセスが便利です。また、鉄道は市の東側のみ通っているので、市の中央部や西部に行く場合、電車でのアクセスは少々不便です。(20代/男性/学生)
伊豆箱根鉄道の大雄山駅が中心駅となります。その他、和田河原駅、塚原駅などが利用できます。車で訪れる際には、東名高速道大井松田ICで降車すると、市内の大井町に到着する事ができます。(30代/男性/フリーター)
伊豆箱根鉄道の大雄山線が通っており、南足柄市には6つの駅があります。終点である小田原駅まで約20分ほどで、この駅からJRや小田急線に乗り換えることができます。JRであれば横浜駅や品川駅、東京駅等に、小田急線であれば下北沢駅や新宿駅等に行くことができます。(30代/女性/主婦)
鉄道では伊豆箱根鉄道が大雄山線として相模沼田駅と大雄山駅を往来しています。路線バスは大雄山駅からは伊豆箱根バス、小田急線新松本駅からは箱根登山バス、富士湘南バスが発車しています。自動車での移動は県道74号線が市内東部では南北に通過しており、主要道路の一つとして市民に使われています。(30代/男性/事務系)
小田急線の新松田駅を利用できます。新宿から2時間ほど普通電車でかかりますが、のんびりとした住みやすい街です。他には箱根登山鉄道を利用して各駅にアクセスできます。(30代/男性/事務系)
東名高速道路大井松田インターからは車で10分から15分程度で南足柄市の中心地に入れます。電車はあまり利用できないので車を持っていることが必須の地域になっています。(30代/男性/クリエイティブ系)
鉄道もバスもあり、公共の交通機関は比較的充実しています。鉄道はJRの路線はありませんが、伊豆箱根鉄道の大雄山線が通っており、駅も8つあります。バスは、箱根登山バスなど3つの路線バスが運行しています。(40代/男性/公務員)
神奈川県南足柄市には、鉄道では伊豆箱根鉄道が乗り入れており、小田原駅を経由して都心にアクセスすることができます。また、車では神奈川県県道74号、78号などの主要幹線道路を通じて小田原などに行く事ができます。(30代/男性/飲食系)
鉄道を利用しての南足柄市役所までのアクセスは、小田原市の小田原駅から出ている伊豆箱根鉄道大雄山線の大雄山駅で下車をして徒歩20分ほどの場所になります。小田原市までアクセスが不便だと思われる場合は、新宿から出ている小田急線の新松田駅から箱根登山バスに乗りまして、関本バス停所で下車をするアクセス方法もあります。(30代/男性/その他)
神奈川県南足柄市で利用可能な鉄道路線は、伊豆箱根鉄道大雄山線の1路線のみですが、鉄道以外に伊豆箱根バス、箱根登山バス、富士急湘南バスの3社による路線バスが運行されており、公共交通機関の利便性は良い方です。鉄道では、県内の小田原市からの、アクセスに適してます。(40代/女性/主婦)
神奈川県南足柄市には、小田原市とを結ぶ伊豆箱根鉄道大雄山線6駅があります。市役所や文化会館の最寄り駅は、1日の平均乗車人員が約2,700人の大雄山駅です。当駅は、箱根登山バス・伊豆箱根バス・富士急湘南バスが発着しています。(40代/男性/自営業)
伊豆箱根鉄道が走っており、箱根方面や東京方面への交通の便は良いです。また、鉄道が走っていない場所には、伊豆箱根バスや箱根登山バス、富士急湘南バスが走っており、市民の足となっています。(30代/男性/医療系)
南足柄市役所の最寄り駅である大雄山駅は、伊豆箱根鉄道大雄山線の終着駅です。小田原駅から出ている大雄山線は、全12駅、路線総延長は9.6キロ、早朝と深夜を除き12分間隔で運行されています。(40代/男性/自営業)
小田原からは箱根登山鉄道の大雄山線が通っています。また隣接している開成町にある開成駅を利用すれば小田急線に乗ることもできます。路線バスの本数はあまり多くないです。(30代/男性/販売系)
電車の利用では伊豆箱根鉄道大雄山線へ小田原へ出たり、となり町の開成町に通っている小田急線の活用がメインとなっています。一方でバスの路線が複数あったり、県道や東名高速道路にすぐに出られるなど、車を持っていると非常に便利に色々な場所へ出られる地域と言えそうです。付近の自治体を通る路線を利用すれば電車で都心へもすぐ出られるのではないでしょうか。
有名スポットでは金太郎に関するもの、歴史があるものが人気と言えそうです。
金太郎こと坂田金時とゆかりの深い場所が多くあります。金太郎遊び石もその一つです。(30代/男性/契約・派遣社員)
矢倉沢にある夕日の滝は、夕日に映える美しい滝ですが、金太郎が産湯をつかった場所としても有名です。(50代/女性/パート・アルバイト)
「天狗の寺」として知られる大雄山最乗寺があります。森の中で厳粛な空気を湛えています。「金太郎」でおなじみの金時山も南足柄市内に位置します。(40代/男性/会社員)
東名高速道路の大井松田ICから20分にある神奈川県立足柄ふれあいの村では、自然散策やクラフト体験ができます。当村には、シャワーやトイレを完備した山荘・コテージ・炊事場が整備されています。食材の持ち込みは出来ませんが、BBQやカレーの食材は用意され、食堂や弁当もあります。(40代/男性/自営業)
足柄山の金太郎としてお馴染みの金太郎に関するスポットが複数挙げられました。また大雄山最乗寺は天狗の伝承で知られているなど、子どもにも親しまれそうなお伽話に関する場所が多いことが伺えます。歴史がありながらもどこか楽しく童心に帰れるような雰囲気が感じられますね。水資源がある地域ならではのビール工場では、工場見学とビール試飲で大人と子供が一緒に楽しめそうです。
南足柄市の魅力をそれぞれの観点から取り上げてみましたが、共通して言えそうなのは自然が豊富でかつ、城下町小田原に隣接するだけに非常に歴史が感じられる街というところでしょう。また昔話の舞台に触れられるスポットも多く、自然と歴史の両面で子育てをのんびりと行うのに良さそうな場所と言えそうです。同時に電車や道路のアクセス性もほどほどにあり、休日には都心で遊んだりできる一面も魅力です。関東地方の端だけに箱根などへすぐ行くこともできるので、都心の喧騒から離れて過ごしたい家族には適している街ではないでしょうか。