犬山市は愛知県の最北端に位置しており、岐阜県の多治見市や各務原市などと隣接しています。また、市内には木曽川が東西に向かって流れており、濃尾平野へと続いています。そのため、昔から尾張と美濃の間を結ぶ、物流や交通の拠点として栄えてきました。地政学上、重要な位置にあったことから戦国時代には周辺も含めて幾度となく合戦の舞台となってしまったのです。しかし、江戸時代に入ると恵まれた交通網を活かして城下町として発展を遂げます。現在でも、古き良き街並みを感じられる市として有名です。
犬山市にはJRの路線こそありませんが、名古屋鉄道の路線が3つも通っているため公共交通機関での移動にはそれほど不自由しません。愛知県の県庁所在地かつ東海地方の中心都市である名古屋市への所要時間も30分ほどです。そのため、名古屋市への中心部へ通うサラリーマンや学生が多く住んでいる傾向にあります。また、市内には犬山城などの歴史を感じられる名所・旧跡やリトルワールド、博物館明治村などの大型の観光スポットもたくさんあるので、家族連れにも人気の場所です。
犬山市にはこのような特徴がありますが、実際に住んでいる人の意見はどうなのでしょうか。そこで、犬山市に住んだことのある人を対象にしてアンケートを行い、口コミを集めてみましたので紹介します。
アンケートの結果、名古屋鉄道の路線が走っているので便利だという回答が多かったです。
・愛知県犬山市には、名古屋鉄道が運営している3本の鉄道、小牧線・犬山線・広見線を利用して行くことができます。鉄道の他には、犬山市が運営しているコミュニティーバスなどを利用できます。(20代/女性/パート・アルバイト)
・犬山へは、名古屋駅からは名鉄犬山線に乗車して20分程で着きます。また車では名古屋方面、大阪方面からも高速道路小牧IC、東京方面からは小牧東ICで降り、共に20分程で着きます。(40代/女性/会社員)
・市の公共交通の要衝となっている犬山駅から名鉄快速特急に乗車した場合、25分程度で名鉄名古屋駅に、30分程度で名鉄金山駅に到着します。(30代/女性/専業主婦・主夫)
犬山市の中心的な駅である名鉄犬山駅には、小牧線・犬山線・広見線といった3本の路線が乗り入れています。名鉄犬山線は犬山市の西部を通って名古屋を経由して、中部国際や豊橋方面へのアクセスに便利です。一方、広見線は犬山市の東部を通って岐阜県可児市へ、小牧線は犬山市を南北に通って南は小牧市へ向かい、北は岐阜県岐阜市へ行くことができます。交通の要所として、名古屋のみならず愛知県および岐阜県の各方面へのアクセスが良いことがわかります。
アンケートの結果、犬山城が最も有名という意見が多かったです。次いで、リトルワールドや博物館明治村という回答が多い結果になりました。
・犬山市の有名スポットといえば、国宝にも指定されている犬山城です。また、2006年には日本の100名城にも選定され、戦国時代に作られてから現代まで多くの人を魅了し続けています。(20代/女性/パート・アルバイト)
・国宝の犬山城は決して大きいとはいえませんが、日本最古の様式の天守閣内部を拝観できるので歴史を肌で感じられますし、博物館の明治村やリトルワールドなど楽しめる施設が多いです。(40代/男性/会社員)
・名所・旧跡としては国宝の犬山城が有名です。観光地として、明治村やリトルワールド・日本モンキーパークが家族連れを中心に人気を集めています。お菓子の城も小さな子ども連れには人気の場所です。また、木曽川鵜飼いも季節の風物詩として知られています。(40代/男性/会社員)
尾張地方はかつて織田信長で有名な織田氏が治めていた地域です。現在では国宝に指定されている犬山城は信長の叔父である織田信康が築いた城であるといわれ、日本の100名城にも選定されています。また、市内には世界の文化を感じられるリトルワールドや明治時代の世界を体感できる博物館明治村といった観光スポットも存在しています。犬山市にはさまざまな種類の観光スポットがあるため、どのような世帯でも楽しめる場所だといえるでしょう。
アンケートの結果、古い町並みがそのまま残っているという回答が多かった一方、地域によっては開発が進んでいる場所もあるという回答もありました。
・犬山城の築城に伴い、もともとあった街を整備して作られた犬山城下町は、現在も江戸時代と変わらない町の区画がそのまま残り、歴史的な建造物が立ち並んでいます。木曽川も流れていて、自然豊かで歴史ある街並みです。(30代/女性/専業主婦・主夫)
・犬山市は城下町を再現し整備された地域で昔にタイムスリップしたような街並みです。(40代/女性/パート・アルバイト)
・城下町の古い町並みが残る風情のある町です。また、名古屋のベッドタウン的な面もあり、新しい街も広がっています。(60代/女性/契約・派遣社員)
犬山市は古くから交通の要所として栄えてきた地域であり、犬山城の城下町として発展してきました。現在においてもその区画や古い町並みはある程度残されており、情緒たっぷりの街並みが残っています。ただし、その一方で愛知県および岐阜県の各地への交通網が発達しているがゆえに開発が進んでいる地域もあって、場所によっては新しい街が広がっているところもあるようです。古い町並みと新しい建造物の融合が進んでいる地域だといえるでしょう。
犬山市にはJRの路線は通っていませんが、名古屋鉄道の路線が東西南北に3つも通っているので不便を感じることはほとんどないでしょう。観光スポットには犬山城などの歴史を感じられるものから、リトルワールドや博物館明治村のように大型のものまで、種類が非常に幅広いのが特徴です。街並みも同様で、城下町としての雰囲気を残しつつも現代的な発展を遂げている部分もあるので、どのような世帯の人でも楽しめる魅力を持った街だといえます。犬山市の住宅街で住む家を探している人は参考にしてみましょう。