八幡西区は北九州市の中でも西端に位置している区です。人口は平成29年6月1日現在の推計で25万人を超えており、北九州市の総人口952,075人の中でも4分の1以上を占めています。区内でも副都心と呼ばれている黒崎地区周辺では商業地としての整備が進んでいるほか、西部の折尾地区は学園都市として大学や短期大学なども立地。一方で区内には古くから宿場町として栄えていたころの風情が感じられる街並みも残されています。さらに八幡西区は自然環境に恵まれていることも魅力のひとつです。
そんな八幡西区ですが、実際に住んで生活するとなると日常生活での利便性はどうなのでしょうか。通勤や通学に不自由しない交通手段が整っているのか、休日に出かけて楽しめるような場所は充実しているのかなど気になることがあるはずです。また何より住みやすい街並みだと安心できますよね。そこで八幡西区をよく知っている人や住んでいる人に対してアンケートを取って調べてみました。
アンケートの結果、八幡西区には複数の鉄道路線をはじめバス路線や道路など交通網は充実しているようでした。
・JR鹿児島本線、筑豊本線をはじめ、私鉄の筑豊電気鉄道は黒崎駅から直方まで運営されています。又、高速道路では九州自動車道や北九州都市高速もあり、県内外へのアクセスも良好です。(40代/女性/専業主婦・主夫)
・黒崎バイパスを利用することにより、快適な車移動が実現します。(40代/男性/会社役員)
・JRを利用したり、バスターミナルがあるためにたくさん本数のあるバスを利用しています。(10代/女性/学生)
区内には西鉄バス北九州の路線が縦断しており、移動には困らないです。西鉄バス北九州以外だと、JR九州鹿児島本線の路線もあり、博多方面や大分方面への電車もたくさん発車しています。(20代/女性/技術系)
区内で利用可能な公共交通機関ですか、JR九州の路線があります。区内にある黒崎駅には特急も停車するので、区内の移動はもちろんですが、博多など遠方への移動も簡単です。(30代/男性/医療系)
八幡西区はJR黒崎駅を中心に広がるエリアです。黒崎駅には鹿児島本線と筑豊本線が乗り入れており、特急も停車するので北九州市だけでなく県内外に簡単にアクセスできます。また、駅には西鉄バスのバスセンターが併設されていて、市内および筑豊地方への移動に便利です。(40代/男性/営業系)
八幡西区には、鉄道、バス、高速道路と複数の交通アクセスが可能です。バスは複数のエリアに分かれてバス路線が走り、市民の足になっているほか、高速道路のインターチェンジも複数あります。(30代/女性/事務系)
「黒崎駅」が特急や快速の停まる大きな駅で、「小倉駅」へは20分ほど「博多駅」へも40分ほどと主要駅へのアクセスが良好です。バス会社も複数営業していて、バスの路線も多いと思います。(20代/女性/学生)
八幡西区には、鉄道、バス、道路と交通アクセスが豊富な地区です。鉄道はJR北九州の複数路線と筑豊電気鉄道が利用でき、バスは北九州市交通局と西鉄バス北九州、西鉄バス筑豊、おでかけ交通が利用できます。(20代/男性/フリーター)
北九州都市高速道路4号線や、JR鹿児島本線、筑豊電鉄などの車や路面アクセスがありますので、スペースワールドなどのテーマパークや、他府県へのアクセスもとても便利です。(40代/男性/自営業)
折尾駅では、JR九州の筑豊本線と鹿児島本線が接続しています。北九州市の中心地の小倉駅までは快速で30分くらいです。通勤や通学に便利な交通アクセスの良いところです。(20代/女性/医療系)
北九州市交通局と西鉄バスが運行しているため、恵まれているバス環境になります。鉄道は鹿児島本線と筑豊本線を利用することができます。さらには、筑豊電気鉄道線もあるので、快適な交通アクセスが実現しています。(30代/女性/販売系)
電車はJR北九州と筑豊電気鉄道が走っていますが、バスの方が路線が充実しており、黒崎駅を中心地点にして区内各地を運行しています。また、国道もや自動車道も整備されていますので、交通アクセスは良いです。(50代/女性/主婦)
国道3号線より北側にある北九州市交通局、南側にある西鉄バス北九州をはじめ、JR九州の鹿児島本線、筑豊電気鉄道線等、幅広い交通網が整備されていてアクセスしやすいのが魅力的です。(30代/女性/販売系)
JR黒崎駅、折尾駅は快速や特急も停車しますので、通勤や通学に便利です。週末に、ちょっと小倉まで買い物という時や、博多へ遊びに行きたい時でも気軽に出掛ける事が出来るので、アクティブに楽しみたい方にはお勧めです。(40代/女性/主婦)
黒崎駅という非常に利便性の高い駅があります。JR線はもちろんのこと、(普通、快速、さらには特急も停車します!)北九州市営バスや西鉄バスも多く運行しており、市内の各方面に非常にアクセスしやすいというメリットがあります。(10代/女性/学生)
区内には九州自動車道八幡ICや北九州高速4号線黒崎ICがあるので、車や高速バスで近隣地域に行く事が可能です。しかも鉄道路線もあるので、車が、なくても移動できます。(30代/女性/主婦)
八幡西区を通る鉄道路線としてはJRだけでも鹿児島本線と筑豊本線の2路線があるようです。さらに私鉄の筑豊電気鉄道が通っていることも分かり、区内はもちろん周辺エリアへのアクセスもスムーズでしょう。またバスの路線や運行時間が充実している様子も伺えるため、日常生活で通勤・通学や買い物などに出かける時にも不自由することはなさそうですね。それに加えて八幡西区内には高速道路や黒崎バイパスなどの道路も通っているという回答が複数あり、自家用車を使うことが多い人にとっても便利なのではないでしょうか。
アンケートによると、八幡西区には商業施設のほか自然豊かな有名スポットが多くあるようです。
・春に満開の藤の花が咲く吉祥寺、子どもも親も体を使ったり様々な体験をすることができる子どもの館、水や草など自然豊かな瀬板の森公園があります。(10代/女性/学生)
・いろんな種類の藤がある吉祥寺、満開になる4月終わり頃は沢山の人で賑わいます。コムシティ内にある北九州市立子どもの館、有料と無料の施設がありますが、小さいお子さんがおられる方におすすめです。(30代/男性/会社員)
・住宅街を流れている黒川が有名スポットで、香月・黒川ほたるまつりが開催されています。(50代/男性/会社員)
八幡西区には、「吉祥寺」というお寺があります。このお寺には腹帯弥陀と言われれる如来像があり、安産を願う参拝者が多く訪れます。またこのお寺はフジが綺麗なことでも有名です。(50代/女性/主婦)
岸の浦にある曲里の松並木は江戸時代に植樹された長崎街道の名残で、江戸後期の狂歌にも歌われた名所です。約600メートル続く松並木のうちの約310メートルが市の指定史跡となっています。(40代/男性/飲食系)
八幡西区には一般には非公開の施設ではありますが、世界文化遺産に登録された、官営八幡製鐵所旧日本事務所をはじめ官営八幡製鐵所修繕工場や官営八幡製鐵所旧鍛冶工場などがあります。(30代/女性/事務系)
八幡西区の有名観光地は、市の指定史跡である曲里の松並木があります。江戸時代に徳川幕府が松や杉を植えさせたもので、現在も長崎街道の面影をとどめています。また、江戸時代に建てられた旧高崎家住宅も市の指定有形文化財になっており、劇作家の伊馬春部の生家でもあります。(40代/男性/自営業)
木屋瀬地区は街道と水運で栄えた宿場町で、長崎街道木屋瀬宿記念館は本陣・脇本陣の跡地に立っています。旅人の気分を味わいながら、かっての宿場町の風情を感じることができる記念館です。(60代/男性/その他)
春に寺の境内を上から覆うように藤が一面に咲き観光客でにぎわう吉祥寺というお寺があります。また、宿場町の面影が残されている長崎街道の名残の曲里の松並木が昔の街並みを思い出させます。雨の日でも子供たちが元気に体を動かしたり、工作をすることのできるこどもの館も有名スポットのひとつです。(10代/女性/学生)
八幡西区の木屋瀬地区は、江戸時代の旧長崎街道の宿場町として栄えた地区で、今でも当時の面影を残した建物や街並みが残っています。旧高崎家住宅は江戸時代に建てられた民家で、市の有形文化財になっています。(40代/男性/自営業)
黒崎駅前にある「コムシティ」は、平成13年11月に開業した官民一体の複合施設です。高層階の1階には筑豊電鉄の黒崎駅前駅や西鉄バスセンターがあります・B1階〜6階には八幡西区役所が入り、低層階には商業施設や子どもの遊び場があります。(70代/男性/その他)
コムシティは商業施設としてはもちろん、公共施設も多く入っている施設として複数の人の回答にみられました。日常生活での用事を済ませたり買い物をしたり、時には子どもを連れて遊びに行ったりなど、さまざまな用途で利用できるコムシティは区民にとって馴染みのある場所なのではないでしょうか。一方で、吉祥寺は藤の花の名所として有名なようで多数の人がお勧めしてくれています。ほかにも瀬板の森公園や黒川なども有名スポットとして挙がっており、自然を身近に感じられる環境の豊かさが八幡西区の魅力のひとつだということも分かりました。
アンケートの結果、八幡西区は商業地や工業地、住宅街などエリアによってさまざまな顔があるようでした。
・黒崎駅の北側は工業施設、南側には百貨店や大型商店や商店街などの商業施設が集中しており、西側には大学・短期大学・高等学校等があり、そのため競技場や運動場が多数存在しています。(30代/男性/会社員)
・木屋瀬地区では長崎街道宿場町の建造物が残り歴史を感じる事が出来る一方で、洞海湾沿いでは近代的な工業地帯が広がっています。(40代/女性/専業主婦・主夫)
・畑貯水池や寺院などが残っているだけではなく、自然環境も良いのでおだやかな雰囲気の街並みをしています。(20代/女性/パート・アルバイト)
区内には国道3号、200号、211号線がはしっており、国道沿いは区画整理が進み、新しく大きな建物が整然と並んでいます。国道から脇道に入ると住宅街が広がり、公園も多くのどかな雰囲気です。(40代/男性/営業系)
宿場町の面影を最も残している地域だけあって、時間がある休日を利用してゆっくりと散歩をすると新しい発見があります。貴重な資料が残っている資料館もあるので、奥深い歴史がある街です。(50代/男性/飲食系)
八幡西区には木屋瀬宿という、長崎街道の宿場町があった地区があります。当時の面影を残した建物が良く保存されており、休憩所であった立場茶屋銀杏屋や旧高崎家住宅などが建ち並んでいる様子を見ることができます。(20代/女性/販売系)
筑豊電鉄の黒崎駅周辺は都会なのですが、木屋瀬(こやのせ)まで足を運ぶと、商家や町家などが復元されており、昔ながらの宿場町の街並みが味わえます。なお、木屋瀬資料館は無料で見学できます。(40代/男性/自営業)
郊外住宅地が広がっている一方で城山緑地や4月上旬から中旬にかけて見頃を迎える金辺川の桜とチューリップも観光スポットとして有名です。近代的な街並みと緑が豊かな町のコントラストが魅力の一つです。(30代/女性/販売系)
小屋瀬は、その昔長崎街道の筑前六宿のひとつ小屋瀬宿があり、赤間道と飯塚道の追分宿として栄えた所です。現在では昔の町家や商家が復元され、江戸の情緒を漂わす街並みが残っています。(70代/男性/その他)
黒崎駅から北側の洞海湾沿いは工業地域、南側は商業施設の集まるエリア、西側に学校施設が多数など、八幡西区はエリアによって街並みに多少違いのあることが分かりました。また少し離れた郊外に目を向けると住宅街が広がっていたり、昔ながらの宿場町の雰囲気が感じられる街並みがあったり、多彩でバランスの良い街のようですね。商業施設が充実していれば日常生活での買い物には困らないでしょうし、自然も身近に感じられるような静かで落ち着いた街並みならば住みやすさも感じられるのではないでしょうか。
工業地域や商業地域、学校施設の集まる街並みなどさまざまな顔があった八幡西区。交通網も充実し、買い物に出かけるなら黒崎駅周辺に行くと便利でしょう。また少しリラックスしたい時は落ち着いた宿場町の街並みを散策するのもいいですね。さらに北九州市の中でも人口が最多で副都心とも呼ばれる区ながら、住宅街の中を流れている黒川でもほたるまつりが開催されるほど自然も身近です。藤の花が有名な吉祥寺をはじめ四季折々の自然を感じられる場所が豊富な八幡西区では、休日も多彩な過ごし方ができるのではないでしょうか。