延べ床面積(のべゆかめんせき)
延べ床面積とは
延べ床面積とは建築物の各階の床面積を合計した面積のことをいいます。容積率を算出する際、建築物の面積は建物の外周で計算するのではなく外壁や柱の中心線に囲まれた部分で計算します。しかし、・吹き抜け部分は床がないので床面積には含まれない、・バルコニーの先端から2mまでの部分は含まれない、・駐車場は延べ床面積の5分の1未満であれば含まれない、・地下室部分は全床面積の合計の3分の1未満であれば含まれないといった細かなルールや特例措置があります。
延べ床面積にまつわるトリビア
建築士法によれば延べ床面積が300平方メートルを超える鉄筋コンクリート造りの建物の場合、その設計は1級建築士しかできないことになっています。ただし2級建築士でも、1級建築士の指示を仰いだ場合、部分的に作業を請け負うことが認められています。しかし違反などがあると懲役や罰金といった刑罰が与えられる可能性があります。そうした厳しい決まりを踏まえ、当然、賃貸物件に関してもしっかりと延べ床面積を計算して建てられているのです。
延べ床面積と引っ越しのカンケイ
延べ床面積は新たに家を建てる際には欠かせない重要なものになりますが、一般的には住まう人があまり関わることがありません。主に建築家や設計士などが掌握している知識ですが、例えば建築関係の仕事としている人であれば多少気になる要素ではあるのかも知れません。新たな家に引っ越す際などには不動産業者から資料をもらって自分なりに延べ床面積を割り出して確認すれば安心できるのではないでしょうか。