シェアハウスって実際どうなの?タイプ別に見るシェアハウスのメリット・デメリット

シェアハウスって実際どうなの?タイプ別に見るシェアハウスのメリット・デメリット

ここ数年、「シェアハウス」という居住スタイルが広く知られるようになりました。

シェアハウスとは、自分の個室以外のリビングやキッチン、お風呂などを共有する共同生活スタイルのこと。光熱費やインターネット代が家賃に入っているなどお得な条件も見られることから、社会人のなかにも一度は入居を考えている人は多いようです。

でも、他人と共同生活だなんて、一体どんな感じなんだろう……。シェアハウスと一言でいっても、定員数から年齢層、普段の雰囲気まで、物件によって実に様々です。1Rで一人暮らしをするのとは違い、内情が気になりますよね。

今回は、100人規模の男女共同シェアハウスに住んでいるかたと、定員7人の女性限定一軒家型シェアハウスに住んでいるかた、共に20代の2人にお話を聞き、それぞれの特徴をメリット・デメリットにまとめてみました。
次の引っ越し先にシェアハウスを検討している人は、参考にしてみてくださいね。

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シェアハウスに住むメリット・デメリット

まずは、一人暮らしにはない、シェアハウスに住むメリット・デメリットについてご紹介しましょう。

メリット

 シェアハウスって実際どうなの?タイプ別に見るシェアハウスのメリット・デメリット

費用が安く押さえられる

冒頭でも述べましたが、シェアハウスでは光熱費やインターネット代が家賃に組み込まれている場合が多いため、都心であっても一人暮らしにくらべ月々の生活費を安く抑えることができるようです。
また、オープニングメンバーで入居すれば、途中から入るのにくらべてさらに家賃が安い場合も。住みたい地域に新しくシェアハウスができるという噂を聞きつけたら、チャンスかもしれません。

家具・家電付きなので入ったその日から生活できる

一人暮らしの家具・家電を一から揃え始めると軽く10万円は超えるでしょう。シェアハウスの場合、個室にはベッドやカーテン、収納など最低限の家具が付いていることが多く、冷蔵庫や洗濯機といった大型家電も揃っています。細かいところで言えば、フライパンといったキッチン用具やバスマットなども買わなくていいわけです。トランク1つで入居し、退去時も荷物の処理を考えなくて済むのは非常に楽ですね。

“家”を広く感じる

自分のプライベート空間は個室だけですが、1Rや1Kでの一人暮らしの場合にくらべ、リビングなどの共有部分があるので全体的に住まいを広く感じます。キッチンで魚を焼いても服ににおいが付く心配もありません。

困った時に助け合える

風邪をひいて寝込んでいる時に薬や食べ物などを差し入れてくれたり、工具が必要になった時に貸し借りができたりなど、隣人がいるからこその温かみがあるようです。困った時はお互い様ですね。

デメリット

 シェアハウスって実際どうなの?タイプ別に見るシェアハウスのメリット・デメリット

苦手な人と一緒に住む可能性も

不特定多数の人が集まって共同生活をするわけですから、気の合う人ばかりというわけにはいきません。苦手なタイプの人と部屋が近かったりすると、それだけで顔を合わせる機会も増えそうです。入居の際は、いろんな人がいるという意識を持っていったほうが賢明です。

裸でリビングをうろうろできない

一人暮らしなら一日中パンツ一丁で過ごしていても問題ありませんでした。でも、これが共同生活となると、自室を出る時はなにかしら服を身につけなければなりません。家では四六時中ダラダラしたい人にとっては、少し面倒に感じるかも。

やはり、シェアハウスのメリットは入居・退去時の気軽さが大きいようです。次からは、タイプの異なる2種類のシェアハウスのそれぞれの特徴をご紹介します。

100人規模のシェアハウスのメリット・デメリット

メリット

 シェアハウスって実際どうなの?タイプ別に見るシェアハウスのメリット・デメリット

学生気分を味わえる

100人以上もの男女が共同生活を送るとなると、学生の頃の気分が蘇ってくるようです。自分より若い人や本物の学生さんも住んでいる場合があるので、影響されて自然と自分も若返るのかも。

パーティーやイベントごとが多い

大規模シェアハウスの住人は基本的にパーティー好きなことが多く、ことあるごとにイベントが開催されます。リビングにお酒と料理を持ち寄って音楽をかけながら盛り上がったり、週末は皆で旅行に出かけたりとなにかと交流が活発なようです。

恋が生まれることも!?

皆でわいわいしていれば、おのずと恋が生まれることも。そのまま結婚なんてこともあるそうですから、出会いを求めている人は一度住んでみるのもいいかもしれませんね。

恋人や友達を呼べる

皆でわいわいするのが好きなので、外からのお客さんにもウェルカムなところが多いようです。大人数なうえ、人の出入りも激しいので、廊下ですれ違った人が住人なのかお客さんなのか、もはやわからないこともあるとか。

デメリット

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夜中まで騒がしいことも

平日は比較的静かなものの、週末ともなると昼夜逆転し朝まで盛り上がる人達は少なからず出てきます。一人暮らし同様、生活するうえで騒音は一番に挙がる問題。静かな夜を望むなら、ほかの候補も考えてみるべきでしょう。

共有部分が汚れていることが多々ある

キッチンやお風呂、トイレなどの共有部分は不特定多数が繰り返し使用するためどうしても汚れやすいです。週に何度か外部から清掃業者が入るところもありますが、きれい好きな人にとっては過ごしにくいこともあるかもしれません。

人数が多いぶん、トラブルも起こりやすい

人のあるところにトラブルあり。冷蔵庫に入れておいた食材やビニール傘などがなくなったりなど、人数が多いぶんトラブルも必然的に増えます。親しき仲にも礼儀を忘れずに。

ひとりになりづらい

いかにパーティー好きとはいえ、たまには1人になりたい時もあるでしょう。でも、お風呂に行こうと自室を出た瞬間、ほかの住人にバッタリ……なんてことも。仕方のないことではありますが、いつものように話しかけられたら、ちょっとブルーな気持ちに。

7人規模のシェアハウスの場合

メリット

 シェアハウスって実際どうなの?タイプ別に見るシェアハウスのメリット・デメリット

住人同士が自立している

少人数ゆえ濃い交流があるかと思いきや、住人は基本的に各々の部屋でくつろぐことが多く、たまに顔を合わせたら挨拶をする程度だそう。もちろん週末一緒に遊びに行くこともありませんし、服の貸し借りもありません。でも、「交流がない=仲が悪い」というわけではなく、住人同士が程よい距離感で自立している感じが過ごしやすいそうです。
女性専用ということで、昼ドラのような住人を二分する派閥争いがあるのではとドキドキしていたかた。そもそも交流がないので、そういった人間関係でのトラブルもないそう。

週末の夜も静か

もちろん夜な夜なパーティーが開催されることもないので、週末も穏やかな時間が流れます。平日の仕事が忙しく、ゆっくり休みたい時にはありがたい限り。

程よい実家感

自室で1人で過ごしていても、家のなかに誰かがいる気配を感じるので、気持ち的に安心するそう。1人の空間と住人同士の距離感のバランスがちょうどよく、引きこもりがちでも廃人にならないのだとか(笑)。“寂しがり屋のひとり好き”にはぴったりかもしれません。

基本的にきれい

大型シェアハウスでは、キッチンに食べっぱなしで食器類を放置したり、トイレを汚したりといった問題もよく起こるそう。少人数の場合、人数が少ないぶん誰がやったかもわかりすいので、皆自然と共有空間をきれいに使う習慣が身につくそうです。

デメリット

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シャワータイムがかぶる

一軒家型シェアハウスの場合、お風呂場は1つだけのことがほとんど。就寝前の23時前後や出勤前の朝の時間は取り合いになるそうです。予約表を作ったり、一度の使用時間を決めるなどして対策をとっているそうですが、お風呂好きにとってはゆっくり湯船に浸かれないのは少し悲しいですね。でも、逆に生活にメリハリがついていいという意見も。ものは考えようです。

ブレーカーが落ちる

こちらも、ドライヤーを使う時間がかぶりやすいために起こるデメリット。単純に契約アンペアを上げればいいだけかもしれませんが……。

恋人や友達を呼べない

大型だと外からのお客さんは推奨される傾向にありますが、小規模の場合、あまり門戸が開かれていません。そのために静かな時間を得られているものの、いい人がいても「今夜、うちくる?」と連れてこられないのはデメリットに違いありませんね。

まとめ

2タイプのシェアハウスのメリット・デメリットをそれぞれご紹介しました。
皆でわいわい楽しみたい人は男女共同の大型シェアハウス、静かにまったりとした時間を過ごしたいなら同姓限定の一軒家型シェアハウスが向いているかもしれませんね。
ただ、今回ご紹介したメリット・デメリットは特定のシェアハウスに住んでいる人に聞いたもの。あくまで一意見です。物件によってそれぞれスタイルは異なります。実際に見学に行き、自分に合ったところを見つけてくださいね。

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※2015年5月15日加筆修正を加えております。