貸主(かしぬし)
貸主とは
貸主（賃貸人または大家とも呼ぶ）とは、賃貸借契約において不動産を貸す側の人です。貸主には家賃を回収する権利がある一方で、借主に対して様々な法的義務を負います。
物件を貸す側なので力が強いように見えますが、日本には土地や建物の賃貸に関する「借地借家法」という法律により借主が保護されています。この法律により、貸主の要求を一方的に拒否できるケースが多々あります。
貸主にまつわるトリビア
貸主には「借主に対して物件を使用できるようにする義務」があり、通常使用の際に生じた欠陥を修理しなければならない、と法律によって定められています。窓が割れていたり、雨戸が壊れていたら、借主が差し支えなく暮らせるように修繕する必要があるのです。
また借主が自腹で故障箇所を修理して後日に費用を請求した場合、貸主にはこれに応じる必要があります。賃貸物件に故障箇所が見つかった場合は一旦貸主に報告する習慣をつけましょう。
貸主と引っ越しのカンケイ
借地借家法によって借主は強く保護されているため、たとえば貸主が「違う人に貸したいから半年後に出て行って欲しい」と言ったとしても、借主にはそれを拒否する権利があります。ただし、法律によって保護されているからといって何をしても許されるわけではありません。この場合、立ち退きを要求するだけの正当な理由が貸主にある場合は強制退去もあり得ます。貸主と良好な関係を保つためにも管理規約を順守してください。
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