デザイナーズ賃貸って高いの?家賃相場とその理由
デザイナーズは高級賃貸と考えている人もいますが、これは正しくもあり、同時に間違ってもいます。デザイナーズとは建築家の個性が全面に出た賃貸物件のこと。高級賃貸のデザイナーズもあれば、一般的な価格帯のデザイナーズも存在します。今回はデザイナーズマンションの家賃相場とその理由について解説しましょう。
デザイナーズはその地域周辺の家賃+1~2万
デザイナーズマンションとは、建築家がコンセプトを元に設計した個性あふれる物件です。高級マンションと混同されがちですが、高級マンションのデザイナーズもあれば、平均価格とほとんど代わらないデザイナーズもあります。デザイナーズだからといって家賃が高いとは言い切れません。家賃相場は地域や時期によって異なりますが、その地域にある同じ面積の賃貸と比べてだいたい+1~2万円程度です。一般的なマンションと比べてデザイナーズは設備が充実していることが多く、システムキッチンや独立洗面台、ロフトなど、人気の設備を擁しているものもあります。相場だけを見ると差がありますが、こういった設備代を込みで考えると一概に高いとは言えないでしょう。
デザイナーズはなぜ高いのか?
デザイナーズマンションの家賃が、一般的なマンションの家賃よりも高くなる理由は、主に二つ理由があります。一つ目は設備投資によるものです。前述したようにデザイナーズマンションは一般的なマンションにはないさまざまな施設やサービスがあります。システムキッチンやロフトがあれば、その分の施工代が発生するため、どうしても高くせざるを得ないのです。海外の素材を使用している場合も元手がかかっているため家賃が高くなります。二つ目は需要によるものです。都心部のデザイナーズマンションは需要に対して供給が追いついていない状態で、空室待ちが起こっているマンションも少なくありません。多少家賃が高くても希望者が多い場合はさらに家賃が上がる可能性があります。
安価になる場合もある
デザイナーズは元手が掛かっており、また人気物件であるため家賃が高くなると言いましたが、なかには例外もあります。状況によっては一般的なマンションとほとんど同じか、それ以下になる可能性もあるようです。たとえばその土地の賃貸ニーズよりも供給が上回っている場合、デザイナーズを借りたいという人も少なくなります。オーナーは物件に人が住んでいなければ家賃収入がなくなってしまうので、借り主さんがなかなか現れない場合は相場よりも安く貸すこともあります。また、建築家の個性が強すぎる場合も安価になる場合があるようです。外観や内装はすばらしいのに、実際に契約してみると想像以上に住みにくかったというケースです。ほかにもコンセプトが特殊すぎて住みたい人が現れない場合も安価になる可能性があります。
相場は目安。家賃は需要と供給で決まる
オシャレなデザイナーズマンションでも住みたい人がいなければ、オーナーさんは家賃を下げざるを得ません。現在はその土地の賃貸相場に+1~2万円程度となっていますが、今後デザイナーズマンションが増えるにつれて需要と供給が落ち着き、次第に価格も下がると考えられます。いつまでもデザイナーズ=高いと思っていると理想的な物件を見逃してしまうかもしれません。