新築よりもお得?築年数が経過したデザイナーズ物件の魅力に迫る
デザイナーズマンションの建築ラッシュも一段落し、現在は賃貸というスタイルでお手軽にデザイナーズ物件に住めるようになりました。賃貸において新築物件は人気ですが、デザイナーズの場合は築年数が経過した物件ならではの魅力があります。今回は築年数が経過したデザイナーズ物件の魅力に迫ります。
価格が落ち着いている
住宅の売買だけではなく賃貸においても「新築信仰」はあるようで、「新築じゃないと住みたくない」と思っている人も多いようです。しかし、ご存じのとおり新築は家賃が高めに設定されています。デザイナーズマンションの家賃はその土地の家賃相場のプラス1~2万円程度といわれているので、新築の場合はさらに価格がアップしてしまいます。築年数が経過した物件といっても住人が退室する際にはキズや汚れは修復されますし、クリーニングもしっかりと行われます。一般的なマンションと比べてデザイナーズは新しく登場した物件のため、築年数が10年以上経過しているといってもそこまで古いわけではありません。家賃の節約をしたい人は賃料が落ち着いているデザイナーズ物件を探してみてはどうでしょうか。
選択肢が広がる
デザイナーズ物件のブームが落ち着いたとはいえ、物件数的にはまだまだ少ないと言わざるを得ません。都心部では空室待ちのデザイナーズもあるほどで、まだまだ需要に対して供給が追いついていない状態といえるでしょう。もともと数が少なく人気が集中しているデザイナーズ物件ですから、さらに新築に限定してしまうとほとんど選択肢はなくなってしまいます。ほとんど開発され尽くしているような人気地域に新築で建てる場合、駅から遠かったり、周辺に買い物施設がなかったりなど、未開発の土地に建てざるを得ないケースがあります。新築に限定してしまうと環境が二の次になってしまう可能性があるので「住まいとしての利便性」を考えている人は、新築・築浅以外のデザイナーズ物件も選択肢に入れてみてください。
時間経過による味わい
ファッション業界おいて着古された「古着」が評価されていますが、これは時間経過による独特の味わいがあるためです。住まいも同様で新築はピカピカで清潔感にあふれる一方、「きれいすぎて不自然」と感じる人もいるようです。デザイナーズの代名詞となっているコンクリートの打放しも、月日がたつと色みや質感が変わって一種の個性が生まれます。ほかにもフローリングの肌触りや、クロスの色彩など、時間経過でしか実現できないものがたくさんあります。
リノベーション物件という選択肢
最近、「リノベーション物件」という言葉をよく目にするようになりました。リノベーションとは部屋の一部を残してほぼ丸ごと作り替える工事のことで、中古物件でありながら内装はほとんど新築同然になります。一般的なリフォームとは異なり、壁をはがして配管や電気配線も交換するのがリノベーションの特徴です。水漏れや漏電の可能性も少なくなるので安全面でもバッチリ。建物の老朽化に伴いリノベーションをするオーナーさんが増えており、新築よりも安価でありながら新築同様のオシャレなデザイナーズ物件がどんどん増えています。「安く住みたいけれど安全性はやっぱり気になる」という人はリノベーション物件がおすすめです。

