いつか来る大地震に備えて。デザイナーズ物件の耐震性を知る - デザイナーズマンションマニュアル | キャッシュバック賃貸

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デザイナーズマンションマニュアル

オシャレな物件の代名詞でもある「デザイナーズマンション」。外装が特徴的だったり、内装がユニークだったり、個性的なコンセプトが設定されている物件の総称で、都市部を中心に注目されています。ライフスタイルやニーズの多様化によって年齢を問わず需要が増えており、従来の画一的な物件と比べて人気が高く、空室待ちの物件も珍しくありません。外装や内装に凝っているのはもちろん、住み心地もデザインされているため、快適性を重視している人にもおすすめです。

デザイナーズマンションマニュアル

POINT9

いつか来る大地震に備えて。デザイナーズ物件の耐震性を知る

日本は世界的に見て地震が多い「地震大国」です。関東地方南部(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城)では歴史的に大地震が繰り返し起こっており、周期的に見るといつ大地震が起こってもおかしくない時期といわれています。デザイナーズマンションを探す際はデザインも重要ですが、地震に強いかどうかもチェックしなければなりません。

日本はなぜ地震が多いのか

日本に訪れた外国人が驚くことのなかに「地震が多い」という点があります。日本に住み慣れた人からすると地震は頻繁に起こるものと考えているかもしれませんが、世界的に見ると日本が特殊なのです。ご存じのとおり地球は「プレート」と呼ばれる岩盤で覆われており、少しずつ移動しています。このプレートがぶつかったりして力が加わり、それに耐えられなくなったときにプレートがずれます。こときの「ずれ」が地震です。地球のプレートは全部で十数枚あるのですが、そのうち4つのプレートが日本の周辺でぶつかり合っています。これは世界的に見ても珍しい数字です。周期的に見ると南関東を中心にした首都直下地震や東海地震などが起こる時期であり、いつ大型地震が生じてもおかしくないといわれています。

耐震構造

耐震構造とは読んで字のごとく地震に耐える構造です。頑丈に作られていますが、揺れそのものを軽減するわけではありません。地震の力がダイレクトに伝わるので、二階、三階と階数が高くなるにつれて揺れが激しくなっていきます。揺れるたびに建物の損傷が進みますが、地盤による制約はほとんどありません。現在は法律によって、ほぼすべての建物が耐震構造です。つまり標準仕様といえます。特殊な制震や免震のように特殊な装置が使われていないので家賃は比較的安めです。地震が少ない地域ならば耐震構造でも特に問題ありませんが、大型地震が予想されている地域ならば別途家具を固定するなどの対策が必要になります。

制震構造

制震構造とは震動を軽減する特殊な装置を使用して、地震のエネルギーを吸収する構造です。建物が頑丈なだけではなく、揺れそのものも軽減するため、高い地震耐性を誇ります。耐震構造と同様に地盤による制限はほとんどありません。タワーマンションのように階数が高い建物に向いている技術です。

免震構造

免震構造とは、建物と地面の間に特殊な装置を設置して、地面から絶縁させた構造です。建物が地盤から切り離されているため、地震による被害を大きく減免することができます。大地震にも耐えられる構造と言われていますが、台風などの強風によって建物が揺れてしまうのが問題です。また地盤によっては設置できないこともあります。

土地や物件によって一番は変わる

一般的に大地震に強いと言われているのが「免震」です。2004年に起こった新潟県中越地震において、免震構造の建物は被害が1/4まで減免されていたことが分かりました。ただし、免震が必ずしも一番とは言い切れません。前述したとおり地盤によっては設置できなかったり、台風が多い地域では建物が揺れてしまったりするため耐震や制震が採用されるケースも多いようです。デザイナーズマンションを探すときはデザイン性も重要ですが、地震に対する構造にも注意してみてください。