ロフト・ベランダ・メゾネット付き物件のメリット・デメリット
ロフトやメゾネットは人気の間取りです。ベランダは間取りには含まれない場所ですが、洗濯物を干したり、ガーデニングに利用したり、利用用途が広いため人気が集まります。ロフト・ベランダ・メゾネット付き物件はそれぞれに短所もありますが、長所が多くあるので、うまく活用するととても快適な暮らしが実現するでしょう。
ロフトは狭い部屋でも開放感を得られる
ロフトは部屋の一部を2層にして、専用のはしごなどで上り下りする間取りのこと。天井を高くすることによって、屋根裏にスペースを確保できます。このスペースは寝室に使ったり、収納スペースに使ったり、使い方はさまざまです。
寝室として使うなら居室スペースにベッドを置く必要がなくなり、空間を広々と使えます。居住空間とベッドスペースの住み分けができるので、生活の切り分けも行いやすいでしょう。ロフトを収納スペースに使えば、生活空間に荷物を置かずにすみます。急な来客があってもロフト物件ならば一時的に荷物を置けるというメリットもあります。
ただし、ロフトは天井が高いため空調の効きが悪くなり、冬は寒く夏は暑くなりがちです。はしごの上り下りが面倒という声もよく聞きます。しかし、こうしたデメリットを理解して気にならないなら、ロフトはスペースを有効活用できるのでおすすめです。2部屋欲しいけど家賃を上げられない人、荷物が多くて収納が足りない人などはロフト付き物件を検討してみるといいでしょう。
洗濯物や眺望だけではないベランダの魅力
ベランダ付きの物件は洗濯物を干せることやベランダからの景色を楽しめることがメリットですが、ベランダがあることでお部屋の広さや開放感がアップする効果もあります。ベランダがあるとリビングからの視界が抜け、お部屋の開放感が増します。ベランダ部分を子どもの遊び場に利用したり、ガーデニングに利用したり、生活空間を広げられることもメリットです。
ベランダ付き物件は建物よりもベランダが突き出した形になることが多く、そのバランスを補うために構造的な補強が必要です。これは建物の価格を上げてしまう要因になり、家賃に反映されています。ただし、ベランダ付きの賃貸物件は当たり前の時代になっていますから、ベランダの有無よりも立地や築年数のほうが家賃を大きく左右します。
また、ベランダは緊急時には避難経路になる共用部分です。マンションによっては大きな荷物を置くことを禁止していることもあるため、マンション規約をしっかりと確認しておきましょう。
メゾネットの魅力は一戸建て住宅のような生活が実現すること
メゾネットを簡単に説明すれば、住戸内が2層に分かれていて内階段で結ばれている間取りのことです。ロフトとよく似ていますが、ロフトは屋根裏スペースの天井が低く主に収納や寝室スペースに使われるのに対して、メゾネットは天井が高く通常の居室として利用できることに違いがあります。メゾネット部分は必ずしも上階にあるというわけではなく、玄関のあるフロアと階段で結ばれている物件もあります。
メゾネットはマンションでありながら一戸建てのような間取りのため、ファミリー層を中心に人気を集めます。開放的な空間を作りやすく、2階にベランダがあるタイプは通風や採光でも有利になります。子ども部屋を2階にすれば、階下の住戸への騒音を気にする必要もなくなります。とはいえフラットタイプと比較すると価格はやや高めに設定された物件が多く、隣室の生活騒音には気をつけなければなりません。