ルームシェアのメリットと注意点
親族や恋人ではない他人と、キッチンや風呂トイレなどを共用して1つの家やマンションで住むのが「ルームシェア」というスタイルです。ルームシェアを考えている人の中には、「楽しそう!」というイメージを持つ一方で、「本当に他人と一緒に暮らしていけるのかな…」と不安を感じている方も多いかもしれません。では、ルームシェアにはどんなメリットがあって、注意しなければいけないポイントはどこにあるのでしょうか? 解説していきます。
ルームシェアのメリット
一人暮らしより安く住める!
ルームシェア最大のメリットが「一人で住むよりも家賃を節約できる」ということ。ルームシェアでは複数の人で部屋を共有するわけですから、一人あたりの家賃が安くなるのはもちろんのこと、光熱費や水道代、インターネット料金など、生活に必要な様々なおカネを節約することができるでしょう。例えば、3人でルームシェアをするなら、家賃が15万円の部屋を借りた場合、一人あたりの負担は5万円で済みます。
トラブル時に相談できる相手がいる!
一人暮らしは、犯罪や安全対策やトラブルが起きた時には一人で対処しなければなりません。しかし、ルームシェアなら同居人に相談するなど、困ったらお互い助けあうことができます。こうした点は一人暮らしにはない、大きなメリットです。そのため、一人暮らしはダメだけれど、仲のよい友人と一緒にルームシェアであれば、親が許してくれたという人も多いようです。
家事も半減!
一人暮らしの場合は、家事などを一人でこなさなければなりません。でも、ルームシェアなら、料理や掃除、洗濯、ゴミ出し、洗濯などを分担することで、その負担を減らすこともできます。一方で、家事の分担は、当番制にするなど、同居人と、よく相談してルールなどを決め、お互いが納得する形で行うことで、円滑な人間関係を保つように心がけましょう。
ルームシェアの注意点
ルームシェア可能な賃貸物件が探しにくい
ルームシェアができるのは、基本的に「ルームシェア可」や「同居可」という条件のある賃貸物件です。そのため、どうしても一人暮らしの部屋探しよりも物件数は限られてしまいます。最近ではルームシェア物件を探せるサイトもあるので利用してみましょう。都市再生機構(UR)でも「ハウスシェアリング」という名称でルームシェア用の賃貸住宅を提供しています。
ルールをしっかりと決めておく
部屋や設備を共用するということは、「自分が使いたい時に使えないこともある」ということを念頭に置いておきましょう。だからこそ、お風呂の利用時間など、共用設備のルールはしっかりと決めておくことが大切です。また金銭トラブルが原因でルームシェアが続けられなくなるケースも少なくありません。誰の名義で部屋を借りるのか、家賃は、どんな方法で支払うのかなどをきっちりと明確にしておきましょう。
人間関係のトラブル
どんなに仲がよくてもケンカや仲たがいは起こるものです。ルームメイトを不快にさせないように日ごろから配慮することはもちろんですが、不満がある時には、お互い素直に言い合える関係を作っておきましょう。