意外と知らない!?ルームシェアとシェアハウスの違い
友達や他人と共同生活をするルームシェアやシェアハウス。新しい暮らしのスタイルとして若者を中心に人気を集めています。一方で、「ルームシェア」と「シェアハウス」は、「複数の人と一緒に住む」という点では同じですが、住居形態が異なります。具体的には、どんな違いがあるのか説明します。
ルームシェアとシェアハウスの違い
まず、ルームシェアとシェアハウスの違いを一言で説明すると次のようになります。
- ルームシェアは「部屋(=ルーム)」をシェアする
- シェアハウスは「家(=ハウス)」をシェアする
ルームシェアは海外でよくあるスタイルで、1つの部屋を複数の人間で共有する居住形態になります。一方、シェアハウスは一軒家などの1つの住宅を複数人で共有して暮らすスタイルです。シェアハウスでは住人それぞれに部屋が割り当てられていて、部屋には鍵をかけることもできたりします。シェアハウスでは、キッチンやバス、トイレは共用設備として使います。
一緒に住む人の数も異なります。ルームシェアは部屋を借りて共有する形態のため、多くても5名程度です。シェアハウスは家をシェアするため、数名程度から時には100人以上になり、規模が大きくなります。新しい入居者を探す場合、ルームシェアは住人が募集や審査を行いますが、シェアハウスでは運営する事業者が募集や審査を行うのが一般的です。このように両者は似ていても実際は大きく違います。では、それぞれに、どんな特徴があるのでしょうか? 詳しく解説します。
ルームシェアの特徴
ルームシェアは1つの部屋を複数の人間で契約することになるため、どのような形で契約するかが重要です。賃貸物件でのルームシェアでは、代表者の一人が物件を借りてルームメイトに又貸しする場合と、ルームメイトそれぞれが管理会社と契約を結ぶ場合と、2つの契約方法に分かれます。どちらの場合も管理人がいるわけではなく、ルームメイト同士で管理し運営することになります。そのため、おカネの管理は非常に重要です。一人の滞納は全員の滞納となってしまうからです。また、家賃や光熱費の取り決め、ひとりが退去したらどうするか、貴重品の管理なども事前にルールを決めておくべきでしょう。
シェアハウスの特徴
シェアハウスは、建物全体を管理する人や会社など「運営事業者」がシェア用の施設として運営しています。トイレやバスなどの設備は共用になっている場合が多く、入居者については、一定のルールを設けた上で事前の審査なども行われます。部屋タイプは大きく分けて、一人用の個室タイプと二人以上で使用するドミトリータイプに分かれます。シェアハウスでは、共用設備ついて、利用の仕方を常に意識するようにしましょう。共用スペースの電気の消し忘れやバス・トイレの使い方、キッチンを使用した後に片付けをしないなどは、トラブルの原因になるので十分注意してください。