賃貸物件を選ぶなら、通勤や通学が楽な駅からの距離が近い物件がいいですよね。
確かに駅近物件はアクセスの利便性が高く、買い物もしやすいですが、駅近という条件だけで選ぶと思わぬ落とし穴に嵌ってしまいます。
駅徒歩5分以内の駅近物件が絶対正義とは限らないのです。
物件選びで後悔しないように、駅近物件に潜んでいる6個の落とし穴を解説したいと思います。
落とし穴を知っていればそうした物件を避けて選ぶことができるので、駅近物件のデメリットをふまえていい条件の物件を探しましょう!
駅近物件にもデメリットはある
駅近は正義。と思いたいところですが、駅近物件はメリットだけでなくデメリットもあります。駅徒歩5分以内という利便性の裏に潜む、駅近物件の6つの落とし穴を解説します。
1. 電車の音がうるさい
駅からの距離が近いということは、当然線路に近く、電車の走る音が聞こえやすいということになります。駅に近いほど利便性が高まる反面、騒音が大きくなるので音に敏感な方には向いていません。
駅からの距離や建物の防音性によって騒音の感じ具合は変わりますが、朝早くから電車の走る音が聞こえると、ゆっくり寝ていられませんよね。ターミナル駅など一日に何十本も走る駅周辺の物件を選ぶ時は、騒音も考慮して選ばないと、電車の騒音に悩まされることになります。
2. 踏切の音がうるさい
意外と見落としがちなのが踏切の音。カンカンカンカンと一日に何回も踏切の音が聞こえるような距離にある物件だと、電車が走る音だけでなく、踏切の音にも悩まされます。
内見時にちょうど電車が通れば踏切の騒音に気づけますが、そうでなければ見落としてしまいがちです。それに、踏切の音をチェックしようにも、電車が通るまで待たなければなりません。ワンルームの内見は5〜10分ぐらいなので、電車が通るまで不動産会社の人と待つべきかどうか微妙なところですよね…。
3. 立体駐車場の稼動音がうるさい
これも気づきにくい落とし穴で、駅周辺は充分な駐車スペースをとれるだけの余裕がないので、立体駐車場が設置されている場合が多いです。立体駐車場は稼働音がするので結構気になります。上層階ならそれほど気にならないと思いますが、1階や2階の低層階だと、立体駐車場が稼働するたびに機械音が部屋にまで響いてくることがあります。
4. 駅周辺が騒がしい
駅周辺は繁華街や商店街が形成されていることが多いので、駅から徒歩1分ぐらいの距離だと、駅周辺の騒音に悩まされることがあります。呼び込みをしている店が多いと、夜まで騒がしく、なかなか落ち着けません。
居酒屋が近くにあると、居酒屋前で長々と話すグループも多いですし、しょっちゅう酔っぱらいが騒いでいるのが聞こえるのは嫌ですよね…。駅周辺が賑やかな場所なら、駅から徒歩5分ぐらい離れた物件を選ぶ方がいいかもしれません。
5. 不審者に気づきにくい
駅周辺は常に多くの人が行き交っているため、不審者に気づきにくい点にも注意しなければなりません。1階や2階が商業施設になっているマンションの場合、常に人が出入りしているため、マンションの住人以外の不審者がうろうろしていてもなかなか気づけません。
人通りが少ない場所も不安ですが、人通りが多くても不審者が紛れてしまうので防犯上の不安があります。人の目があるから大丈夫だろうと油断してしまいがちですが、どんな立地でも防犯意識は高く持っておきましょう。
6. 入居後、周りに高いビルが建つことも
入居時はマンションの周りに高いビルはなく、日当り良好がよかったものの、駅前の開発で高いビルが建ち、一変して日当たりの悪いマンションに…。駅周辺が再開発中であれば、こうした事態は十分起こりえます。駅周辺の賃貸を選ぶ時は、再開発の予定もチェックしておきましょう。
賢い駅近物件の選び方
このように、駅近物件には騒音や防犯上の落とし穴がいくつか存在します。それでもやっぱり駅からの距離が近いというのは大きなメリットですので、落とし穴に嵌まらず、賢く駅近物件を選ぶ方法を解説します。
1. 騒音が聞こえにくい距離の物件を選ぶ
駅から徒歩1分の超駅近物件や徒歩5分以内の物件は電車や踏切の音、駅周辺の騒音が聞こえやすいので、騒音が聞こえにくい距離の物件を選びましょう。駅から徒歩5分ちょっと離れていれば騒音はかなり軽減されます。駅から徒歩5分前後の駅から少し離れた騒音が少ない住宅街がおすすめです。
2. 繁華街と反対方向にある物件を選ぶ
駅前の繁華街側の物件だと騒がしいですし、人が多く行き交うので防犯上の不安があります。片側のみ発展している駅なら、繁華街と反対方向にある物件を探してみましょう。反対方向が住宅街である場合や、商業施設がなければ、繁華街ほど騒がしくありません。距離は繁華街側も反対側も同じですので、繁華街や商業施設のない側の物件を探すのもひとつの上手な探し方です。
3. 周辺に空き地が多い物件は避ける
一等地である駅前は、今は空き地でもすぐに買い手がつき、ビルやマンションが建てられます。周辺に空き地が多く日当たりが良いからという理由で選ぶのはおすすめできません。周辺に空き地がなく、開発の予定がない立地の方が安心です。
まとめ
駅近物件はメリットとデメリットの両方があり、選び方次第で快適さが全然違ってきます。駅から距離が近いというメリットだけに目を向けず、落とし穴にも目を向け、なるべくデメリットの少ない物件を探していただければと思います。
条件で駅近が外せない方は、以下の駅近(徒歩5分以内)の物件特集から探してみてくださいね。
駅近(徒歩5分以内)の物件特集