こんにちは、好奇心まみれライターの佐々木ののかです。
オシャレなお部屋を紹介し、一人暮らしをする全ての人に夢と希望を与える企画「突撃! ワンルーム王子」。
今回のワンルーム王子は、建築を学ぶ大学3年生ですが、メールのやりとりがめちゃくちゃチャーミング。嫌でも期待が高まります(色んな意味で)。
邪念が無いかと言えば嘘になりますが、今回も王子がつくるお部屋で、マネできるディスプレイや工夫をご紹介していきます!
東武動物公園駅ってどんなところ?
今回のワンルーム王子のお部屋は、東武動物公園駅が最寄りとのこと。
「動物公園というくらいだし、駅前はきっと賑やかなんだろうな」
そう思って、駅を出てひとこと。
何もない。
いや、何ていうか、とってものどかだ。
こんな自然豊かな街に住んでいる子なのだから、今回のワンルーム王子はひねていなくて、優しい子に違いない。
期待を膨らませ、私はワンルーム王子の家を訪ねてみた。
ピーンポーン。
インターフォンを鳴らすと、笑顔で出迎えてくれた、この方が今回のワンルーム王子、植松駿平(うえまつしゅんぺい)さん。
植松さんは、中学生くらいの頃からインテリアに目覚め、雑誌を読み漁って勉強していたんだとか。それにしても、笑顔がかわいい。正直、この笑顔が見られただけで今日のお仕事コンプリート、と言いたいところだが、曲がりなりにも私もライター。きちんとレポートして帰ります。
古着屋さんのようなディスプレイ
早速お部屋を拝見。中に入ると、ブラウンを基調にした落ち着いた空間が広がっていました。
何軒かお邪魔していますが、オシャレな方のお部屋は、ブラウンがベースになっている気がします。これは1つのセオリー? それともトレンド? わかりませんが、オシャレな部屋に住みたければ、ブラウンをセレクトするのは1つ鉄則のようですね。
ブラウンの家具と言えば、部屋の中央には茶色のコタツがありました。
しかし、コタツと言っても、「Theコタツ」ではないスタイリッシュな仕様です。間違っても、かごいっぱいのミカンや、「ワンカップ」が似合わないタイプのコタツ。
生活感のあるものはオシャレな部屋づくりにおいては排除しなくてはいけないと思っていましたが、デザイン次第では置いても問題ないんですね。どうです? 皆さん、安心しましたか?
窓際に掛かるジーンズたち
至るところに遊び心が散りばめられている植松さんのお部屋ですが、まず気になったのが、服のディスプレイ。
よく見ると、窓際にはシャツや高そうなジーンズがフックで吊られていました。何だか古着屋さんのディスプレイのようだな、と思ったら、植松さんは古着好きとのこと。目が肥えているはずです。カッコいい。
ん? でも、服好きのわりに、ちょっと服が少ないのでは?
と思ったらありました。
窓際に掛からない分の服は、このようにまとめられたようです。やや生活感のある洋服掛けに親近感を覚えます。ちょっと嬉しくなってしまいました。
差し色を入れて「動き」を出す
そして、植松さんがこだわっていると話してくれたのは、部屋に「差し色」を入れること。どこか部屋に動きがある印象だったのは、ところどころに色味があったからなのかもしれません。

模型撮影用の一眼レフもありました
差し色を入れる加減については「自分でも何となく、感覚的にやってしまっているので、よくわからないんです」とのことでした。センスのある人ならではのセリフですね。言ってみたい!
ただ、意識しているのは、赤と青の2色を「うるさくならない」程度に入れていることなんだとか。素人がどこまで自分の感覚を信じていいのかはわかりませんが、部屋づくりの参考にしてみると良さそうです。
植物を散りばめて、自然を感じさせる部屋に
そして私が最もきゅんときたポイントは、至るところに植物があるというところ。
なんでも、ドライフラワーにハマった時期があり、とりあえず買ってきてから、部屋のどこに飾ろうか考えて、今の形態になったと聞いていますが、彼女が花屋さんか何かなのだろうと私は踏んでいます。
一般に、花のディスプレイ方法は、花瓶に挿すだけ、というものですが、植松さんは、飾り方のバリエーションが豊富。

ドライフラワーはまとめて吊り下げます。

ソケット状の器はIKEAで購入

小皿に盛るという方法もありました

本物そっくりの多肉植物
今はやりの多肉植物も発見しましたが、聞けばこれは造花なんだそう。「自然を取り入れたいんですけど、植物を育てるのは手間もかかるので」と話す植松さん。
なんでも、サボテンを枯らしてしまった経験があり、それ以来、植物を育てるのを諦めたんだとか。これだけオシャレな部屋に住んでいても、完璧でないところがまたいいですね。
「もしかして植松さんもちょっぴりズボラ界の人間?」思わずニヤニヤしてしまいます。
そして、先ほどドライフラワーが吊られていた棒は、なんと木の枝でした!しかもこれはインテリア雑貨などではなく、落ちていた木の枝を拾ってきたのだそう。
「この辺は田舎なので、木の枝はたくさん落ちているんですよね」と言い、ハハハと笑う植松さん。確かに都心ではこんな立派なものは手に入りません。
落ちていた木の枝を拾ってきて、インテリアにしてしまう植松さんのワイルドさに、私はもうメロメロです。
お気に入りのファッショングッズもオシャレに収納
すっきりとした印象なのに、殺風景ではないこのお部屋。どうやら、アクセサリーをはじめとしたファッション小物が効いているようです。
ビンテージのアクセサリーはケースに仕舞われてこそいますが、フタを開けてアクセスしやすくしています。

時計の下には小さなラグが敷かれ、すっきりと見えました
古着屋さんに通ううちに自然とこだわりが生まれたという靴も、部屋の中に置いて見せることで重厚感のある立派なインテリアにしてしまいます。
靴のそばに置いておきたいけれど、かさばりやすいシューケア用品はすぐ下段に置いて、目立たないようにアンティークの楽譜が被せられていました。
ちなみにこの譜面をはじめとしたアンティーク調の雑貨は下北沢のアンティークショップで買うことが多いのだそう。
「雑然としているのを隠すためだけですから」
と、少々照れくさそうに言う植松さんには、自宅で譜面の代わりにチラシを被せてしまっていることは絶対に言えません。
インテリアにこだわる人は趣味も充実
部屋には直接関係ありませんが、乗り物が趣味の1つだと話す植松さんの自転車を見せてもらいました。骨組みも黒、ホイールまで黒と、全てがブラックな自転車は、コンバースのブラックモノクロームのようです。The スタイリッシュ!
これはピストバイクと呼ばれる種類の自転車で、ペダルとタイヤが連動しており、普通の自転車のように、ある程度漕げば前に進むよう仕様ではないのだそう。
「漕ぐの、めっちゃ疲れるんですよ」と植松さんは言っていましたが、それはそうでしょうね。わざわざ疲れる自転車をなぜ?
利便性重視で、6段変速付のママチャリで都内を爆走する私には理解できませんが、その代償にかっこよさとモテを手に入れているということでしょう。
ただ、太ももが筋肉痛にならないか心配です。若いから大丈夫か。
そのほか、原付とバイクも持っているのだそう。インテリアにこだわる方は自ずと趣味も満喫しているのかもしれません。
おわりに
中学生のときから雑誌を見続けて培ったセンスと工夫が散りばめられた素敵なお部屋でしたね。木の枝を拾ってくるというアイデアには一本取られましたが、たくさんお金をかけなくても、1人暮らしのお部屋はもっと楽しくできるということがわかりました。
今回ご紹介したアイデアをちょっとずつ取り入れながら、生活を彩りあるものにしていってほしいなと思います! 植松さん、ありがとうございました! 次回のワンルーム王子も乞うご期待!