最近は引っ越しの挨拶をしないケースが多く、特に女性の一人暮らしは防犯上挨拶をしない方が良いとされています。他にも保証人不要の物件や再配達の手間がかからない宅配ボックス付き物件が増えるなど、引っ越しや物件探しに関する常識が変わってきています。
今回は、最近の引っ越しや物件探しの傾向など、「イマドキの一人暮らしの新常識」を特集します。知らないまま物件を選ぶと損をしてしまうこともあるので、これから引っ越しをする予定の方は、現在の常識をチェックしておきましょう!
一人暮らしの新常識(1)防犯上挨拶がしない方が良い?
引っ越しをした際、挨拶がした方が良いとされていますが、最近は挨拶がしない方が多いようです。近所づきあいが希薄になっていること、長く住むつもりがないため、挨拶の必要性を感じないことなどが理由として挙げられます。
一人暮らしの女性の場合、挨拶をするとストーカー被害などのトラブルに巻き込まれる可能性があるため、防犯上挨拶をしない方が良いと考える方が増えています。これまでは挨拶をした方が隣や上下階にどんな人が住んでいる知ることができて安心とされてきましたが、挨拶で一人暮らしの女性であることを知られたことにより、ストーカー被害に遭ったというケースもあるため、挨拶をするかどうかは非常に悩むところです。
一人暮らしの新常識(2)保証人不要の物件がある
賃貸物件の契約には連帯保証人が必要となりますが、最近は保証人不要の賃貸物件が増えています。保証人不要の賃貸物件の場合、家賃保証会社に保証料を支払うことで保証人となってくれるため、頼める連帯保証人がいない、頼みづらいという方、または連帯保証人を頼む手間を省きたいという方にも利用されています。
家賃保証会社は、家賃滞納があった場合は代わりに貸主に家賃を支払ってくれます。もちろん、立て替えてもらった家賃は返さなければなりませんが、急な入院で家賃の振り込みができなかった場合などに安心です。
家賃保証会社の詳しいメリット・デメリットは別記事でまとめていますので、そちらをご覧ください。
保証人不要の賃貸物件で契約する「家賃保証会社」って何?メリット・デメリットまとめ
一人暮らしの新常識(3)同じ広さでも1LDKよりも2DKの方が安い場合がある
リビング・ダイニング・キッチンが一体となっている1LDKは人気で、1LDKを条件にして部屋を探す方も多いと思います。2DKは2部屋+ダイニング・キッチンという間取りで、1部屋の広さを重視したい方には人気がイマイチです。
しかし、同じ広さの1LDKと2DKを比較した場合、2DKの方が安い場合があります。1LDKは新しい物件が多いため高くなる傾向があり、2DKは築年数が古い物件に多い間取りであるため家賃が安く設定されている場合が多いです。1LDKだけでなく、2DKも視野に入れて探してみてはいかがでしょう。
一人暮らしの新常識(4)インターネット利用料無料の賃貸物件のメリット
現在の生活にインターネットは欠かせません。最近は、インターネット利用料無料の賃貸物件が増えています。
通常、インターネットは個別で契約し毎月利用料を支払わなければなりませんが、インターネット利用料無料の賃貸物件は貸主がプロバイダと契約しており、文字通りインターネットを無料で利用することができます。契約する手間が省けますし、開通工事の必要がないので入居してすぐにインターネットを使えるのもメリットです。
家賃にインターネットが含まれていたり、他の入居者の利用状況によってつながりにくくなるといった点が注意点として挙げられますが、入居してすぐにインターネットを使いたい方にはかなり便利だと思います。
一人暮らしの新常識(5)宅配ボックス付き物件は再配達の手間がかからない
エントランスに宅配ボックスが付いている賃貸物件は、再配達の手間がかからないので便利です。
宅配ボックスは、受取人が不在の場合、宅配業者や郵便局員が宅配物を入れて暗証番号を設定します。暗証番号を記載した配達通知書にポストに投函し、受取人は暗証番号を見て宅配ボックスを開錠し、荷物を受け取る仕組みになっています。
通常なら、不在時は再配達を依頼する手間がかかりますが、宅配ボックスが設置されている賃貸マンションは再配達の手間がかからないので、日中不在にすることが多い一人暮らしの方にはかなり便利な設備です。
一人暮らしの新常識(6)壁の画びょう跡は借主が負担しなくてもいい?
国土交通省が定めた「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、壁等の画がびょう、ピン等の穴(下地ボード交換不要のもの)は通常の住まい方で発生するものであるため、回復費用は貸主が負担すべき事項としています。
また、日照などの自然現象によるクロスの変化、テレビ、冷蔵庫等の後部壁面の電気屋ヤケも通常の消耗の範囲であるため、貸主負担であると定めています。
畳にタバコを落としてついた焼け跡など、借主の過失の場合は借主が負担しなければなりませんが、通常消耗の範囲内であるなら借主は原状回復費を支払う義務はありません。原状回復費の範囲を巡ってトラブルになることがありますし、借主の責任でない範囲まで原状回復費を求められないためにも、「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を読んで確認しておきましょう。
まとめ
常識というものは時代によって変わるもので、引っ越しの常識も変化していっています。特に引っ越しの挨拶をしない傾向が強くなっているのは、個人情報の保護やストーカー被害防止の意識が高まっている現在だから変化した常識であると言えます。
今回紹介した新常識に当てはまる賃貸物件は、以下のリンクからお探しいただけますので、気になる方はチェックしてみてくださいね!