引越し業者への心付け・差し入れは必要?相場と喜ばれる差し入れまとめ

引越し業者への心付け・差し入れは必要?相場と喜ばれる差し入れまとめ

引越しには心付けという慣習があるので、「引越しのときに業者の人に心付けを渡した方がいいのだろうか?」と悩む方は多いかと思います。「渡すタイミングが分からない」「金額の相場はいくらだろう」というのも悩みどころですよね。

引越しの際に心付けや差し入れを渡さなければならないものなのか? 渡すとしたらいつ渡すのか? 心付けの金額とタイミングは? 喜ばれる差し入れは? など、心付けと差し入れに関する疑問にお答えしたいと思います。心付けを渡すべきかどうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

引越しの心付け、差し入れ

 引越し業者への心付け・差し入れは必要?相場と喜ばれる差し入れまとめ

心付けというのは、「世話になる人に感謝の気持ちを示すために渡す金銭や品物」を指します。海外のホテルやレストランで渡す「チップ」と同じです。日本では引越しの際に業者の人に渡したり、旅館に宿泊した際に心付けを渡したりするのが慣習となっています。

差し入れは飲食物を届けることなので、心付けとはまた別です。労いの意味合いで渡すもので、プレゼントやお土産、手土産とは異なります。

心付けは渡さなければならないものではない

心付けというのはあくまでも慣習のひとつで、必ず渡さなければならないものではありません。引越し業者側から心付けを求められることはありませんので、依頼者が渡すかどうかを決めます。

心付けは基本的には料金に含まれており、心付けを渡すか渡さないかでサービス内容が変わるわけではありませんし、心付け次第で態度やサービスが大きく変わるようではいけません。渡す方がいい、渡す必要はないと意見が別れるところですが、渡すか渡さないかは依頼者次第です。

心付けはあくまでも気持ち

心付けは感謝を伝えるための手段で、あくまでも気持ちです。心付けを渡したからといって、基本的なサービス以上のことを求めたり、特別な配慮を要求したりするものではありません。引越し料金を支払っているので、本来ならば心付けは不要ですが、労いや丁寧に仕事をしてくれたことへの感謝の気持ちとして渡します。

とはいえ、引越し業者の方も人間ですのでやはり心付けを渡されると嬉しいものです。コミュニケーションが取りやすくなったり、ちょっとしたお願いを聞いてもらえたりはするようにはなるかもしれません。

心付け・差し入れの渡し方

心付けの渡し方、金額

心付けは、作業員一人あたり1,000円程度が相場となっています。明確な金額が決まっていませんし、感謝の気持ちを伝えるのが目的なので、1,000円以上を渡す方もいますし、500円でも構いません。

心付けはポチ袋に入れて渡すのが一般的です。ポチ袋がなければ封筒でもいいので、現金をむき出しのまま渡さないようにしましょう。

心付けを渡すタイミング

心付けを渡すタイミングは、人によって違います。「作業前に渡す」「作業途中で渡す(休憩中)」「作業後に渡す」の3択になりますが、渡すタイミングによって心付けの意味や作業員の感じ方が変わってきます。

作業前に渡す場合、「今日はよろしくお願いします」という意味を込めて渡すことになります。作業員からすると、最初に心付けをもらえるとやる気が増しますよね。しつこいようですが、心付けの有無で作業の質が変わってはいけないものの、心付けのお礼を作業で返そうという気持ちになるので、荷物の量が多いとき、特に丁寧に仕事をしてもらいたいときは作業前に渡すといいかもしれません。

作業途中に渡すなら、休憩中に渡すといいでしょう。荷物が少ないと休憩はありませんが、荷物量が多いときは作業途中に渡すのもアリです。作業途中に渡す場合、ここまでの作業に対する感謝といった意味合いになります。作業員はここまでの作業が評価されたと感じるので、休憩後も引き続き、あるいはそれ以上に仕事をしてくれるでしょう。重い荷物をたくさん運ぶ引越し作業は大変なので、疲れて休憩しているときに心付けを渡されると休憩後のやる気が増すという効果が期待できます。

作業後に渡す場合、作業に対する感謝、評価という意味合いになります。作業が終わっているので、心付けに対する何かを期待するものではなく、その日一日の作業に対する感謝の気持ちを伝えるなら作業後に渡すのがベストでしょう。受け取る側も心付けによって気負うこともないので、純粋に感謝の気持ちを伝えたいのなら作業後に渡すのがよいと思います。

喜ばれる差し入れと渡すタイミング

 引越し業者への心付け・差し入れは必要?相場と喜ばれる差し入れまとめ

水のペットボトル

引越し作業は重労働なので汗をよくかくため、水分補給が必要となります。特に夏の炎天下の作業はたくさん汗をかき、ときには熱中症になってしまうことがあります。

飲み物は差し入れの定番で、渡すと喜ばれますが、コーヒーや紅茶は好みがあり、飲めない人もいるので、避けておいた方がいいでしょう。水は好き嫌いがないので、水のペットボトルであれば失敗しません。

スポーツ飲料

水だと水分補給はできても栄養を補給できないので、夏の引っ越しならスポーツ飲料が喜ばれます。体内のナトリウムやミネラルが汗と一緒に排出され、過度に塩分が不足すると熱中症や脱水症状にかかってしまいます。スポーツ飲料にはナトリウムが含まれていますので、熱中症や脱水症状になります。

お茶菓子

引越し作業は体力を使うのでお腹が減ります。飲み物を渡す際、小腹を満たせるちょっとしたお茶菓子を一緒に渡すと喜ばれます。お茶菓子の好みは人それぞれなので何が最適かは難しいですが、あまりボロボロとこぼれない物の方が周りを汚さなくてよいでしょう。口の中の水分が奪われるお茶菓子だとその後の作業がちょっと辛くなるので、そういった点も配慮して選ぶのがよいかと思います。

ウェットティッシュ

基本的に飲み物や食べ物を差し入れすることが多いですが、ウェットティッシュも意外と喜ばれます。引越し作業で汗をかいたり、手が汚れていたりしますので、顔や手を拭けるウェットティッシュを渡されると嬉しいものです。手が汚れた状態でお茶菓子を渡されてもなかなか食べづらいので、飲み物や食べ物と一緒にウェットティッシュを渡すのも親切です。

差し入れを渡すタイミング

差し入れは、休憩中に渡すことが多いです。休憩がないときは、一段落ついたときなど、頃合いを見計らって渡します。荷物量によっては意外と早く作業が終わり、渡しそびれることもありますので、作業前に渡しておくのもアリです。

まとめ

引越し業者に渡す心付けはあくまでも気持ちで、義務ではありません。渡すかどうかは自分次第なので、「丁寧に仕事をしてくれたら渡す」など、対応によって決めてもよいでしょう。