一人暮らしの人のための効果的な訪問販売の断り方・対処法

一人暮らしの人のための効果的な訪問販売の断り方・対処法

一人暮らしの多くの人が悩む、訪問販売への応対。優しい気質を持っている人ほど、「どうしたら上手に断れるだろうか」と考えてしまいがちですよね。しかし、相手の気持ちを傷つけないように、などと気を遣う必要はありません。セールスマンも、仕事のうちなのです。早く帰ってもらい、二度ときてほしくないなら、以下のように対応しましょう。

ドアを開けない

基本的には居留守を使おう

インターフォンが鳴ったら、まずは返事をせずにドアスコープやモニターで相手の顔を確認しましょう。知らない人なら居留守を使います。返事さえしなければ、相手は自分から名乗ります。

「お届け物です」といわれても、外にいる人がスーツなら疑ったほうが無難です。本当に配送かも、と悩むような服装だったら差出人の名前を尋ねてみましょう。本物なら答えられます。

基本的には、居留守が一番負担にならない対処法です。ひと言も応対しないですめば、気が楽だからです。何度か来ても、そのたびに居留守を使えばそのうち来なくなるでしょう。

オートロックでも油断は禁物

オートロックマンションの場合、玄関先のインターフォンが鳴ったら「ご近所の人かな?」と、うっかり開けてしまうこともあるかもしれません。しかし、エントランスの段階で誰かに開けてもらえれば、あとはどこにでも訪問できてしまうのがオートロックの怖さです。

誰も訪れる予定がないのに玄関のインターフォンが鳴ったら、かえって用心すべきです。引っ越し仕立てで近所づきあいが整っていない時期はなおさらのことでしょう。

返事をした後でも無視しよう

うっかり「はーい」と応対してしまった後でも、セールスだと分かったら無視してしまって構いません。いずれにおいても、相手の素性を知るまでは、絶対にドアを開けないことが鉄則です。

外国人のふりをして、英語以外の言語で対応する、カタコトを使うといったことも、場合によっては効果的です。ただ、宗教の勧誘には逆効果なこともあります。日本に来たばかりで心細くしている異邦人を取り込もうとする宗教もあるからです。とにかく、ダンマリを貫きましょう。

水道・電気・ガスの点検は管理会社に確認してみる

「周りで水道管の破損があり、点検に来た」などと言われたら、疑うことなくドアを開けてしまいそうですが注意が必要です。点検業者のふりをして家に入り、防災グッズなどを買わせるセールスマンもいるからです。立ち入り検査があるのなら、管理会社が把握しているはずですから、返事をせずに管理会社へ連絡してみましょう。相手に聞こえるよう大声で電話すれば、偽りの業者なら立ち去ります。

迷うようなら「営業ですか?」と一声かける

消火器を売りつける訪問販売の決まり文句として「消防署のほうから来ました」というセリフがあり、お笑いのネタにも使われているほど有名です。この場合は消防署の「方向」からやってきた、という意味ですが、官公庁などを巧みに使われると、反射的に応対しなければという気持ちになってしまうものです。

そんなときは、「営業ですか?」とドア越しに一声かけてみましょう。特定商取引に関する法律(特定商取引法)では、勧誘に先立って目的をあらかじめ伝えることが義務付けられています。「営業です」と言われたら帰ってもらえばいいですし、そう言わなかったにもかかわらず、実際には訪問販売だった場合は、法律違反であることを理由に断りましょう。

ドアを開けてしまったら

 一人暮らしの人のための効果的な訪問販売の断り方・対処法

チェーンは絶対外さない

世の中にはドアを開けたら玄関先まで入ってきてしまうような訪問販売をするセールスマンもいます。ひどいときには、商品を置いていってしまうという悪質なものも。いざとなったらドアを閉めるだけですむよう、チェーンは絶対に外してはいけません。

「いりません」と言うだけでいい

もし、商品を紹介されるところまで応対してしまっても問題ありません。その場合には、「いりません」と言うだけでいいのです。特定商取引法により、業者は「買わない」という意思表示をされた場合、その人にはもう勧誘してはならないことになっています。一度断ったにもかかわらず引き下がらない場合は、法律違反であることを伝えましょう。

迷ってしまったら保留すること

とはいえ、自分が本当に必要としている物を、適正価格で販売するような業者がいないとも限りません。そんな場合でも、喜んですぐに契約をしてしまうのは避けましょう。一度、パンフレットや契約書を預かり、ネットの口コミをチェックしたり、家族に相談したりして検討します。

その場では「欲しい」と思っても、時間が経てば気持ちが冷めてしまうことは多々あります。高価なものは特に、契約までワンクッション置くのが正解です。

セールスマンがその場にいなくても油断しない

訪問販売のマーキングにご用心!

ふと玄関の表札を見ると、マジックで数字やマーク、アルファベットが隅に小さく書き込まれている……そんなことがあったら要注意。訪問販売や空き巣がつけたマーキングである可能性が高いからです。

数字は帰宅時間や在宅時間、あなたの年代などをあらわしている可能性があります。アルファベットは性別や属性、マルバツなどのマークは勧誘のしやすさなどを記している場合があるのです。

マーキングを見つけたら、即座に消しておきましょう。マニキュアの除光液が効果的です。もしも余裕があるなら、消す前に写真を撮っておき、管理会社に報告すると、同マンションへの周知につながるでしょう。

まとめ

訪問販売を断るには、コミュニケーションをとらないのが一番良い方法です。百戦錬磨の営業マンであればあるほど、うまく相手の関心を惹き、契約にまで持って行きます。一人暮らしを始めたばかりの人は、とても太刀打ちできません。

もし話をしてしまった場合も、さまざまな方法で引き取りを願いましょう。何かを購入しようと思っても、一度冷静になる時間を作るのが重要です。