自分ではいびきをかいていないつもりでも、実際のところ睡眠時のことはわかりません。もしかしたら、周りに多大な迷惑がかかるほどの音量でいびきをかいているなんてことも…。自覚がないというのは怖いものですよね。
今回はいびきの原因と対策、おすすめのいびき防止グッズをまとめましたので、もしかしたら自分はいびきをかいているかも…? という疑いがある方は、これを機会にいびき解消に乗り出しましょう!
いびきの原因と対策
いびきの原因はひとつではありません。人によって原因が異なるため、それぞれ適した対策を知る必要があります。以下に主な原因を挙げましたので、該当しそうな原因を探してみてください。
肥満
いびきの原因で最も多いのが肥満です。肥満で首周りの脂肪が多くなると気道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。また、舌の重みで喉の奥に舌が落ち込んで気道を狭めてしまうので、舌の肥大も原因のひとつです。
肥満を原因とするいびきを解消するにはダイエットが一番ですが、舌の筋肉が衰えていると肥満が解消されてもいびきが治らない場合があるので、発声練習をして舌の筋肉を鍛えておきましょう。
仰向けに寝ると舌が喉の奥に落ち込んでしまうので、横向きに寝るといびきをかきにくくなります。横向けでもいびきをかく場合は、他の原因が考えられます。
鼻づまりによる口呼吸
鼻がつまると口呼吸をせざるを得なくなりますが、実は口呼吸がいびきの原因になっています。口呼吸は鼻呼吸よりも気道が狭くなってしまうので、いびきをかきやすくなります。
風邪で一時的に鼻づまりをしている場合は治ればいびきも収まりますが、慢性的な鼻づまりの方は耳鼻咽喉科で診察を受けることをおすすめします。
鼻づまりを解消するには、ブリーズライトなどの鼻腔を広げるテープを使ってみてください。ブリーズライトはいびき防止グッズではありませんが、鼻腔を広げて口呼吸を防止することでいびきが収まる可能性はあります。
出典:ブリーズライト スタンダード 肌色 レギュラー 30枚入
口呼吸
鼻づまりの項目で解説しましたが、口呼吸もいびきの原因のひとつです。口を開けて寝ると下顎が下がり、舌根が落ち込んで気道を狭くしていびきが起こります。
いびきをかく人をよくよく思い出してみると、口を開けて寝ている人が多くありませんか? 口呼吸が習慣になっていると寝る時も口呼吸になってしまい、いびきがひどくなってしまいます。ですので、いびきを防止するために口呼吸から鼻呼吸に切り替えれるよう普段から意識しておきましょう。
乾燥
部屋の湿度もいびきに関係しています。通常、鼻は吸い込んだ空気の湿度によって鼻腔内を湿らしていますが、部屋が乾燥した状態だと鼻腔内が乾燥して炎症を起こし鼻づまりしやすくなります。先にも解説したように鼻づまりはいびきの原因となるので、この場合は乾燥がいびきを引き起こす原因になっています。
冬は室内が乾燥しやすいので、加湿器をつけて乾燥を予防しましょう。湿度が高くなりすぎると窓周りに結露が発生してカビが繁殖しやすくなるので、加湿のし過ぎにも注意です。
アルコール
アルコールを飲むと体の筋肉が緩み、喉の筋肉や舌の筋肉が緩んで気道が狭くなりいびきをかきやすくなります。また、アルコール摂取によって血行が促進されると鼻腔の血管が膨張して粘膜が腫れ、鼻づまりにしやすくなっていびきが酷くなります。
アルコールは摂取量が増えれば増えるほどいびきをかく可能性が高まりますし、音もが酷くなります。この原因に関してはお酒を飲み過ぎないように注意しましょう、としか言いようがありませんね…。
危険ないびきもあるので要注意
いびきはただうるさいものだと侮っていてはいけません。「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」という危険ないびきもあります。
「睡眠時無呼吸症候群」は睡眠時に無呼吸状態が長く続く症状です。10秒以上の気流停止が無呼吸とカウントされ、無呼吸状態が一晩(7時間睡眠中)に30回以上起こる、または1時間あたり5回以上無呼吸状態である場合、「睡眠時無呼吸症候群」にかかっていると判断されます。
睡眠は脳を休息させるための時間ですが、「睡眠時無呼吸症候群」にかかると脳に十分な酸素が供給されず、酸素不足を補うために身体は心拍数が上がり、体への負担が増加します。この状態では充分に体が休まっていないため、寝ているのに眠気がとれなかったり、倦怠感に襲われたり、集中力が低下したり、日常生活に支障をきたします。
車を運転する方が「睡眠時無呼吸症候群」である場合、判断力の低下や居眠り運転で重大な事故を起こす恐れがあるので、非常に危険です。他にも、高血圧や心臓病の原因となったり、脳卒中を引き起こしたりする場合があるので、「睡眠時無呼吸症候群」にかかっている方は専門医に相談して治療をすることをおすすめします。
また、「睡眠時無呼吸症候群」は本人に自覚がない場合がほとんどなので気づきにくいものとなっています。ですので、ご家族や周りの人に思い当たる人がいたら、医師の診断を受けることを薦めてあげてください。
いびきで人間関係が悪化するかも!?
いびきをかいている本人は自覚がありませんが、一緒に寝ている人は被害を受けています。本人は気持ちよく寝ていても、隣で寝ている人は眠れずストレスがたまり、それが毎日続くと関係が悪化してしまうかもしれません。
それに、部屋の壁が薄いと隣の部屋までいびきが響いている可能性もあります。そうなると隣人に迷惑がかかり、場合によってはトラブルに発展することも充分考えられます。
いびき解消は本人のためだけでなく、周りのためでもあります。たかがいびきで大事な人との関係が悪くなってしまうのは悲しいですよね…。いびきは肥満、アルコールなど、本人次第で解消できる原因が多いので、周りの人のためにもいびきを解消する努力をしましょう。
おすすめいびき対策グッズ5個
Mimiry いびきSTOPノーズピン
医療用シリコンを鼻腔にフィットさせて鼻腔を拡張することにより、鼻呼吸をしやすい状態にします。鼻呼吸を意識していても睡眠時に鼻づまりすると口呼吸をしてしまうので、この「ノーズピン」を装着することで口呼吸を回避します。
ナステント クラシック
出典:いびきを防ぐ一般医療機器:ナステント クラシック
鼻から挿入するチューブ状の医療機器で、チューブの先端は軟口蓋まで届きます。チューブを挿入することで気道が閉塞しないようにし、いびきを防止します。いびきや睡眠時無呼吸の治療に開発された一般医療機器ですので、いびきに悩んでいる方は試してみてはどうでしょうか。
鼻スッキリ O2アップ
両鼻に挿すことで鼻からの通気率を高め、いびきを軽減します。価格がリーズナブルなので試しやすいグッズです。
口呼吸防止テープ ねむるん
鼻に何かを挿入するのが苦手という方には、口呼吸防止テープがおすすめ。使い方はとっても簡単で、口に貼って寝るだけです。言わば強制的に口が開かない状態にするので、睡眠時に無意識で行う口呼吸を防止できます。シンプルなグッズですが、口呼吸防止に効果的です。
口を完全に塞ぐだけではないですし、苦しくなればすぐ剥がせるので心配ありません。
スノアゴン
出典:スノアゴン
これは首に巻いて使ういびき防止グッズです。首に巻いて寝ることにより、下顎が下がらないので気道が狭くならず、いびきをかきにくくなります。いびきの原因が鼻腔にある場合は効果が薄いですが、下顎が下がっていびきをかいている方には効果が期待でいます。
まとめ
いびきは無呼吸状態になる場合があるので油断禁物です。周りの人や隣人に迷惑をかけているかもしれないので、いびきを指摘されたことがある方は原因を突き止めて対策を講じる、またはいびき防止グッズでいびきを抑えるよう頑張ってみてください。
いびきがどうしても気になってしまうという方は角部屋がおすすめです。角部屋なら、片側だけ気にすればいいので、ストレスから開放されます!