熟睡度が全然違う!?安眠を得るための正しいマットレスの選び方

熟睡度が全然違う!?安眠を得るための正しいマットレスの選び方

長時間寝ているのに疲れがとれない、なかなか寝付けない、と睡眠で悩んでいる方は多いのはないでしょうか。枕を変えたり、あれやこれやと改善してみても効果を感じない場合はマットレスが原因かもしれません。マットレスは睡眠に大きく関係していて、自分に合っていないと安眠が得られない場合があります。

そこで本記事では、熟睡して体の疲れをとるために、正しいマットレスの選び方を解説します。眠っても疲れがとれないのには理由がありますので、睡眠に悩みを抱えておられる方はマットレスを見直してみてください。

安眠にはマットレスが大きく関係している

睡眠時のマットレスの役割

床にマットレスを敷かずに敷布団で寝ると体が痛くて眠れない、眠れたとしても朝起きたときに体がすごく痛いときがあります。残念ながら、床に直接寝ればそうなるのは当然です。また、同様とはいわないまでも、マットレスが体に合っていない場合もこのような症状がでることがあります。これは睡眠時に体に負担がかかっているためで、寝ても疲れがとれません。

睡眠時のマットレスの役割は、体への負担を軽減することです。起きて座っているときはお尻、立っているときは足に負担がかかりますが、睡眠時は頭、肩、お尻、足といろいろな部位に負担がかかっています。この負担を和らげてくれるのがマットレスの役割です。

マットレスと体圧分散の関係

安眠を得るには「体圧分散」を理解しなければなりません。「体圧分散」は、自分の体重にかかる圧力を均等に分散することです。

たとえば仰向けに寝たとき、頭、肩、お尻、足などが床面に接しますが、床面に接している部位にかかる圧力は寝姿勢や寝具によって変わります。そして、一部位に極端に圧力がかかると血管が圧迫されて血流が悪くなり、寝ているときに無意識のうちに寝返りをうってしまいます。この、寝返り自体は悪いものではありませんが、寝返りの回数が増えると熟睡が妨げられてしまうため睡眠の質が落ちてしまうのです。

マットレスが体に合っていない場合、体圧分散がうまくできず、体の局所にかかる負担が多くなってしまいます。そのため、朝起きたときに体の痛みを感じてしまうのです。しっかり寝ても体の疲れが取れた気がしない、寝起きに体の痛みを感じるのは、体圧分散ができていないという証です。

正しいマットレスの選び方

 熟睡度が全然違う!?安眠を得るための正しいマットレスの選び方

1. マットレスの種類の特徴を知る

マットレスは「ボンネルコイルマットレス」「ポケットコイルマットレス」「低反発マットレス」「高反発マットレス」など複数種類あります。各マットレスの特徴を簡単にまとめましたので、参考にしてください。

《ポケットコイルマットレス》
円筒系の複数のポケットがあり、その中にコイルスプリングを並べています。このコイルスプリングはそれぞれが単独であり、連結していないため力を入れた箇所のみ沈みます。体を点で支える構造のため、体圧分散に優れています。

 熟睡度が全然違う!?安眠を得るための正しいマットレスの選び方
出典:ポケットコイル スプリング マットレス

《ボンネルコイルマットレス》
らせん状のコイルスプリングを連結させている構造で、1箇所に力を入れると全体が沈みます。比較的安いマットレスに使われていて、体圧分散の性能は高くありません。

《低反発マットレス》
ウレタン素材で作られたマットレスで体の形状に合わせて変形するため、包み込まれるような心地良い寝心地が得られます。ただ、安い低反発マットレスは短期間で劣化してしまうので注意が必要です。

《高反発マットレス》
反発力に優れており、最小限の力で寝返りがうてるため体への負担が少ないのが特徴です。また、硬めのマットレスなのでポケットコイルや低反発より寝心地は劣りますが(好みによります)、耐久性や通気性にも優れています。

 熟睡度が全然違う!?安眠を得るための正しいマットレスの選び方
出典:ottostyle.jp 高反発マットレス

2. 座るだけではダメ、寝て確かめる

マットレスは座っただけでは体に合っているかわかりません。座ったときは臀部に体圧が集中しますが、寝ると頭、肩、お尻、足など各部位に体圧がかかるため、座ったときと寝たときの感じが全然違うからです。

お店では周りの目があるので寝て確かめにくいとは思いますが、マットレスは寝てみないことには自分の体に合っているかどうかがわかりません。ですので、マットレスは寝心地をちゃんと確かめてから購入しましょう。

3. 疲れにくい体圧分散に優れたマットレスを選ぶ

マットレスは硬すぎても柔らかすぎても疲れます。硬いマットレスは腰など局所に負担がかかりすぎますし、柔らかすぎるとマットレスが体を支えきれず歪んだ寝姿勢になってしまいます。

入眠するまでの寝心地の良さも大事ですが、安眠を得たいなら疲れにくさを重視してマットレスは選びましょう。その際、腰などの一点だけに負担がかからず、かつ体が沈み込まず適度に支えてくれる体圧分散に優れたマットレスを見つけ出すのが理想です。体圧分散に優れたマットレスは体にかかる負担が少なくなるため疲れにくく、熟睡しやすくなります。

4. 通気性の良いマットレスを選ぶ

睡眠中は、汗でコップ一杯分の水を失うといいます。そのため通気性の低いマットレスだと汗で蒸れてしまい、睡眠中に不快さを感じて眠りが妨げられてしまいます。

安眠を得るなら水分を溜め込まない通気性に優れたマットレスがオススメです。このようなマットレスなら蒸れないので、心地よく睡眠できます。

マットレスは柔らかさばかり気を取られがちですが、通気性の良し悪しも睡眠の質に大きく影響します。通気性が悪いと衛生的にも良くないので、通気性の良いものを選びましょう。

5. 耐久性の高い長持ちするマットレスを選ぶ

マットレスの価格はピンきりで、数千円の安価で買えるものから数万円するものまでさまざまです。ここで、あまり質が良くない安いマットレスを選ぶと、素材がすぐに劣化して寝心地が低下してしまいます。

もちろん、マットレスは自分の体に合っていることが一番なので高ければいいというわけではありません。しかし、安いマットレスはやはり耐久性もそれなりなので長持ちしません。長く使い続けられること、安定した睡眠を得ることを考えると、耐久性に優れた長持ちするマットレスを選んだほうが安心でしょう。

心地よく寝付く方法

1. 睡眠前はパソコンやスマホを使わない

寝る前にパソコンやスマホを操作すると、画面から発せられるブルーライトの影響で脳が刺激されてしまい、交感神経が高ぶって眠りにくくなってしまいます。そして、眠れないからとついついスマホをいじくると、結果、眠れない悪循環に陥ってしまいがちです。

そのため、寝る前はパソコンやスマホは控えるようにしましょう。しかし、どうしても使いたいときはあると思います。その時は、iOS9.3であればブルーライトを軽減する「Night Shift」という機能あります。少しでも脳に刺激を与えないためにも、できるなら「Night Shift」をオンにしておきましょう。

2. ぬるめのお湯に入る

熱すぎるお湯は交感神経を高めてしまうので、眠りにくくなります。また、人間の体は眠る時間に近づくと深部体温が下がるのが自然ですが、熱いお湯に入ると深部体温を上がってしまい睡眠の準備を妨げてしまいます。

心地よく眠りにつくにはぬるめのお湯がオススメです。ぬるめのお湯なら体の表面を暖めつつ、深部体温が放散されやすくなるので眠りにつきやすくなります。ゆっくりとお風呂に浸かることで心がリラックスする効果もあるため、ぬるめのお湯に浸かって体が睡眠の準備をするのを助けてあげましょう。

3. 就寝1時間前にストレッチをする

就寝1時間前にストレッチをするのもオススメの方法です。なぜなら、ストレッチをして1時間ほどすると深部体温が下がり始めるためで、眠りにつきやすくなります。また、日中で疲労した筋肉のこりをストレッチでほぐしてあげることで睡眠の質を高める効果も期待できます。

まとめ

マットレスが睡眠の質に大きく影響することがおわかりいただけたかと思います。睡眠は一日の約3分の1の時間を占めますし、睡眠の質によって翌日の体の調子も変わります。自分に合ったマットレスを見つけて心地よく眠りにつきましょう!

ユニットバスだと湯船に浸かりにくいので、寝る前にぬるめのお湯に浸かって睡眠の質を高めたい方には、バス・トイレ別のお部屋がオススメです。

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