
「後悔先に立たず」は部屋選びにも当てはまることわざです。よく下調べせずに部屋を選んでしまうと、一人暮らしを初めてから後悔することになります。しかし、いくら後悔しても後の祭り、次の引っ越しまで我慢せざるを得ません。
そこで本記事では、そうした後悔をしないために一人暮らしの部屋選びで後悔しがちな8個のことをまとめてみました。初めて一人暮らしをする方は、これから紹介する項目を参考に後悔しない部屋選びをしてくださいね。
初めての一人暮らしでは後悔がたくさん
世の中、初めてゆえに失敗することはたくさんあります。失敗は成功の糧となるので損はありません。しかし、もし回避できるならそれにこしたことはないでしょう。当然、経験しないとわからないこともありますが、それらもちゃんと調べておけば、失敗した瞬間に対応できる可能性があがるため、事前準備はとても大事です。
一人暮らしも同じで、初めてだからこそ失敗することもあるかと思います。一人暮らしの経験がないと選ぶ基準がわからず、無駄に高い家賃の部屋を選んでしまったり、必要な設備がなくて不便な思いをしてしまいがちです。その結果、これからも住まなければならない部屋に不満を持ち続けることになり、後悔することが多々あります。
次の引っ越しのときに、やっとその経験を活かすことができますが、そんなに頻度の高いものではありませんし、そもそも次は次で新たな問題が起こらないともいえません。であれば、いっそのこと最初の一人暮らしから快適な部屋に住みたいですよね。もちろん、100%満足できる部屋はそうそうありませんが、自分にとって必要な設備や環境が揃っている部屋であるかどうかはとても重要です。
部屋選びで後悔しがちな8個のこと
1. 防音性能が低く音漏れがする

実家暮らしのときは家族同士なので多少うるさくしても問題ありませんし、逆に「うるさい!」と文句も言いやすいです。しかし、一人暮らしの場合はそうもいきません。隣人の騒音があまりにもひどいので注意したいと思っても、どんな人が住んでいるのかわからないという怖さがあるため現実的には一言注意するのも難しいでしょう。
初めての一人暮らしでは家賃や内装・外観に気を取られて防音に気が回らず、住んでから音漏れがひどいことがわかったという方は多いことでしょう。防音性能の良し悪しは、内見時に騒音がしていなければ気づきにくいポイントなので、不動産屋に確かめるなどして必ずチェックしておきたいところです。
2. 線路のそば
線路に近い物件は、電車の騒音のために家賃が安めに設定されている場合があります。電車の本数が多い路線のそばだと一日に何十本も電車が通るので、契約前にどのくらいの騒音レベルか確かめておかないと後悔します。
主要な路線の終電は12時過ぎまでありますので、朝早い仕事で就寝時間を早めたい人には騒音が厳しいかもしれません。逆に、夜勤で昼間寝ていることが多い方にも不向きといえます。
内見時は電車が通るまで待ち、騒音レベルを確かめておくべきです。さらに、自分の性格や生活の時間帯も考え、騒音に耐えられるかどうかよく考えてから契約しましょう。
3. 大通りのそば
大通りは大型トラックが走るので距離や物件の構造によっては揺れを感じることがあります。また、車は電車と違って24時間、早朝から夜中まで走るので、国道沿いなど大通りの近くの物件を選ぶときは騒音と揺れのレベルを確認しておきましょう。
他にも、車通りの多い道は排気ガスが多いので、換気がしにくいという問題もあります。一応、最近の車は性能が良くなっているので排気ガスは少なくなっていますが、やはり気楽に窓を開けるのは難しいと思います。住みたい物件が大通り沿いに立地している場合は、そうした環境面も含めて判断した方がよいでしょう。
4. キッチンが狭い、コンロが1つしかない
キッチンが狭いと料理がしにくく、自炊する気が削がれてしまいます。かといって、毎日コンビニ食や外食では食費がかさみますし、栄養バランスも偏ってしまうのでオススメできません。
また、コンロが1つしかないのも自炊を諦める原因です。コンロが1つだと料理の同時進行ができず先に作った料理が冷めてしまう上に、どうしても時間がかかってしまうため、自炊が面倒くさくなってきます。
自炊をするなら、キッチンが広め、かつコンロが2つ以上ある物件を選びましょう。
5. 電波環境が悪い
当たり前ですが電波は目に見えないものなので、内見時に見落としてしまいがちです。しかし、電波環境を確認しておかないと、住んでから電波が悪いとわかった場合、愕然とすることになります。
パソコンと無線ルーターをお持ちであればWi-Fi接続で問題はクリアできます。しかし、これらをお持ちでない場合は、モバイルルーターの購入も検討せねばならず、いずれにしても余計な出費になります。
内見時にスマホで電波状況を確認しておくと、電波に悩まされることはありません。また、部屋の中でも場所によっては電波状況が変わってくるので、念には念を入れて、ぐるりと部屋を一周してちゃんと電波が入るか確かめておきましょう。
6. エアコンがない
古い物件だとエアコンがない場合があります。後から自分でエアコンを設置することはできますが、当然お金がかかるので出費が増えてしまいます。かといって、お金が勿体ないからと設置せずに粘った結果、体調を崩してしまっては元も子もありません。
また、自分で設置したエアコンだと修理費は自分持ちになるので、壊れたときに修理費がかかるのもネックです。備え付けのエアコンなら大家さんが負担してくれるのでその心配はありません。
家賃の安さを重視してエアコンなしの部屋にするのもたしかに選び方のひとつです。しかし、夏はエアコンなしでも乗りきれるだろうという甘い考えは捨て、エアコンは最初から確実に必要な設備として考えたほうが無難だと思います。
7. ユニットバスで湯船に浸かれない
ユニットバスとセパレートを比較すると、ユニットバスの方が全体的に家賃が安めに設定されている傾向にあります。そのため、シャワーのみでいいやと思って暮らし始めると、後から湯船に浸かれない不便さを痛感します。
やはり人間というものは、シャワーだけでは疲れがとれにくく、リラックスできません。そして不思議なもので、実家にいたころからシャワーばかりだったはずなのに、一人暮らしでユニットバスを選ぶと、なぜかだんだんと湯船が恋しくなってきます。
また、ユニットバスはシャワーを使うとトイレの床も濡れるのでシャワー後にトイレを使いにくいというデメリットもあります。家賃重視でユニットバスを選ぶなら、近くに銭湯がある物件がオススメです。たまに銭湯で足を伸ばすとスッキリしますよ。
8. 夜間の道が暗い
駅からマンションまでの道に街灯が少なく道が暗いと、治安が心配になっていきます。内見は昼間に行くことが多いですし、不動産屋さんが車でマンションまで連れて行ってくれるので気づくにくいですが、夜間の道が暗い場所にあるマンションは防犯面ではオススメできません。
女性の一人暮らしは特に注意が必要で、できるだけ街灯が多く夜間でも道が明るいマンションを選ぶと安心です。途中で逃げ込めるコンビニがあるかもチェックしておきましょう。
まとめ
後悔しがちなことをあらかじめ知っておけば、自分にとってどんな部屋がベストなのかを考えることができます。今回紹介した項目は絶対ではなく、自炊をしない方ならキッチンが狭くても問題ないでしょうし、湯船に浸からなくても大丈夫という方はユニットバスでも問題ないと思います。あくまで、自分のライフスタイルや性格も加味してベストな部屋を探してくださいね。
エアコンなしの生活は考えられないなあという方は、以下のリンクからエアコン付きの物件を探してみてください。やっぱりエアコンがあると快適ですよ。