いつまでも部屋が決まらない人は相場観がない?一人暮らしに無関係じゃない地価と家賃の関係

いつまでも部屋が決まらない人は相場観がない?一人暮らしに無関係じゃない地価と家賃の関係

いま住んでいる部屋と同じくらいの間取り・家賃の部屋を探しているのに、希望に沿った物件が見つからなくて困った経験はありませんか。その原因は、家賃の相場観のズレにあるかもしれません。

家賃は地価に左右されます。そのため、広さや築年数などのスペックが同じ物件であっても、地域が違えば家賃も異なってくるのです。よい物件を探すためには、その地域の家賃の相場観を養うことが必須といっても過言ではありません。

そこで本記事では、家賃と地価の関係、家賃の相場観について解説します。なかなか部屋が見つからないと悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

地価ってなに?

地価は文字通り「土地の価格」のことです。地価は常に一定というわけではなく、景気などによって変動します。

地価は、国土交通省土地鑑定委員会が「公示価格(1月1日時点の標準地の正常な価格)」を毎年3月に公示することになっています。毎年新聞やテレビで発表されているので、「公示価格」という言葉を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。

「公示価格」は国土交通省の「標準地・基準地検索システム」で検索できます。

 いつまでも部屋が決まらない人は相場観がない?一人暮らしに無関係じゃない地価と家賃の関係
参照:標準地・基準地検索システム / 国土交通省

地価と家賃の関係

 いつまでも部屋が決まらない人は相場観がない?一人暮らしに無関係じゃない地価と家賃の関係

東京の地価が高いのはなぜ?

一般的に東京は家賃が高いといわれますが、その理由を考えたことがあるでしょうか?

家賃は地域によって大きな差があります。地価は道路条件、生活の利便性、地域性などによって決められるからです。そのため、都心部は交通網が発達していて利便性にも優れているので地価が高くなります。また、地域性も地価に影響するので、人気の高いエリアは地価が高騰していきます。

中央区、千代田区、港区、渋谷区など人が集まるエリアはこれらの条件を満たしているため、地価が高くなります。同じ東京でも都心部と郊外では利便性や地域性が異なるので、地価に大きな差が生まれるのです。

地価は家賃に影響する

地価が高い場所は固定資産税が高くなるため、家賃が高く設定されます。また、価格が高い物件を購入した場合、大家さんとしては投資資金を回収するために家賃を高く設定せざるを得なくなります。

家賃は築年数や設備も加味されるので地価だけで決められるわけではありませんが、家賃に影響していることは間違いありません。建物自体の価格は地域によってそれほど差がないので、家賃相場は地価次第といえます。

「この地域の賃貸は家賃が高めだな」と感じるときは、地価が影響していると考えましょう。

家賃の相場観

家賃相場の考え方は大家さんの立場になって考えてみるとよくわかります。同等の条件のマンションと比べて家賃を高めに設定すると部屋が埋まりにくいですし、相場より安く設定すると損をした気分になるので、相場は家賃を決める重要な要素となります。

大家さんとしてはできるだけ利益をあげたいので家賃を高めに設定したいところですが、相場からかけ離れた家賃だと部屋が埋まらないので相場を無視することはできません。

借主としての立場だけでなく、貸主である大家さんの立場からも考えてみると家賃の相場観がつかめてくると思います。

相場観を身につけよう

相場観がズレているとなかなか部屋が見つからない

家賃相場は地域によって差があるため、他の地域に引っ越したときはまずその土地の相場を知る必要があります。相場観がズレている場合、そもそも無理な条件で部屋を探してはいませんか?もしそうなら、なかなか部屋が見つからないのは当たり前です。

たとえば、代官山で築年数が3年以内、駅から徒歩5分以内のワンルームを5万円台で探すとします。しかし、代官山は人気のエリアなのでその条件では恐らく見つからないでしょう。さすがに代官山でこの条件で探す方はいないと思いますが、このように相場観がズレていると希望の部屋と出会える可能性は低くなってしまいます。

相場を頭に入れて部屋を探そう

家賃の相場を知るには、不動産サイトを利用すると簡単です。その際、最初に家賃を条件に指定して検索すると相場がわかりにくいので、まずは家賃以外の条件を指定して検索してみましょう。築年数、間取り、設備、駐車場ありなどの条件を指定して検索してみると、だいたい相場がわかります。

相場を見て予算内であるかを判断し、予算内であれば引き続き検索し、予算オーバーの場合は優先順位が低い条件をはずして再度探してみましょう。

物件は出会いであり、毎日新しい情報が更新されています。相場と大きなズレがなければその日に見つからなくても翌日以降に見つかるかもしれません。反対に相場を把握していないと厳しい条件で探すことになるので、部屋が見つかりにくいです。早く部屋を見つけるために、最初に相場を理解しておきましょう。

まとめ

部屋を探すのに地価は関係ないと思っていた方も、家賃と地価の関係を理解していただけたのではないでしょうか。部屋を探すときにわざわざ地価を調べる必要はありませんが、家賃相場を把握した上で部屋を探していただければと思います。

駐車場ありの物件は家賃が高めに設定されているので、相場を元に高いか安いかを判断しましょう。車をお持ちで駐車場ありの物件をご希望の方は、以下のリンクから探してみてください。

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