引っ越しは大なり小なり、トラブルに見舞われてしまうことがあります。とくに、想定していないトラブルに遭遇すると正しい対処ができず、損をしてしまうことも。”知らなかった”もまた、トラブルのひとつの原因となりますので、どんなトラブルがあるのかを知り、対策を打っておきましょう。
引っ越しで起こりやすい5個のトラブルと対策をまとめましたので、これから引っ越し業者を探される方、近々引っ越し予定のある方はぜひ目を通してください。
引っ越しで起こりやすい5個のトラブルと対策
トラブル例1:引っ越し料金が見積もりより高い
事前に出してもらった見積もりと実際に請求される料金が違ったり、引っ越し当日に追加料金が発覚したりすることがあります。これは引っ越し業者の説明不足か自分の確認不足が原因として考えられます。
引っ越し業者の説明不足である場合は素直に応じる必要はありませんが、その前に自分に原因がないか考えてみましょう。
よくある原因としては、引っ越し業者に伝えていたより荷物が多かった、予定していた不用品を処分できず荷物が増えてしまった、梱包が終わっておらず引っ越し業者に手伝ってもらった、などです。基本的に梱包は有料サービスですので、手伝ってもらう場合は料金を確認しておきましょう。
他にも引っ越し先のエレベーターや廊下、玄関が狭くて大型家具が入らず、吊り作業で搬入した場合も追加料金が発生します。これも事前に確認しておけば防げることですので、大型家具をお持ちの方は引っ越し先の搬入経路の広さを確認しておきましょう。
トラブル例2:高額なキャンセル料を請求された
引っ越しが急遽取りやめになり引っ越し業者にキャンセルを伝えたところ、高額なキャンセル料を請求されたというケースがままあります。引越運送約款ではキャンセル料に関しての規約があり、解約手数料は最大でも見積もり料金の最大220%でしか請求できない決まりなのでめったに高額なキャンセル料は発生しません。
・引っ越し日の2日以上前の解約に関しては、解約手数料は発生しない
・引っ越し日の前日にキャンセルした場合、見見積もり料金10%が解約手数料となる
・引っ越し日(当日)にキャンセルした場合、見見積もり料金20%が解約手数料となる
※引っ越し業者が引越作業の準備のために行った作業にかかった費用については、解約手数料とは別に利用者が支払わなければならないので、この点は確認が必要です。
参照:標準引越運送約款 第八章 運賃等(第十八条-第二十一条) / 近畿運輸局
このように、引っ越し日の2日前にキャンセルの連絡をしたならキャンセル料は発生しません。ただ、2日前に連絡したにも関わらず担当者にそのことが伝わっておらずトラブルに発展する場合もありますので、解約を伝えた電話担当者の名前をメモしておきましょう。
もし上記を超える高額なキャンセル料を請求された場合は引っ越し業者側に問題がある可能性が考えられます。おかしいと感じたら言いれるがまま支払うのではなく、消費生活センターに相談しましょう。
トラブル例3:荷物が破損・紛失
荷物の破損・紛失は引っ越しでよくあるトラブルです。明らかに引っ越し業者のミスで破損した場合は業者に請求できますが、最初からついていた傷か、後からついた傷かわからなくてトラブルになることがあります。
ただ、プロの引っ越し業者といえどミスをしてしまうことがあるので、破損を100%防ぐのは難しいです。トラブルを防ぐには搬出前に破損の有無を確認する、または保険に加入しておくしかありません。
記憶違いでトラブルになるのが心配なら、事前にデジカメやスマホのカメラで荷物の撮影をしておきましょう。
トラブル例4:パソコンのデータが破損
家具や物もの破損以上に厄介なのがパソコンのデータ破損です。ハードディスクは衝撃に弱いので、しっかり梱包していないと移動時の振動でデータが破損してしまう恐れがあります。電化製品の内部故障は補償外となるケースがほとんどなので、予防するしかありません。
ノートパソコンの場合は引っ越しの荷物に一緒にせず、自分で持ち歩いた方が安心です。引っ越しの荷物と一緒に運んでもらう場合は、パソコン専用の梱包サービスを利用しましょう。
とはいえ、どんなにしっかり梱包をしていてもデータが破損する可能性はあるので、必ずバックアップを取っておきましょう。バックアップを取っていれば万が一データが破損しても復元できるので、データを失うという最悪の事態を防げます。
バックアップの方法はOS内蔵のバックアップ機能、外付けHDD、外付けSSD、USBメモリ、ブルーレイディスク / DVD、クラウドバックアップなどがあります。クラウドにデータをバックアップしておけば物理的な影響を心配しなくていいので安心です。
トラブル例5:予定時間になっても来ない
予定の時間になっても引っ越し業者が来ないというトラブルもあります。ただ、これは前の引っ越し作業が遅れたり渋滞で遅れたりすることもあるので、ある程度は仕方ないことです。特とくにっ越しシーズンは混み合いますので、予定の時間に来たらラッキーくらいの気持ちで待っていた方がいいでしょう。
伝えていた住所と全然違う場所に行って遅れるなど、明らかに引っ越し業者のミスで遅れた場合は補償を請求できる場合がありますが、1〜2時間遅れたからといって補償に応じてくれる可能性は低いです。引っ越しの予定時間はあくまでも予定として捉え、遅延はよく起こるものと考えておきましょう。
まとめ
引っ越しは、トラブルなく、気持ちよく終えられるのが一番です。料金プラン、キャンセル料、破損・紛失時の補償などについて事前にしっかり確認しておき、万が一に備えておきましょう。
引っ越し料金は業者によって大きく変わります。お得に引っ越しをしたい方は、以下のページで引っ越し料金の見積もり比較をし、ベストな引っ越し業者を探してくださいね!