男性の寂しい一人暮らし。これからますます寒くなり人肌の恋しくなる季節。ただ部屋に居てくれるだけでいいから、なんとか女性を招くことはできないものか。
「遊びに来いよ」なんて強気な発言ができるほど自分に自信はない。それに、下心があるなんて思われても気まずくなるだけ。自然に誘えるような何か良い方法は……。
女性は特に食に関心が強く、美味しいものに目がない。そんな女性の食欲を刺激するような、簡単にできる美味しい料理を作って部屋に招いてみてはいかがでしょう。
最近密かにブームを呼んでいるナポリタンなどは、一度は食べたことがあり、それぞれに思い出も持ち合わせているはずなので、警戒心を解くにはうってつけ。それも1種類ではなく、いくつかパターンを用意すれば気に入るものが必ずあるはずです。
1. 本場イタリア仕込！
「ベーコンと玉ねぎ、黒こしょうのスパゲッティ」
材料(2人分)
- スパゲッティ……160g
- ベーコン……50g
- 玉ねぎ……1/2個
- トマトの水煮……250g
- パルメザンチーズ……10g
- バジルの葉……4枚
- にんにく……1片
- 赤唐辛子……1本
- ピュアオリーブオイル……大さじ2
- E.V.オリーブオイル……大さじ2
- 塩……適量
- 黒こしょう……適量
- ゆで汁……40ml
作り方
下ごしらえ
- ベーコンを厚さ幅ともに7～8㎜ほどに切る。
- 玉ねぎは皮をむいて、幅5～6㎜、長さは1.5～2cmほどに切る。
- トマトの水煮を粗く切る。
- パルメザンチーズを細かくすりおろす。
- バジルの葉は4～5㎜幅に切る。
- にんにくは薄く切る。
- 赤唐辛子は種を取り除く。
- フライパンにピュアオリーブオイルを入れて中火で熱し、ベーコンを炒める。薄茶に色がついてきたら、にんにくと赤唐辛子、玉ねぎを加える。火を弱火にして玉ねぎにゆっくり火を通す。
- 玉ねぎが柔らかくなったらトマトの水煮を加え、2～3分ほど軽く煮詰める。塩と黒こしょうで味付けをして火を止める。パスタは水2Lに大さじ1の塩を入れて少し固めにゆで、再びフライパンを中火にしてパスタとゆで汁を加える。
- よく混ぜて味見をして、必要であれば塩を加える。E.V.オリーブオイルを加えて混ぜながら乳化させる。お皿に盛りつけてパルメザンチーズをふる。
ナポリタンのようでありなながら、にんにくと唐辛子、黒こしょうが利いた本格派。
世界パスタ大会の初代チャンピオン・山田剛嗣シェフのレシピ本『おうちでかんたん 世界一おいしいパスタ』(三空出版)内の「ベーコンと玉ねぎ、黒こしょうのスパゲッティ」のレシピです。お皿もあたためて出してあげれば、すべての女性が感激する一品になるでしょう。バジルの香りも爽やかです。
2. 味噌としいたけで和風アレンジ！「銀座仕込のナポリタン」
材料(2人分)
- スパゲティ……200g
- 小松菜……1株
- 玉ねぎ……1/2個
- 椎茸……2個
- ベーコン……2枚
- オリーブオイル……大さじ2
- 酒……1/4カップ
- ケチャップ……1/4カップ
- 味噌……小さじ2
- へしこ……適量
- ゆで汁……1/4カップ
作り方
下ごしらえ
玉ねぎを1cm幅に、小松菜を2cm幅に、椎茸を5mm幅くらいに切る。ベーコンは1cm幅くらいに切る。にんにくは薄切りに。
- 2Ｌの湯に大さじ1強の塩を入れ、スパゲティをゆでる。
- フライパンにオリーブオイルを入れてベーコンを炒め、玉ねぎと小松菜と椎茸を入れて、玉ねぎの色が変わってきたらにんにくを入れる。
- ゆで上がった①を入れて炒め、火が通ってきたら酒とケチャップと味噌を入れてよく絡めながら炒める。
- 皿に盛り付けてへしこをのせる。
こちらは銀座の小料理屋「龍」(タツ)のママに教えて頂いたレシピをもとに作ってみたもの。味噌が決め手の和風テイスト。素朴ながらもちょっと大人の味。ママが福井県出身なので、名産であるへしこを使っていますが、なくても十分美味しいです。和風のナポリタンなんて少し珍しいので、女性の反応はいいと思いますよ。
※取材協力
「銀座 小料理 龍」
銀座にありながら、女性がひとりでも来やすい雰囲気とお値段の小料理屋。福井の料理とお酒を中心にした、ほっとくつろげるお店です。
http://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13166758/
3. 懐かしい香りがそこにある！「喫茶店風ナポリタン」
材料(2人分)
- スパゲティ……200g
- ベーコン……2枚
- 玉ねぎ……1/2個
- ピーマン……2個
- オリーブオイル……大さじ2
- ケチャップ……1/2カップ
- マヨネーズ……小さじ1
- チューブバター……小さじ1
- ゆで汁……1/4カップ
作り方
下ごしらえ
ベーコンと玉ねぎとピーマンを1cm幅くらいに切る。
- 2Ｌの湯に大さじ1強の塩を入れ、スパゲティをゆでる。
- フライパンにオリーブオイルを入れて玉ねぎを炒め、色が変わってきたらベーコンとピーマンを入れる。
- 火が通ったらケチャップと①のゆで汁を1/4カップ加え、マヨネーズとチューブバターを入れる。
- ゆで上がった①を入れ、よく絡めながら炒める。
こちらは喫茶店勤務経験のある料理研究家の筆者が、昔ながらの喫茶店の味を再現したナポリタン。味付けはほぼケチャップのみで、隠し味にマヨネーズ。そして忘れてはいけないポイントがチューブバターです。通常のバターよりもほんの少しケミカルな香りが、さらに懐かしさを感じさせます。チューブバターがなければマーガリンで代用しても、まあ、大丈夫でしょう。女性の突然の訪問の際、あまり材料がない時でも簡単に美味しく作れるので便利です。
まとめ
以上、3種類のナポリタンをご紹介しました。
一般的な味に慣れた普通な感じの女性には、手の込んだ山田シェフのナポリタン風本格派パスタを。年齢を重ね和の心が分かり始めた落ち着いた感じの女性には、素朴な味が楽しめる銀座仕込のナポリタンを。贅沢な味に慣れてしまっているセレブ系な女性や、料理が得意で自分で何でも作ってしまうような女性には、昔懐かしい喫茶店風ナポリタンを。
女性のタイプ別で用意するナポリタンを変えてもいいかもしれませんね。