ボトルアクアリウムは無限の可能性を秘めた小さな水族館です。手のひらに収まるサイズのガラス瓶の中に自分好みの水の世界を作れる楽しさを覚えると、もうやめられないという方が続出しています。1つといわず2つ、3つと並べればワンルームが水族館のようになるでしょう。
ワンルームでボトルアクアリウムを始めたい方のために、一から始めるボトルアクアリウムの作り方を解説します。ボトルアクアリウムは思っている簡単ですので、難しく考えずにトライしてみてください！
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ボトルアクアリウムは小さな水族館
ワンルームに本格的な水槽を置いたら場所をとりますし、引っ越しの時に移動させるのに手間がかかります。その点、ボトルアクアリウムは場所をとりませんし、水槽と比べて移動させやすいので引っ越しもしやすいです。
ボトルアクアリウムはまるで小さな水族館といっても過言ではなく、アクアリウムは大型の水族館から個人で作る水槽までを指す言葉なので、言葉自体に水族館という意味が含まれています。疲れて帰ってきた時に眺めると心が落ちつけるのに一役買うでしょう。それに自分好みに作ったり作り変えたりできるという楽しさがあります。
ボトルアクアリウムの作り方
必要な道具
ボトルアクアリウムを作るには以下の道具が必要です。
・ガラス瓶
・砂利、ソイルなどの底床
・水草、浮草
・水草用の肥料
・観賞魚
・水（カルキ抜きをしておく）
・ピンセット
ガラス瓶はコーヒーの空き瓶などなんでもいいのですが、間口が広い方が作業しやすいです。ピンセットを買っておくと作業が捗ります。
水道水にはカルキ（残留塩素）が含まれていて、魚はエラ呼吸でカルキが含まれた水を吸い込むと呼吸器系の細胞を破壊してしまいます。金魚などの観賞魚をお家で飼う時はカルキ抜きをした水を使うのが一般的です。
水道水からカルキを抜くにはカルキ抜き剤を使う、または半日から3日ほど汲み置きしておきます。日光が当たる場所なら半日ほどでカルキが抜けますが、屋内で汲み置きする場合は2〜3日かかります。
ステップ1：砂利を敷く
最初にガラス瓶の底に砂利、またはソイルを敷いていきます。砂利の暑さは水草を植えられるていどが目安です。水を綺麗にする機能を持つ石もあります。カラフルな砂利を段にして敷いたり混ぜたりすると見た目が楽しくなるでしょう。
もし友人で水槽を持っている人がいたら、種砂をわけてもらうのもよい方法です。状態のよい水槽にはバランスよくバクテリアが繁殖しており、水質の維持・向上に一役買っています。種砂を移植することで、そのバクテリアを立ち上げ初期から導入できるのです。
バクテリアの素も市販されており、粉状のものと液状のものがあります。粉状のものは肥料と一緒に底床に敷いておきましょう。液状のものは水に混ぜて使いますが、たくさん入れればよいというものではありません。パッケージに記載されている適量を守って投入してください。
ステップ2：水を入れる
砂利を敷いたら、次は水を入れていきます。だいたい水草の高さくらいまでを目安にしましょう。底床をかき混ぜないように静かに入れてください。
観賞魚を入れるなら、先に解説したようにカルキ抜きをした水を使いましょう。
ステップ3：水草を植える
出典：(水草)私の小さなアクアリウム ～窓辺のベトナムクローバーボール～
水を入れたらピンセットを使って水草を植えていきます。水草の根をピンセットでつまんで砂利の中に植え込んでください。
水草を詰め込みすぎると酸素不足になって枯れやすくなるので、最初は1〜2種類ていどにとどめておきましょう。
ステップ4：水合わせ
水合わせは観賞魚を新しい水槽に慣れさせるための作業です。先に解説したようにカルキが抜けていない水を使うと観賞魚が弱ってしまいます。また、温度や水質の急激な変化にも弱いので注意しなければなりません。
水道水を汲んだまま使うのではなく、一旦汲み置きしてカルキが抜けて常温になった水を使うと安心です。水槽の場合は観賞魚が入ったビニール袋のまま水槽に入れて温度合わせをするのですがボトルアクアリウムでは難しいので、水を汲み置きしたバケツに入れて慣れさせてください。
水温に慣れたらビニール袋から水を1/3程度抜いて、ボトルアクアの水から同じ量を足し、15分ほど待ってください。これを2～3回繰り返してから観賞魚をボトルに入れましょう。この際は、袋に入った水ごと入れてかまいません。
ステップ5：レイアウト
水草だけでなく、流木や貝殻、おもちゃを入れるとより華やぎます。ミニカーやビー玉など身近にあるおもちゃを入れるのもボトルアクアリウムの楽しみ方です。ただし、アクアリウム用として販売されていないアイテムは生体に有害な成分を出してしまう可能性があるので、事前によく水洗いをし、自己責任で使用してください。
ボトルアクアリウムの注意点
ボトルアクアリウムはガラス瓶の大きさや観賞魚の飼育数によって環境が変わります。小さいガラス瓶では水量が少なく酸素量が少なくなってしまいがちです。
そのため、観賞魚を多く入れると酸素が不足する上に、排泄物によって早く水質が悪くなってしまいます。このことから、ボトルアクアリウムで飼育する観賞魚は少なめにしておく方がよいでしょう。
置き場所にも注意しなければなりません。直射日光が当たる場所に置くと水温が高くなりすぎて観賞魚や水草が弱ってしまいます。それにガラス瓶がレンズになって発火する恐れもあるので、直射日光が当たらない場所に置くようにしましょう。
また、ペット不可の賃貸物件の中には、熱帯魚や金魚の飼育も禁止している場合があります。ボトルアクアリウムくらいなら大丈夫かなと考えてしまいますが、トラブルが起こるのを避けるためにも規約を確認しておきましょう。
賃貸物件で熱帯魚を飼うときの注意点を以下の記事で詳しく解説していますので、ボトルアクアリウムを作る前に一読しておいてください。
「ペット不可」は魚も禁止？賃貸物件で熱帯魚を飼うときの5個の注意点
おわりに
ボトルアクアリウムはポイントさえ抑えれば簡単に作れます。ガラス瓶の形を活かしてレイアウトを工夫するのもボトルアクアリウムの楽しみ方です。観賞魚を飼育する際はこまめにメンテナンスをしてあげましょう。
ボトルアクアリウムや水槽を部屋に置きたい方はペット可・相談の賃貸がおすすめです！