エアコンの冷房とドライの違いとは? ワンルームでの使い分けテクニック

エアコンの冷房とドライの違いとは? ワンルームでの使い分けテクニック

エアコンには、冷房機能とドライ機能がついている場合が多いです。これらの違いとは何か、どのように使い分けていけばいいのかなどを、この記事ではご紹介していきます。

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エアコンの冷房とドライの違い

エアコンの冷房とドライ機能の違いはどのようなものがあるのか、まずは確認しておきましょう。

まず、エアコンの冷房機能とは室温をさげる機能のことです。室内の空気を吸い取って、空気中に含まれる熱を、室外機を使って外に排出することで室温をさげます。

次に、エアコンのドライ機能とは室内の湿度をさげる機能のことです。温度が高くなればなるほど空気は多くの水分を含むことができます。この性質を利用して、エアコンのドライ機能は室内の空気をエアコン内に取り込んで冷やすことで凝結させて、空気中の水分を気体から液体へと変化させ、水分を放出させていくのです。

真夏の暑い時期など、とにかく室温を下げることを優先したいならば「冷房」を、梅雨時などじめじめとした室内の空気を乾燥させたいならば「ドライ」を使うと良いでしょう。

ただし、冷房も室内の空気を冷やしますから、空気が含むことができる水分量は減り、結果的に除湿をすることになります。

冷房とドライで光熱費に差はある?

 エアコンの冷房とドライの違いとは? ワンルームでの使い分けテクニック

エアコンを使う際に気になるのは光熱費です。機能によって光熱費に差があるのか、節約のポイントはあるのかを確認していきましょう。

ドライのほうが光熱費はお得!?

冷房とドライ機能、光熱費に差はあります。

東京電力が公開している「エアコンの「冷房」と「除湿」の上手な使い方」という資料があるのですが、この資料統計によると設定温度24℃で一時間エアコンを利用した場合の電気代は以下のようになるとされています。

  • 冷房:11円
  • ドライ:4.1円

古いエアコンなどは、この数値よりも高くなることもありますが、基本的な値段の差は変わりません。つまり、ドライのほうが、冷房よりも3分の1程度値段が安く、節約になることがわかります。

ただし、除湿機能がついているエアコンの中には、「再熱除湿」と呼ばれる室温をさげずに除湿だけを行う除湿機能がついているものもあります。この除湿の場合、室温が下がらないようにするため、除湿のために冷やした空気を再度温めなおすという工程を挟むのです。そのため、光熱費はあがります。再熱除湿の場合は、14.9円ほどかかるというデータが出ているのです。

つまり、「通常のドライ>冷房>再熱除湿」の順番で光熱費は安くなるといえるでしょう。

光熱費を下げたいならエアコンの利用方法を工夫する!

ただし、光熱費に差があるといってもそれは数円単位の差しかありません。もしも、エアコンを使用する際の光熱費を節約したいのならば、冷房にするかドライにするかといったことよりも、エアコンの利用方法を工夫したほうが良いです。

たとえば、室外機の周りにものを置いたり囲いを作ったりしているのならば、空気がうまく循環しないため稼働能力が20%もさがるのです。また、エアコンと一緒に扇風機やサーキュレーターなども稼働させると空気がうまく循環し、エアコンの稼働能力があがり節約につながります!

また、エアコンで冷やした空気があたたまらないように、遮光カーテンをつけるなどして熱源を遠ざけることも重要です。使い方を工夫して光熱費をさげるようにしましょう。

ワンルームで使うなら冷房?ドライ?

ワンルームで冷房を使うかドライを使うかは、場合によって異なるといえます。それぞれ使うべきタイミングをまとめると以下の通りです。

雨が降り続いているときはドライ!

梅雨時などの雨が降り続いていて、部屋がじめじめとしているときは除湿効果のある「ドライ」がおすすめです。湿度の高さと体感気温は比例する傾向にあります。ですから、ドライ機能を使って除湿すれば体感気温もさがり、心地よくなります。

雨が降り続いていて暑いならば冷房!

冷房は空気が冷やされることによる除湿の機能も期待できます。ですから、梅雨時などで湿度だけでなく室温も高いのならば、冷房を使いましょう。室温と湿度を同時に下げてワンルームを快適にしてくれます。

ワンルームで部屋干しするならドライ!

ワンルームで部屋干しをしたいならば、ドライ機能を使いましょう。ドライ機能で湿度を取り去ることで洗濯物が乾くのが早くなります。また、少しでも早く洗濯物を乾かしたいならば扇風機やサーキュレーターもあわせて使いましょう。

風をあてることで洗濯物の水分が気化し、その水分を除湿することでより早く乾きます。また、生乾き防止にもなるので、部屋干し特有の嫌な臭いを防ぐことも可能です。

真夏はとにかく冷房

真夏などの気温が高いときは、ドライによって湿度をさげてもあまり意味がありません。気温が高いときは、冷房によって部屋をとにかく冷やしていくことが重要でしょう。

冷え性ならばドライ

冷え性であまり室温をさげたくないならばドライを利用しましょう。また、睡眠時などのあまり体温をさげたくないときなども、寝る直前までは冷房を使っておいて睡眠時はドライに切り替えるのもおすすめです。

おわりに

冷房とドライはそれぞれ下げるものが異なります。冷房機能は室温を、ドライは湿度をそれぞれ下げる特徴があるのです。光熱費としてはドライ機能のほうがお得ですが、それぞれの特徴を活かして使い分けるのが大切だといえるでしょう。

夏場の熱い日は空気を冷やす冷房を使い、雨などで湿っぽいときはドライを使うと効果的です。

また、熱中症予防や部屋干しをするうえでエアコンは欠かせませんが、設置などで面倒なこともあるでしょう。エアコン付きのお部屋を選ぶと面倒がないのでおすすめできます! こちらで特集しています!

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