賃貸住宅で気になることの1つに騒音があげられます。防音対策がされていない賃貸の場合、ちょっとした生活音が響いてくることもあるのです。自分自身の音が周囲の迷惑になっていることも。この記事では賃貸物件でも使える防音シートについてご紹介していきます。
また、音を徹底的に防ぎたいならば、楽器相談の防音使用のお部屋がおすすめです。こちらで特集しています。
防音と遮音と吸音の違い
まずは、騒音対策をする上でよく聞く用語である防音や遮音や吸音の意味を確認しておきましょう。
防音とは、「音を防ぐ」という概念を指す言葉
防音とは、室内で発生した音が外に漏れるのを防いだり、外部の騒音が室内に聞こえてこないようにすることです。
ただし、防音とは、概念を指す言葉であり、音を防ぐ具体的な方法を指す言葉ではない点で注意が必要です!
防音をするための具体的な方法を指す言葉としては、遮音と吸音が存在します。
遮音とは、「音を跳ね返す」防音構造のこと
遮音とは、伝わってくる音を跳ね返して、音の広がりを遮断する防音対策のことです。自宅内部や外に漏れる音の大きさが、小さければ小さいほど遮音効果が高いということになります。
遮音性が高い素材としては、鉄板やコンクリートなどがありますが、遮音性を高め過ぎると音が室内で跳ね返りすぎて、反響したり音が聞き取りにくくなったりするので注意が必要といえます。
吸音とは、「音を吸収する」防音構造のこと
吸音とは、音を壁に吸収させることで、防音をすることです。音を吸収してくれる細かい穴がたくさん空いている素材を使うことで、防音をします。
吸音素材としては、グラスウールやウレタンフォームなどがよく使われます。遮音と違って室内で音が響くことなく、むしろ、音がクリアに聞こえる効果があるので音楽スタジオなどによく使われる防音対策方法です。
賃貸での防音シートの選び方のポイント5つ!
賃貸物件で防音シートを使うならば以下の点に注意する必要があります。
1.設置が簡単で痕が残らないものを選ぶ
賃貸物件の場合、退去時には原状回復といって部屋の状態を入居時と同じようにしなくてはなりません。大掛かりな防音工事やリフォームをしてしまい元通りにできなかった場合、違約金や修繕費を請求される可能性があるのです!
たとえば、下の写真の防音シートは、家具や壁にたてかけるようにして設置可能です。そのため、釘や接着剤を一切使わず、壁が汚れる心配はありません。
また、賃貸向けに壁を傷つけずすぐにはがせる防音シートも販売されています。
賃貸で防音シートを使うならば、使うことで壁が汚れないか? 痕が残らないか? といったことを第一に意識するようにしましょう。
2.分厚めで扱いやすいものを選ぶ
防音シートは分厚ければ分厚いほど防音効果が高くなります!
ただし、サイズが大きすぎたり重たかったりするものを選ぶと,、貼るのに手間がかかり、無駄なコストや時間がかかる可能性もあるのです! 初心者でも扱いやすい分割された防音シートや軽いものを利用しましょう!
特に、フェルトパネルタイプの防音シートは軽くて扱いやすく、虫ピンでとめることができるので賃貸におすすめできます。
自分でも設置できるかを意識して選ぶようにしましょう。
3.壁のサイズをきちんと測って選ぶ!
防音シートを貼り付けたときに、少しでも隙間が発生してしまうとそこから音が漏れて、防音効果が半減してしまいます!
防音シートを活用するためには、賃貸の壁のサイズをきちんと測り、高さや長さが十分に合うものを選ばなくてはならないのです。
4.部屋のデザインにあったものを選ぶ
防音シートはお部屋の壁全体を覆うことによって効果を発揮します。そのため、暗い色合いのものやお部屋の雰囲気にあわないものを選んでしまうと、部屋の印象が悪くなってしまう可能性もあるのです。
防音は大切ですが、やはり部屋の雰囲気やインテリアも大切にしたいもの。防音シートの中には下の写真のようなレンガ調のものやポップな色合いのものも存在します。
出典: 3D 壁紙 レンガ 防音シート
自分のお部屋の雰囲気や好みにあったものを選択するようにしましょう!
5.ほかの防音グッズもあわせて使う!
音を防ぐ方法は防音シートを使う以外にも存在します。むしろ、防音シートだけでは効果がそれほど発揮されないこともあるのです。
家具の位置を変えたり、防音カーテンを使ったりする方法もあります。防音対策は併用することで効果が倍増します。防音シートだけにこだわらずほかの方法も検討してみてください。
賃貸でもお手軽にできる防音対策はこちらで特集していますので確認してみてくださいね。
防音グッズだけでは対策が難しい
防音シートはある程度の効果を発揮してくれます! ただし、完全に生活音を防いでくれるかというと、そういう訳ではありません!
元々の防音効果が薄いお部屋の場合、シートだけでは劇的に騒音がなくなるということはありません。また、防音シートは壁一面に貼る必要がありますから、費用もそれなりにかかってしまうのです!
音を気にせずに生活をしたいのであれば、防音設備の整った引越し先を見つける方が懸命といえるでしょう。
おわりに
賃貸のお部屋に後付けで防音シートをつければ、ある程度の防音効果が期待できます!
賃貸のお部屋に防音シートをつけるのならば、部屋の壁を汚したり壊したりしないように注意しなくてはなりません。
また、防音シートでは、音を完全に防ぐことはできません!音に悩まされることのない生活を送りたいならば、防音仕様のお部屋を選ぶのが懸命です。
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