敷金減額対策に!穴をあけずに棚や壁が作れる「ディアウォール」の活用方法

敷金減額対策に!穴をあけずに棚や壁が作れる「ディアウォール」の活用方法

賃貸住宅だと、壁に釘を打つと退去時に敷金から原状回復費が引かれてしまうので、壁に棚をつけるのが難しいですよね。「壁面収納が欲しい!」「インテリアで壁をおしゃれにしたい!」という方のために、壁に傷をつけずに棚や柱を作れるアイテム「ディアウォール」をご紹介したいと思います。

「ディアウォール」は価格がリーズナブルで、使用する2 × 4材もホームセンターで安くで手に入ります。賃貸だから壁のアレンジができないと諦めている方は、「ディアウォール」で自由に棚を作ってみてはいかがでしょう? きっと賃貸暮らしがもっと楽しくなりますよ!

ディアウォールってなに?

「ディアウォール」は、特殊くぎなど建設用締結部品の販売する東大阪の会社・若井産業が販売している壁面突っ張りシステムです。ちなみに「岩井(いわい)」ではなく、「若井(わかい)」なのでお間違えなく。

「ディアウォール」は、「2 × 4(ツー・バイ・フォー)材」にセットすることで、壁を傷つけないように棚や柱を作ることができます。「2 × 4材」はホームセンターなどで購入可能で、「ディアウォール」を「2 × 4材」の上下にセットするだけで簡単に棚が作れます。壁に釘を打ち付ける必要がないので、壁を傷つけずに棚が作れるとして人気です。「2 × 4材」も「ディアウォール」も価格が安いので、費用をかけずにDIYができます。

※「2 × 4」は「2インチ × 4インチ」のことで、1インチは25.4㎜ですので、2インチは50.8mm、4インチは101.6mmとなりますが、「2 × 4」は木材の乾燥による縮みも考慮して少し小さめの38mm × 89mmで採寸されています。

 敷金減額対策に!穴をあけずに棚や壁が作れる「ディアウォール」の活用方法
出典:ツーバイ材 【約38×89×1830mm】[2×4]1本入り<O>

ディアウォールの使い方

「ディアウォール」の使い方は簡単です。こんな感じのシンプルな構造のアイテムで、取り付ける天井の高さから、4.5cm短く切って取り付けます。設置する際は、天井に押し付けて床側を壁に向かってずらしてしっかり固定します。

そうすると、こんな風に壁を傷つけずに棚や柱を作ることができます。フックを取り付けて時計やバッグなどをかけておいてもいいですし、2本取り付ければ、間に棚をはめ込んで本棚や小物置き場として使えます。壁を一切傷つけていないので、賃貸でも退去時に原状回復費を差し引かれる心配がありません。

 敷金減額対策に!穴をあけずに棚や壁が作れる「ディアウォール」の活用方法

 敷金減額対策に!穴をあけずに棚や壁が作れる「ディアウォール」の活用方法

 敷金減額対策に!穴をあけずに棚や壁が作れる「ディアウォール」の活用方法
出典:若井産業 ディアウォール〈白〉 DWS90

Pinterest(ピンタレスト)で「ディアウォール」を検索すると、たくさん使用例がヒットします。複数本組み合わせておしゃれな壁面収納にしたり、インテリアや観葉植物を飾ったり、工夫次第でいろいろアレンジできます。いろいろな使用例が見られますので、どういう風に使ったらいいかわからない方は参考にしてみてください。

 敷金減額対策に!穴をあけずに棚や壁が作れる「ディアウォール」の活用方法
出典:Pinterest(検索ワード:ディアウォール)

壁に穴をあけると退去時に敷金から原状回復費を差し引かれる?

「壁にどの程度の傷をつけると原状回復費が差し引かれるのだろうか?」と疑問を持たれている方は多いかと思います。退去時の原状回復費についてはトラブルになることが多く、借主の使い方によって変わるので判断が難しいところですが、国土交通省が「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」で原状回復費の責任の範囲を定めていますので、こちらを参考に解説したいと思います。

参考:原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(国土交通省)

壁に貼ったポスターや絵画の跡は貸主負担

「壁に貼ったポスターや絵画の跡」は、通常の生活による損耗の範囲と考えられているため、これらの原状回復費は貸主負担となります。画びょうやピンによる穴は、下地ボードの張替えが不要な程度のものであれば、通常の損耗、つまり貸主負担となるため、借主が負担する必要はありません。

壁の釘穴、ネジ穴は借主負担

重量物をかけるために壁に開けた釘穴やネジ穴を開け、下地ボードの張替えが必要となる場合は借主負担となります。画びょう程度では下地ボードの張替えが必要になりませんが、釘穴やネジ穴は下地ボードの張替えが必要となるため、借主が原状回復費を負担しなければなりません。

以上のことからわかるように、壁に穴をあける場合、「下地ボードの張替えが必要かどうか」がポイントとなります。下地ボードの張替えが不要な程度なら貸主負担、張替えが必要な程度なら借主負担になると定められています。

ただし、原状回復費を請求する範囲は貸主によって異なり、画びょう穴でも原状回復費を求められることがありますし、釘穴を開けていても原状回復費を求められないことがあります。ガイドラインが定められていますので、もし貸主負担の範囲で敷金を減額をされた場合は、なぜ減額されたのか詳しい理由を聞いておきましょう。トラブルにならないように入居時に契約書をよく読んでおき、納得いかない部分があれば「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」で確認するようにしましょう。

まとめ

壁に釘穴をあけると退去時に敷金から原状回復費を差し引かれるので、敷金が多く返ってきて欲しい方は、「ディアウォール」などの壁に傷をつけないアイテムを使うことをおすすめします。「ディアウォール」は工夫すれば低予算で本棚やインテリア棚を作れるので、賃貸で壁に穴を開けられないと困っている方はぜひ試してみてください!