7割の空き巣が5分で犯行を諦める!?賃貸物件でもできる6つの泥棒対策

7割の空き巣が5分で犯行を諦める!?賃貸物件でもできる6つの泥棒対策

空き巣の被害は他人事ではありません。油断をしているとあなたの部屋も空き巣に狙われてしまうかもしれません。もしかしたら今この瞬間もあなたの知らないところで空き巣が自分の家をターゲットに定め、留守を狙っているかもしれません…。

空き巣の被害を防ぐには空き巣の行動を知り、ターゲットにさせない・侵入させないように対策をとることが重要です。空き巣の被害に遭わないようにするために、5つの空き巣の行動(侵入を判断する要素・諦める要素)と賃貸でもできる6つの空き巣対策を解説します。

空き巣の行動(侵入を判断する要素・諦める要素)

 7割の空き巣が5分で犯行を諦める!?賃貸物件でもできる6つの泥棒対策

空き巣は下見をした上で犯行を行うケースが多く、「侵入がしやすいか」「逃げやすいか」「留守の時間はいつか」などを下見して確かめています。まず、空き巣が下見でどんなポイントをチェックしているのか解説していきましょう。

※参照:住まいる防犯110番(警視庁)

侵入しやすい住宅の条件

空き巣が侵入しやすいと思う住宅の主な条件に、「植木や垣根、塀など死角になるものがある」「足場になるものがある」などが挙げられます。

足場はともかく、高い塀があると侵入されにくいのではと思ってしまうのではないでしょうか。しかし、実際にはその逆で、塀の中に入ってしまえば外から見えなくなるので、空き巣にとって犯行がしやすい状況となります。

犬がいないかどうかもチェックしていて、犬に吠えられると犯行がしにくいので、犬がいない住宅の方がアクスにとっては都合がいいのです。

逃げやすい環境の条件

逃げやすさの主なチェックポイントは、「駅に近いか」「近所に立ち話をしている人がいないか」「人通りが少ないか」の3つです。立ち話をしている人や井戸端会議をしている人が多い、人通りが多いところは人目につきやすいので、空き巣にとっては犯行がしにくくなります。

留守を確かめる方法

留守の時間を確かめる方法は単純です。大胆にもインターホンを鳴らして在宅か留守かを確かめるそうです。インターホンが鳴ったと思って出てみたら誰もいなかった、ということが何度かあったら、空き巣が留守をチェックしている可能性があります。このような出来事があったら空き巣に用心しましょう。電話で留守を確認することもあるので、無言電話にも要注意です。

もうひとつ留守を確かめる方法があります。それは郵便受けに新聞やチラシ広告などが溜まっているかどうかです。郵便物が溜まっていれば旅行や出張などで不在であると考えられるので、空き巣に狙われやすいです。

周辺環境もチェックしている

下見では住宅だけでなく、周辺の環境もチェックしています。先ほど解説した「近所に立ち話をしている人がいないか」「人通りが少ないか」もそうですし、地域の連帯感も犯行に大きく関係しています。

たとえば指定された日以外にゴミが出ていると、地域の連帯感が薄いと判断されます。住民同士のコミュニケーションがとれている地域は見慣れない人がうろうろしていると警察に通報するなどの行動を取りますが、そうでない地域は不審者が紛れ込んでも通報されにくいので、空き巣には好条件です。地域のモラルや防犯意識も空き巣にチェックされています。

5分以内に侵入不可なら7割の空き巣が諦める

空き巣は侵入に時間がかかるほどに人に見られる可能性が高くなるので、およそ5分を目安に侵入を試みます。5分以内に侵入できないことがわかると、7割の空き巣が諦めるそうです。さらに10分経過するとほとんどの空き巣が諦めるので、狙われたとしても10分以内に侵入できない住宅は空き巣に入られる可能性が低くなります。

賃貸でできる空き巣対策

空き巣対策の基本は、「下見でターゲットにさせない」「侵入に時間がかかるようにする」の2点です。賃貸でもできる空き巣対策を6つまとめましたので、物件選びの参考にしていただければ幸いです。

TVモニター付ドアホン

空き巣は在宅か留守を確かめるためにインターホンを鳴らしますが、その際に顔を見られるTVモニター付ドアホンを嫌がります。空き巣からすると、不審者として顔を覚えられると下見や犯行がしにくくなると考えるからです。

参考:TVモニター付ドアホン / 賃貸用語辞典

オートロック付き

オートロック付きのマンションは侵入に時間がかかるので、空き巣対策に有効です。オートロックを解除し、さらに部屋のカギを解除しなければならないので、空き巣にとっては人に見られるリスクが高まります。

しかし、宅配業者を装って侵入する空き巣や強盗もいますので、オートロックだからといって100%安心できるわけではありません。オートロックでもチェーンロックをかけるようにし、心当たりのない宅配物は怪しいと疑いましょう。本物の宅配業者なら不在票をポストに入れてくれるので、後から再配達を依頼すればいいのです。オートロックという安心感を逆手にとった犯行も実際に起こっているので、怪しいと思ったらドアは開けないようにしましょう。

参考:
オートロック付きの賃貸物件特集
オートロック付き / 賃貸用語辞典

管理人常駐

管理人常駐のマンションは、管理人に目撃される恐れがあるため空き巣にとって犯行がしにくいものです。空き巣が侵入するには人がいないことが絶対の条件なので、管理人が常駐しているマンションは候補から外れやすくなります。ですので、空き巣対策として管理人常駐のマンションを選ぶのはかなり有効です。

一口に管理人常駐といっても、マンションによって管理人の勤務時間がことなりますし、夜間は不在の場合もあるので、借りる前に管理人のいる時間を確認しておきましょう。

参考:管理人常駐 / 賃貸用語辞典

郵便物を溜めない

空き巣は郵便物の溜まり具合で留守を確かめていますし、郵便物が盗まれて個人情報が漏れてしまう危険もあるので、郵便物は溜めないようにしましょう。一日一回はポストを開け、郵便物が残っていない状態にしておきましょう。

カードキー

カードキーはピッキングやサムターン回しが困難であるため、空き巣対策に有効です。最近はカードキーを導入している賃貸マンションが増えてきたので、物件選びの際にカードのタイプを確認しておきましょう。

参考:カードキー / 賃貸用語辞典

補助錠をつける

補助錠をつけることで開錠にかかる時間を延ばせますが、ドアに穴を開ける施行が必要となります。賃貸の場合は事前に大家さんに相談をしておきましょう。無断でドアに穴を開けると後で修復費を請求されるかもしれないので注意してください。

まとめ

空き巣は人に見られること、侵入に時間がかかることを嫌がります。賃貸マンションを選ぶ際は、ほどよく人通りがあるか、ゴミ出しのルールが守られていて地域のモラルがきちんとしているか、TVモニター付ドアホンやオートロック付きのマンションかなどをチェックしておきましょう。

「自分は狙われないだろう」などと思わず、「もしかしたら自分の家も狙われるかも…」ぐらいの気持ちで空き巣対策をしておくことをおすすめします。