償却(しょうきゃく)
償却とは
償却(しょうきゃく)とは一般的に借金を完済することを意味しますが、賃貸契約における償却は若干意味が異なります。ここでいう償却とは、退去時に返金される敷金・保証金からマージンとして一部が差し引かれることをさします。相場は大体賃料の1、2ヶ月分から敷金の10~20パーセント分です。この制度は借主に評判があまりよくないため、償却なしの物件が徐々に増えています。
償却にまつわるトリビア
経済用語に「減価償却(げんかしょうきゃく)」という言葉があります。有形固定資産の経費を一括で計上せず、使用すると見込まれる長期間に渡って徐々に計上することをいいます。減価償却は不動産にも適用される用語なので、賃貸契約における償却と混同しがちですが、このふたつは一切無関係の言葉です。意味合いがまったく異なりますので、使用する際は注意が必要です。
償却と引っ越しのカンケイ
敷金の償却に関しては契約書にはっきりと明記されていますので、原則としてこれを拒むことはできません。しかし敷金のうち修繕費として差し引かれたものは、ものによって返ってくることがあります。不当な請求を受け入れる必要はありません。敷金の内訳はしっかりと確認することが大切です。例えば経年劣化によるエアコンや換気扇の不調など、過失によらない不具合に対して敷金から修繕費を支払う必要はありません。