水回りのチェックをするときに注意するポイント
私たちは快適な生活を送る上で、日々沢山の水を使っています。朝の洗顔から夜のお風呂まで私たちにとって水はなくてはならない存在となっています。そのため、水回りに問題があるだけで、生活はとても不便なものへと変わってしまいます。お部屋を内見する際には、キッチン、浴室、トイレの3点に分けてチェックを行いましょう。また、居住者がいる際には、どこまでチェックできるか事前に聞いておくことが大切です。
キッチンのチェックポイント
キッチンでチェックするポイントは「シンク下」です。シンク下の収納部分を開けると、配水管もしくは配水管に繋がるホースがあります。ホースの場合はまず、耐久性のチェックをしましょう。あまり力を入れずに下へ引っ張ってみます。この時に抜けそうなほど不安定な場合や、ホース自体が蛇腹状になっているものは年季が入っており、突然根元から切れて水浸しになってしまう恐れがあるので注意が必要です。次に収納スペース内の臭いや汚れについても確認が必要です。床が水浸しになっていないか、汚水臭などがしていないかどうかのチェックも行います。また実際に蛇口をひねり、水を出してみるのも大切です。水圧は弱くないか、水の色が濁っていないかどうかチェックします。
浴室のチェックポイント
浴室のチェックでは、
- タイルのひび割れやコーキング補修の跡
- 実際に水を流した時の排水状態
の2点についてチェックを行いましょう。
タイルのひび割れやコーキング補修の跡
浴室内の老朽化についてのチェックになります。
浴室に入り、タイルにヒビが入っていたり、割れてしまっている部分がないかの確認を行います。
また、コーキング補修の跡がある場合には、過去に漏水があった可能性もありますので、大家さんに聞いてみるといいでしょう。コーキング補修とは割れた部分の修繕のために行う工事です。
実際に水を流した時の排水状態
実際に水を流してみましょう。水圧と排水溝の状態を確認します。
蛇口をひねった時の水圧を確認した後、水を排水溝に流してみましょう。排水が逆流してくることや、臭いを発する場合は、排水溝の奥に髪の毛やゴミなどの汚物が詰まってしまっていることが考えられます。
また、上記2点以外でも、バスとトイレが同じところにある場合は換気が十分に出来る構造かどうかもチェックしましょう。換気がしにくい室内だと、トイレなどにカビが付着しやすくなってしまいます。
トイレのチェックポイント
トイレのチェックでは、
- 給水管
- 実際に水を流した時の排水状態
- 座ってみたときの距離感
の3点についてチェックを行いましょう。
給水管
トイレの奥に水を通すための給水管というものがあります。ここから水漏れをしていないかどうかの確認を行いましょう。実際に水を流してみると漏れているかどうかが分かります。
実際に水を流した時の排水状態
水を流した時の排水の勢いを確認します。流した後に水は流れっぱなしにならないでしょうか。いつまでも水が流れ続けてしまうようだと多くの無駄な水を流してしまい、水道代に影響してきます。
座ってみたときの距離感
こちらは、実際に座ってみた時の居心地の確認です。生活をしているつもりで座ってみましょう。トイレットペーパーの置き場や、扉との距離感などを確認します。
水回りは生活の大部分を占める大切な場所です。実際に生活していくことをイメージしながらチェックをするように心がけましょう。