ペット可の賃貸物件でありがちなトラブル事例と対処法
ペット可の賃貸マンションやアパートでは、どうしても価値観やマナーが異なる住民の間でトラブルがおこってしまうケースもあります。互いのコミュニケーションがすれ違ってしまったためにトラブルとなってしまう場合もありますが、事前にしっかりと問題の原因について理解しておくことが大切です。
トラブル事例1:鳴き声や物音などの騒音
犬や猫など、鳴き声がどうしても気になるという住民の方が隣や階下にいる場合もあります。しっかりとしつけがされていれば無駄吠えは少ないですが、防音性が低い壁や床の場合は気をつける必要があります。どうしてもしつけが難しいようであれば、トレーナーなどプロに依頼するのも検討すべきでしょう。またペットが動き回る際の足音や物音に敏感な方もいますので、対処法として床にカーペットや防音マットを引いたり、動き回ることができる部屋を制限したりといった対応策を検討されることもおすすめします。
トラブル事例2:臭いがする
ペットの臭いは、大きく分けて「排泄物」と「体臭」という2つの原因があります。ふん尿は、犬であれば散歩を毎日行うことで粗相をすることはなくなるでしょうし、猫の場合も専用トイレを用意しておくことで回避することができます。猫用トイレは容器や猫砂など消臭効果の高いグッズも開発されていますので、比較して使ってみるといいかもしれません。また体臭はこまめにシャンプーしてあげることで大幅に抑えることができます。さらに体臭やふん尿の臭いを抑える成分配合のドッグフード/キャットフードが発売されていますので、試しに使ってみてはいかがでしょうか。
トラブル事例3:規約が守られていない
ペット可の賃貸物件では、飼育可能なペットの種類や数、大きさ/体重を決めている規約があります。「小型犬1匹」などが一般的ですが、エレベーターで同乗したらビックリするほどの大型犬を飼っていたり、契約時には申告していない動物を増やしたりするのは規約違反といえます。「友人から預かった」「子どもが産まれた」など何かしらの理由があったとしても、契約に違反した場合は相応の罰則がある場合が多く場合によっては退去を通告されてしまう場合もあります。必然的に借り主と家主の間でトラブルとなってしまうケースも増えますので、必ず事前にペット飼育に関する規約内容を確認しておきましょう。
トラブル事例4:マナー違反
犬の散歩ができずベランダで放し飼い状態としてしまう、または共有スペースである廊下に犬用ケージを設置するなどしてしまうと、近隣住民の方も迷惑を被る場合があります。ベランダで放し飼いすることで排泄物の臭いや鳴き声などが周囲に広がりますし、共有スペースの廊下に物を置くことはそもそも許されません。特に毎日の散歩やメンテナンスがされていない状態でペットを飼うことは、飼われている動物にとっても不幸な環境といえます。どうしても一時的に仕事が忙しくて対応できないという場合には、ペットホテルなどのサービスを利用することも検討すべきでしょう。
飼い主もペットも、もちろん近隣の住民も互いに理解を深めて充実した共生生活を営むことが大切です。不要なトラブルがおこらないよう、懸念となるポイントがもしあれば注意して改善しておきましょう。