テレビや冷蔵庫、洗濯機に掃除機など、現代人の生活に家電製品は欠かせません。一人暮らしをはじめるときにも、最初にまとめて購入することが多いのではないでしょうか。しかし、家電一式揃えるとなると、かなりの出費になってしまいます。一人暮らしには他にもいろいろお金がかかりますから、家電にかかる費用は少しでも抑えたいものです。
そこで今回は、少しでも安く家電を手に入れられるよう、「家電の値切りのテクニック10選」を紹介します。
目次
- 家電を買うなら休日がベスト
- まとめ買い専門スタッフと交渉しよう
- まとめ買いをするときは二段階で価格交渉を
- 他店価格は証拠と一緒に提示しよう
- ネットの価格も見せてみよう
- 価格交渉は「社員」を狙え!
- 端数は値切りやすい
- 新製品の発表・発売後の旧モデルを狙う
- 展示現品を狙うべし!
- 価格交渉の決め手は現金購入
- まとめ
家電を買うなら休日がベスト
大手家電量販店は、金・土・日を中心にセールを行います。他にもセールを行うタイミングは一定の周期で決まっており、大型連休やボーナスシーズン、そして企業の決算月が大規模セール開催になります。そうした家電量販店が販売に力を入れるシーズンに家電製品を買うのがベストです。人の動きが大きい時は、店舗側も思い切った値引きを行うことが多いです。
特に決算月の最後の日曜夕方はおすすめです。他店対抗価格で売価が下がっているのに加え、販売目標が未達の場合、数字を作ろうとお店側も必死になっているからです。タイミングによっては、ありえないほどの値引きを受けられることもあります。
まとめ買い専門スタッフと交渉しよう
家電製品はまとめて買うと安くなると思っている方も多いですね。しかし、まとめ買いが必ず値引きができるというものではありません。実は多くの家電量販店では、商品によって責任者が異なります。そのため、まとめ買いした商品の中に売り上げ実績に反映されない部門の商品がある場合、「値下げは無理です」なんてスッパリと言われてしまう事もあるんです。
大手家電量販店では、まとめ買いを専門に扱っているスタッフを設置していることがあります。この専門スタッフには、部門の垣根が存在しません。まとめ買いをするときは、専門スタッフを相手に価格交渉をしましょう。
まとめ買いをするときは二段階で価格交渉を
価格交渉はひとつひとつ行いましょう。それぞれの商品の単品を限界まで値切った上で、「これぜんぶまとめて買うからもう一声お願いします!」と切り出すのです。店員もそれまで価格交渉に対応した労力を無駄にしたくないですし、まとめ買いで得られる大きな売上も逃したくありません。一層の値引きをしてくれる確率は上がります。
他店価格は証拠と一緒に提示しよう
「他店徹底対抗」「他店よりも高ければお値引きします」のように書かれたPOPをよく見かけますね。しかし、単に「隣の●●カメラさんだともっと安かったよ」と伝えても値引きに応じてくれないことがあります。客の証言だけでは、真偽が判断できないためですね。
値引きの交渉を行うときは、値札の写真やチラシなどの証拠を用意しましょう。なるべく店員に渡せる形が望ましいです。なぜなら、家電量販店ではそうした証拠を使ってメーカーと交渉して、仕入れ価格を下げさせたり、リベートを得たりしているからです。
※お店によって店内撮影禁止の場合もあります。ご注意ください。
ネットの価格も見せてみよう
一昔前まではインターネット通販サイトの価格を見せても、「ネットとお店は別物なので……」と値引きを断られるケースが多かったのですが、最近ではネットの価格にも対応してくれる店舗が増えてきています。小規模な通販サイトの価格には対抗してくれないこともありますが、大手量販店の通販サイトであればほぼ値引きをしてくれるでしょう。
価格交渉は「社員」を狙え!
家電量販店に足を運ぶと、いたるところに店員の姿を見かけますよね。販売フロアにいるのは、実は量販店の社員だけではありません。派遣社員や家電メーカーからの応援スタッフまで様々な立場の人がいます。派遣社員や応援スタッフに値引きの決裁権はありません。そこで、価格交渉を行う時には必ず「社員」に声をかけるようにしましょう。
では社員はどうやって見抜けばよいのでしょうか。まず、名札に氏名が入っていない場合や、「研修社員」などの肩書が付いている場合は、社員じゃない可能性が高いです。次に、メーカーのロゴが入ったジャンパーなどを羽織っているスタッフも、十中八九メーカーからの応援スタッフです。これらの条件に当てはまらないスタッフは社員の可能性が高いのですが、念のため「社員さんですか?」と確認してみましょう。
端数は値切りやすい
販売されている商品を見ると”32,980円”や”48,980円”のような端数が含まれていることが多いですよね。店舗側も、客から「商品を安くして!」と言われる事を想定して販売価格を設定しています。なかでも「○キュッパ」と呼ばれる980円ほどの端数は、あらかじめ値切られることを織り込んでいることがあるのです。店員に購入する意思を伝えながら、「端数がなかったら即決なんだけどなー」と伝えてみましょう。案外すんなり値引きに成功するかもしれませんよ。
新製品の発表・発売後の旧モデルを狙う
家電製品にも、新商品の発表サイクルがあることをご存知でしょうか。液晶テレビやBlu-Ray・DVDレコーダーは春と秋。キッチン家電は夏。WindowsPCは1月・5月・9月ごろに新商品を発表しています。店舗側としては、旧モデルは新商品が発売される前に売り切ってしまいたいのです。なぜなら、型落ちした商品は、大幅に価格を下げなければ売れなくなったり、売れずに不良在庫として店頭に残ってしまったりする恐れがあるからです。
しかし、現実には新製品の発売がされても旧モデルが店頭に残ってしまっていることがほとんどです。そうした旧モデルは、店舗としても早く売ってしまいたいですし、メーカーから処分用の補填が行われているケースも多く、大幅な値引きが期待できます。
展示現品を狙うべし
家電量販店には「展示現品」と書かれている商品があります。これは店頭に見本として展示していた商品のことです。デモ機として駆動していた品物なので、通常の商品よりも安く売られています。ほとんど使われていない状態の商品も多く、保証期間は購入時点からはじまりますので、新品へのこだわりさえなければ狙い目です。展示現品は店舗としても早く売り切って展示スペースを空けたいと考えているものなので、価格交渉をしやすいのです。
価格交渉の決め手は現金購入
最近では家電量販店の多くがオリジナルのクレジットカードを発行しています。買う側としてもポイント付与などのメリットがありますね。店頭でも「クレジット支払いの分割手数料は当社が負担します!」なんて広告が張り出され、カードの利用を推奨しているように見える店舗もあります。
しかし、クレジットカード支払いでは代金の数%の手数料を店舗が負担しています。そのため、店舗側の本音としては、クレジットカードよりも現金での一括払いの方がありがたいんですね。商品を購入する時には、クレジットカードで支払うか悩む素振りを見せつつ、「現金で買うからもう少し安くしてほしい!」とお願いしてみましょう。この方法はかなり効果が期待出来ますよ。
まとめ
いかがでしたか? 大手家電量販店では、客からの値引き交渉を織り込んで販売金額を設定している店舗も多いです。値引き交渉をしないのは、むしろ損をしているといっても過言ではありません。紹介したテクニックを活かして、なるべく安く必要な家電を買い揃えましょう。