あなたは今、一人暮らしですか? それとも実家暮らしですか?
婚活をする際に、意外なほど多くの人が気にしている項目に「実家暮らし」が挙げられています。株式会社マイナビの調査(2015年1月)によると、「実家暮らしの異性と一人暮らしをしている異性、結婚相手としてはどちらがいいと思いますか?」と言う設問に対し、実に81.6%もの人が「一人暮らしがよい」と答えたそうです。一体なぜこれほどの大差がついたのでしょうか?
そこで今回は、婚活における一人暮らしと実家暮らしのメリット、デメリットをまとめてご紹介します。これから婚活をはじめる方も、すでにはじめている方も参考にしてくださいね。
一人暮らしのメリット
恋人を部屋に招きやすい
一人暮らしをしていると、親や兄妹といった周囲からの干渉も少なく、自由度の高い生活を送れますよね。例えば気になる異性がいる場合、少しだけ勇気を出して「少し部屋に寄っていかない?」なんて誘うことも気兼ねなくできます。さらに恋人関係に発展して「今日は……一晩一緒に過ごしたいなぁ……」と大胆なお誘いができるのも、一人暮らしならではですね。恋人との親密度が上がると、少しでも長く一緒にいたいと感じるでしょう。付き合いはじめのラブラブな時間を誰にも邪魔されずに自室で過ごせる点が、一人暮らし最大のメリットと言えそうです。
家事・家計管理スキルがアップする
一人暮らしの場合、日常生活に必要な炊事・洗濯・清掃などの家事一式や、買い物や収支の管理もすべて自分で行わなければなりません。一人暮らしの経験を通じて、家事から家計の管理まで日常生活に必要なスキルを一気に習得できるのです。このスキルは結婚後も、大いに役立ちます。最近では育児に積極的に参加する男性を「イクメン」と呼んでブームとなっていますが、家事や家計を任せられる夫ならイクメンになってくれる可能性も高いでしょう。
人の優しさを感じられる心が養われる
一人暮らしの最大の敵は孤独感です。仕事などで疲れきった体で照明がついていない部屋に帰ってきた時に、なんとも言えない孤独感を感じた経験はありませんか? 一人暮らしを経験すると、孤独感に慣れるとともに、周囲の人からの優しさを感じられる「心」が養われます。実家で生活している時は、両親や祖父母など、困った時には助けてくれた人が周囲にいるのが当たり前だったという人も多いですね。けれど、いざ一人暮らしを始めてみると、困った時に優しい手を差し伸べてくれる人は、限られた人だという事に気がつきます。ひいては婚活中でも、相手の良い面に気がつきやすくなり、人の優しさが判る謙虚な気持ちが自然と養われるのです。
一人暮らしのデメリット
結婚意欲が低下してしまう
婚活を考えた時の一人暮らし最大のデメリットとして、結婚意欲の低下が挙げられます。難しい言葉で書きましたが、簡単に言うと「一人暮らしで不便を感じないし、結婚するメリットを感じない」と思ってしまうのです。便利な家電やインスタント食品も増えていますから、家事は一人で十分にこなせます。しかも一人暮らし歴が長くなるほど、自由を謳歌する時間も長くなりますよね。結婚により自分自身の趣味の時間が削られることや、生活費などのもろもろの問題を考えると、結婚意欲が低下してしまう場合もあるようです。
恋愛する気力がわかなくなる
「結婚意欲が低下してしまう」と説明しましたが、一人暮らしで日々の生活に追われていると、結婚以前に恋愛をする気力がなくなりかねません。残業の多い職場に勤めている場合、一人暮らしの生活は多忙極まりない状態となります。平日は残業続きて家事ができず、休日は溜めてしまった家事を片付ける日々……。疲れが溜まって「恋をするよりゆっくり寝たい」という気持ちになってしまっては、婚活どころではありません。
依存症に陥りやすい
一人暮らしをしていると、どうしてもつきまとってしまうのが「孤独感」です。孤独感を解消するためにアルコールや賭け事に走った場合、止めてくれる人が身近にいないためそのまま依存してしまいやすい環境といえるでしょう。「私は仕事が恋人だから……」なんて漏らす一人暮らしの方も、じつは仕事依存(ワーカーホリック)に陥っているのかもしれません。
実家暮らしのメリット
結婚資金を貯めやすい
実家暮らしの最大のメリットは、貯金をしやすい環境にあります。実家で生活している方には、一人暮らしでは必須となる毎月の家賃や食費、光熱費の負担がほぼ0という人もいるでしょう。もちろん、生活費を実家に納めているという人も多いと思いますが、一人暮らしにかかる費用に比べれば安いものです。生活費が低く抑えられるので、自ずと結婚資金も貯めやすくなります。
安心感があり、精神的な余裕も生まれる
実家暮らしの場合、家に帰ると親や祖父母、兄妹など「家族」が待っています。家族がいるだけで、話し相手にもなるし、一人ぼっちで寂しい思いをすることがありません。とくに女性の場合は、男性が家にいるだけで防犯面でも心強く感じるでしょう。加えて実家暮らしでは、家事を親が行ってくれるという人も多いですね。家族のバックアップにより、仕事に打ち込みながらもプライベートな時間を十分に持てるので、精神的な余裕が生まれやすい環境です。
緊急時にすぐ対応できる
実家暮らしでは、困った時には同居の家族と助け合えるというメリットもあります。自分自身が病気や事故などで体調を崩してしまったときに、実家暮らしでしたら家族の誰かが看病してくれて不安も拭えますね。親や家族が急な体調不良を起こしてしまった場合など、緊急時にすぐ対応できるのも実家暮らしのメリットです。加えて災害時なども、実家暮らしであれば周囲に誰かがいるという安心感と共に、生活をお互いに助け合えるというメリットがあります。
実家暮らしのデメリット
いつまでも幼さが抜けない
実家暮らしをしている人の中には、周囲からいつまでも「子供っぽい」と言われてしまう人もいます。家事や家計の管理を自分で行わずに、親任せにしてしまいがちなのが原因のようです。極端な例ですが、会社に持っていくお弁当が母親の手作りという人を見たこともあります。親子の仲が良いのは結構ですが、やはり「親離れができていない」という印象を持ってしまいがちです。
夜遅くの外出やデートに弊害も!?
一人暮らしであれば、夜遅くに帰宅しても文句を言う人もいませんが、実家暮らしでは両親が心配して、時には小言を言うかもしれません。深夜の行動が制限されるのは、婚活にはマイナスです。例えば、いい雰囲気になったディナーの後に「門限だからそろそろ帰らなきゃ」なんてなってしまうとせっかくのチャンスも逃してしまいます。お付き合いをはじめてからも、お泊りデートや旅行が難しいと関係を深めていく上で障害になりやすいです。
両親からの過度な干渉がある
親から見ると、子どもはいくつになっても子どもです。子どもが社会人になったとしても、親はついつい子どもの行動に干渉したくなるものです。けれども、過度な干渉がある家庭は婚活において不利といえるでしょう。いくら親心とはいえ、恋人の職業や人柄、将来性などにいちいち口出しをされていたら嫌になってしまいますよね。それ以上に、口うるさい親御さんのいる恋人を相手はどんな風に感じるでしょうか。結婚後もそうした干渉が続くのかと想像したら、結婚に二の足を踏んでしまいますよね。
まとめ
いかがでしたか? 冒頭のアンケートの通り、婚活では一人暮らしの方がかなり有利と言えそうです。実家暮らしで婚活中の方は、ひとまず実家を出て一人暮らしをはじめてみるのもよいのではないでしょうか。