
夏はどうしてもエアコンや涼感グッズに頼ってしまいがちで、電気代やグッズの代金で支出がかさんでしまいますよね。そんなときに役立つのが「ハッカ油」です。ハッカ油を上手に使うと、体感温度を下げてエアコンの設定温度を抑えたり、市販の涼感グッズに近いものを自作できたりするんですよ。ハッカ油は20mlの小瓶が500円程度と低価格で、一度に使う量は数滴程度。コストパフォーマンスのよい優秀なアイテムなんです!
そこで今回は、クールダウンして暑い夏を快適に過ごすための、ハッカ油の使い方を14個ご紹介したいと思います。ハッカ油を使えば誰でも簡単に制汗スプレーや汗ふきシート、熱さまシート、虫除けスプレーなどが作れるので、一本備えておくととっても便利ですよ!
1. 制汗スプレー
ハッカは、肌に触れるとひんやりとした冷たさを感じるので制汗剤の原料としても使われています。常温で昇華する性質を持っているため、気化熱で冷たいと感じるのです。スーッと爽やかな香りも心地良く、汗の臭いを抑える消臭効果も期待できます。スプレーボトルに水とハッカ油を入れるだけで、市販品よりもずっと安く制汗スプレーが作れます。
ハッカ油制汗スプレーの作り方

出典:Amazon.co.jp
【用意するもの】
* ハッカ油
* スプレーボトル(霧吹き状)
* 水(100ml)
【作り方】
水100mlを入れたスプレーボトルに、ハッカ油を3〜5滴(お好み)ほど入れてよく振ったら出来上がりです。ハッカ油は油のため放置しておくと分離します。使用前にはよく振って混ぜましょう。また、ハッカ油は蒸発して1週間ほどで効果がなくなってしまうので、使い切れる量だけ作るようにしてください。ちなみに、無水エタノールを水の10分の1程度加えると均一に溶かすことができます。激しく振るのが面倒な方におすすめです。
2. 熱さまシート
ハッカ油をティッシュや布に1滴たらしてなじませ、おでこにくっつけると熱さまシートの代わりになります。ハッカ油をつけすぎるとスースーしすぎるので1滴で十分です。暑くて寝苦しい夜にこれを額に貼り付ければ、寝苦しさが和らぎますよ。
3. シャンプー

シャンプーにハッカ油を1〜2滴入れて頭を洗うと、頭皮がスースーします。お風呂上がりには頭皮が汗ばみやすいですが、ハッカ入りシャンプーを使うとトニックシャンプーのように爽快感が保たれます。また、殺菌作用があるので頭皮を清潔に保ったり、油脂を溶かす性質から髪をサラサラにする効果もあります。
余談ですが、ヨーロッパでは昔からシャンプーの材料に使われていたそうです。
4. ボディソープ
ボディソープにも1滴入れて体を洗うとひんやりして気持ちがいいです。ただ、肌に直接触れるのでハッカ油を入れ過ぎないように注意し、肌の弱い部分やケガをしている箇所には触れないように気をつけましょう。
5. ハッカ風呂

夏はお風呂から上がってもなかなか汗がひかず、暑さが持続しますよね。お風呂にハッカ油を5滴ほど入れると、お風呂から上がる時にハッカ油が体につくのでお風呂あがりに爽快感が得られます。
6. 洗顔後の化粧水に
洗顔後、化粧水にハッカ油を1滴入れると爽快感がプラスされます。ハッカ油を入れることで毛穴がキュッと引き締まるので、毛穴の引き締め効果も期待できます。
7. マウスウォッシュ
コップ1杯の水にハッカ油を1〜2滴ほど入れて口をすすぐことで、消臭効果で口腔内を清潔に保つことができます。ハッカ油は体内に入っても害がないため、万が一飲み込んでしまっても大丈夫です。
8. ハッカ健胃薬
ハッカは伝統的に健胃薬として知られてきました。古くはエジプトのピラミッドの建設作業員の食事に混ぜられたり、古代ギリシアでもヒポクラテスの医学書にミントが登場していたりするほどです。コップ1杯の水にハッカ油を1滴入れて健胃薬を作って飲むと、夏バテによる食欲不振を改善する効果が期待できます。
9. 汗ふきシート
ティッシュ、布、ハンカチなどにハッカ油を1滴たらしてなじませ、体を拭くと汗ふきシートの代わりになります。ハッカが気化熱を奪って清涼感を得られ、消臭効果で汗の臭いを抑えてくれます。
10. 靴下に噴射してムレ防止
靴下を履く前にハッカ油を噴射しておくと、履いた時に清涼感が得られ足裏の不快なムレをなくしてくれます。ハッカには消臭効果があるので足の臭いを防ぐ効果もあります。特に夏場は靴の中がむれて臭いやすくなるので、出先で靴を脱ぐ予定がある時には、あらかじめハッカ油を噴射しておくとよいでしょう。
11. 耳の裏に塗ってクールダウン
耳の裏にハッカ油をほんのちょっと塗ると体感温度が下がるので、炎天下でのぼせそうになった時に重宝します。こめかみや首筋に塗ってもひんやりしますが、目や粘膜に入るとかなり痛いので注意してください。
12. ミントフレーバーティー

紅茶に1〜2滴ハッカ油を入れて混ぜるとミントフレーバーティーになります。氷を入れてよーく冷やして飲めば、身体の中から涼感を得られますよ。
13. 耳掃除
水で薄めたハッカ油を綿棒に噴き付けて耳掃除をすると、スースーして体感温度が下がります。殺菌効果もあるので、耳の中の殺菌にもなって一石二鳥! 耳掃除にハッカ油を使う時は必ず水で薄め、耳の中に傷がある場合は使用しないでください。
14. 虫除けスプレー
蚊はハッカの臭いが嫌いです。水にハッカ油を入れて体に噴き付けると虫除けスプレー代わりになります。制汗スプレーよりも濃く作るのがポイントで、水100mlに対してハッカ油を20滴程度を入れてください。自分の体だけでなく、網戸など噴き付けておいても虫除けの効果があります。人体やペットに害はないので、化学殺虫剤に抵抗のある方でも使いやすいでしょう。
ハッカ油を使用する際の注意点
ハッカ油はそのまま使うと非常に刺激が強いので、原液を扱う際には目や粘膜につかないよう注意してください。肌につけるときには、水で薄めて使用するのが基本です。
肌が弱い方は使用前にパッチテストを行うことをおすすめします。パッチテストは、絆創膏に薄めたハッカ油を塗り、肘の内側などの目立たないところに貼って1~2日様子を見てください。痛みやかぶれが生じた場合は使用を控えましょう。
また、数滴だけ使用することが多いので、ハッカ油を使用する際にはスポイトも用意しておくと便利です。
まとめ
いかがでしたか? ハッカ油って、こんなに使い道の多いアイテムだったんですよ。ハッカ油は薬局やドラッグストア、通販などで簡単に手に入るので、ぜひ一度試してみてくださいね!