暖さより電気代が気になる方に!エアコン付き物件の賢い選び方4個&暖房費を押さえる3個の方法

暖さより電気代が気になる方に!エアコン付き物件の賢い選び方4個&暖房費を押さえる3個の方法

寒い冬をエアコンなしで乗り切るのは結構辛いものです。節約のためにエアコンなしの物件にしようと考えた方も、いざ住んでみると真冬は寒くてやっぱりエアコン付きにすれば良かった…と思った方も多いのではないでしょうか。

実はエアコン付きの賃貸マンションでも、物件選びや光熱費を抑える工夫すれば光熱費を節約しながら冬を暖かく乗り切ることができます。エアコン付きかなしかで迷っている方のために、光熱費を押さえやすい物件の選び方と、エアコンの節約術をご紹介したいと思います。やっぱり冬は部屋で暖かく過ごせるのが幸せですよね。

光熱費を抑えやすい物件の選び方

同じエアコンを使っていても、部屋やマンションによって光熱費に差が生じます。なぜ光熱費に差があるのか?それは部屋の位置や建物の断熱性が関係しています。

1. 部屋の位置

 暖さより電気代が気になる方に!エアコン付き物件の賢い選び方4個&暖房費を押さえる3個の方法

マンションは部屋の位置によって暑さ・寒さが変わります。角部屋は窓が多いので日差しが入りやすく風通しが良いのがメリットですが、中部屋よりも外気に接する面積が多いため、暑さと寒さの影響を受けやすいのがデメリットになります。南向きなら日差しがたくさん入るので冬でも昼間は暖かくなりやすいですが、夜間に当然日差しは入らないですし、外気に接する面積が多い分、寒くなりやすいです。

角部屋と中部屋のどちらがいいかは一長一短ですが、冬の寒さの影響を受けにくいのは、外気と接する面積が少ない中部屋です。日当たり、風通しの点では角部屋が勝っていますが、外気の影響を受けやすい角部屋は中部屋よりも光熱費がかかってしまうことがあります。

2. 断熱性の高い住宅を選ぶ

住宅は断熱性能によって光熱費に差があります。断熱性能が高い住宅は外気の影響をうけにくく、また、室内の温度が外に逃げにくいので冷暖房効率がよいため、光熱費を抑えることができます。

反対に断熱性能が低い住宅は外気の影響を受けやすく、夏は熱気が、冬は冷気が窓や壁越しに室内にどんどん伝わってしまいますし、室内の温度が逃げやすいので冷暖房効率が悪く、快適な室温を保つためには光熱費が多くかかってしまいます。

賃貸マンションやアパートの断熱性能を判断する最も簡単な方法は、建物の造りを見ることです。木造よりも鉄筋、鉄筋鉄骨の方が断熱性能は高くなります。素材自体は木の方がより熱伝導率が低いため、断熱性はありますが、鉄筋や鉄筋鉄骨コンクリート造の方が高気密であるため冬は暖かいです。

実はコンクリート自体は熱伝導率が高いので断熱性はあまりないのですが、コンクリートは熱容量が大きいため、冬は昼間の熱を蓄えて夜まで持ち越すことで室内が冷えにくくなります。しかし、逆に夏は蓄熱によって暑くなってしまうので、夏の暑さ対策が必要となります。

3. 窓の断熱性をチェック

断熱性は建物の構造によって差がありますが、もうひとつ大きな差が生じる部分があります。それは”窓”です。

実は窓は住宅の中で最も外気が伝わってくる場所で、夏は約70%の熱が窓から入ってきます。冬も窓から多くの冷気が伝わってきますし、暖房器具で暖かくした室温が窓を通して外に逃げてしまうので、窓の断熱性が低いとなかなか部屋が温まらず、余計に光熱費がかかってしまいます。

ガラスが2枚構造になっている複層ガラス(ペアガラス)は、ガラス同士の間に空気の層があり、空気は熱を伝えにくい性質があるため断熱性が高くなります。賃貸マンションを選ぶ際、不動産会社に複層ガラスを使っているかどうか聞いてみましょう。複層ガラス自体断熱性が高いですし、複層ガラスを使っているマンションは他の部位でもしっかり断熱対応をしている可能性が高くなります。

また、複層ガラスは結露を防ぐ効果もあるので、冬の窓まわりのカビ防止にもなります。

4. エアコン付き物件のメリット

賃貸マンションは、エアコンが備わっているところばかりではなく、自分で設置しなければいけないところもあります。エアコンなしのマンションは自分でエアコンを購入しなければならないため、エアコン本体代と工事費がかかります。それに、次に引っ越すマンションにエアコン付きだと、設置したエアコンの扱いに困ります。

エアコン付きマンションなら、エアコンの購入費が抑えられるだけでなく、設置や撤去の費用が省けるので、だいぶ節約できます。エアコン付きだと手間もかかりませんので、やっぱりエアコン付きのマンションがいいですね。

冬のエアコン節約術

ちょっとした工夫をすれば冬のエアコンの電気代を抑えることができます。電気代を節約するために、こまめにエアコンをオン / オフしてしまうと、実は余計に電気代を消費してしまいます。

1. エアコンをこまめにオン / オフにするのは逆効果!?

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エアコンは起動時が最も電力を消費します。こまめにオン / オフにすると起動のたびに多くの電力を消費してしまうため、つけっぱなしよりも電気代がかかってしまうことがあります。

たとえば10分外出するぐらいなら、エアコンを消さずにつけっぱなしにしておいた方が消費電力を抑えることができます。つけっぱなしは環境に良くないという気持ちもありますが、こまめにオン / オフして消費電力が多くなるということは、それだけ環境に負荷をかかるということになります。このあたりのことは省エネの考え方にもよりますが、消費電力という点ではこまめにオン / オフするよりも、つけっぱなしの方が少なくて済みます。

2. 2週間に1度はフィルターを掃除する

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エアコンは使っているとフィルターにホコリが溜まっていき、吸い込む空気の量が少なくなって部屋を暖めるのに余計な電力を消費してしまいます。フィルターを掃除することでエアコンが効率良く室温を調整できるようになるため、使用する電力を最小限に抑えることができます。

今冬に初めてエアコンを使う時にフィルターを掃除する方が多いと思いますが、できれば2週間に1度はフィルターを掃除しておきたいところです。エアコン内部の掃除までするのは手間ですが、フィルターの掃除だけならすぐできます。

3. 窓ガラスに断熱フィルムを貼る

先ほども説明しましたが、窓は熱や冷気が伝わりやすい箇所です。賃貸マンションの窓ガラスが複層ガラスでない場合、窓ガラスに断熱フィルムを貼ることで断熱性を高めることができます。複層ガラスと同じようにフィルムとガラスの間に空気の層を設けることで断熱化します。

複層ガラスに交換するのはちょっと費用がかかりますが、断熱フィルムなら安価で断熱化ができます。結露防止にもなるので一石二鳥。

まとめ

以上のように、エアコン付き賃貸マンションは物件の選び方と節約の工夫次第で光熱費を抑えることができます。内見の際は、防音性や日当たりだけでなく、建物の断熱性も不動産会社に聞いてチェックしておきましょう。

エアコンなしで冬を乗り切るのはやっぱり辛いから、エアコン付き物件がいいなぁという方は、以下のエアコン付きの賃貸物件特集から探してみてくださいね。

エアコン付きの賃貸物件特集