ボロいイメージは過去のもの?学生寮・学生会館・下宿の違いとメリット・デメリット

ボロいイメージは過去のもの?学生寮・学生会館・下宿の違いとメリット・デメリット

大学進学を機に一人暮らしを始める方は、賃貸マンション・アパート以外に学生寮・学生会館・下宿という選択肢も考えてみてはいかがでしょう? 昔のボロいイメージとは違い、最近の学生寮・学生会館・下宿はとても綺麗で住みやすくなっています。

この記事では、学生寮・学生会館・下宿の違いと、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

学生寮・学生会館・下宿の違い

学生寮・学生会館・下宿はドラマやマンガなどで見聞きはするものの、具体的に何が違うのかイマイチ分かりにくいですよね。学生寮・学生会館・下宿にそれぞれの違いについてまとめました。

学生寮とは?

学生寮は、自宅が学校から遠かったり、交通が不便であったりといった理由で通学が困難な学生が住むために作られた寮です。主に学校が管理している寮を学生寮と呼びます。個室の学生寮もありますが、相部屋であることが多く、2〜3人の学生でひとつの部屋を共同で使います。浴室、洗濯室などの設備も共用が多いです。

寮母さんが食事を作ってくれるので、時間内ならいつでも作りたてのあたたかいご飯が食べられます。最近の大学の学生寮では、管理栄養士が献立を考えているところもあります。

館長や寮母が常駐していますので、体調を崩した時でも安心です。マンションやアパートでは他の階に住んでいる人との交流がほとんどありませんが、学生寮は同じ大学に通っている学生が一緒に暮らしているので、寂しさはあまり感じないでしょう。

学生会館とは?

企業や民間団体が管理している寄宿舎を学生会館と呼びます。浴室、洗濯室など諸施設が共用であること、館長や寮母が常駐していて、食事がついている点などは学生寮と同じですが、一人部屋であるため、定義としては賃貸住宅と学生寮の中間に位置します。学生寮と同じく館長や寮母がいるので病気した時でも安心ですし、他の学生もいるのでみんなでワイワイ暮らせる楽しさがあります。

学生会館という名前から賃貸住宅のイメージがあまり湧かない方も多いと思いますが、学生寮と似たようなところと考えて問題ありません。相部屋が基本の学生寮と違って、学生会館は一人部屋を基本としているので、一人部屋がよい方は学生会館を探してみましょう。

下宿とは?

下宿では大家さんや管理人さんが住んでいる物件の一間を借りるのが下宿です。ほとんどの場合は一人部屋で、基本的に浴室やトイレなどは共用となっています。食事の用意は下宿によって異なり、食事ありの下宿もあれば、食事なしの下宿もあります。規則や門限は下宿によって異なりますが、大家さんや管理人さんがひとつ屋根の下で暮らしているので、夜中に騒ぐといった周りに迷惑なことをすれば当然注意されます。

下宿には大家さんか管理人さんがいますので、病気をしても安心ですし、他にも学生が住んでいるので、学生同士の交流もあります。

学生寮・学生会館・下宿に住むメリット

賃貸マンション・アパートと比較した際の、学生寮・学生会館・下宿のメリット・デメリットをまとめました。

メリット1:家賃・生活費が安い

学生寮・学生会館・下宿(食事あり)では、家賃に食事代や光熱費が含まれていますので、総合的に生活費を低く抑えられます。

メリット2:栄養バランスを考えた食事を用意してくれる

学生寮・学生会館・下宿(食事あり)では、栄養バランスを考えた食事を用意してもらえるので助かります。一人暮らしを始めた当初は自炊の意欲があっても、部活やアルバイトが忙しくなると自炊の回数が減り、外食や買い食い中心になって栄養バランスが偏りがちです。自炊をする予定がない方、性格的に自炊が面倒くさくなりそうな方は、学生寮・学生会館・下宿(食事あり)を選ぶ方が良いかもしれません。

メリット3:病気をしても頼れる人がいる

実家なら家族が看病をしてくれますが、一人暮らしをすると病気の際に頼れる人がいないという不安があります。しかし、学生寮・学生会館なら館長・寮母、下宿なら大家さん・管理人さんがいますので、病気をした時は看病をしてくれたり、病院に連れて行ったりしてくれます。他の学生に頼ることもできるでしょう。

メリット4:宅配便を代わりに受け取ってくれる

宅配ボックスのない物件での一人暮らしだと不在時に配達された宅配便は再配達を依頼しなければなりませんが、学生寮・学生会館は館長・寮母、下宿は大家さん・管理人さんが代わりに受け取ってくれます。

メリット5:友達が作りやすい

 ボロいイメージは過去のもの?学生寮・学生会館・下宿の違いとメリット・デメリット

学生寮・学生会館・下宿には他の学生も住んでいますので、学生同士の交流があるため、友達が作りやすいです。学生寮なら相部屋の学生と話す機会が多いですし、学生会館や下宿は食事の時などの顔を合わせるので、学生同士の交流の場があります。

一人暮らしだと隣人との付き合いはあまりないですし、部活やサークルに入らない場合、他の学生と交流する場は授業やゼミだけになります。

学生寮・学生会館・下宿に住むデメリット

デメリット1:お風呂やトイレが共同

学生寮・学生会館・下宿では浴室、トイレ、洗濯室などを共同で使用します。一人暮らしなら入りたい時にお風呂に入れますし、いつでも自分のタイミングで洗濯物ができますが、学生寮・学生会館・下宿では誰かが使っていると順番待ちになります。

デメリット2:規則がある

学生寮・学生会館・下宿では共同生活をしますので、食事や入浴時間、異性の出入り禁止といった規則があります。生活が不規則になりそうな場合や自由に暮らしたい場合は賃貸マンション・アパートの方が気兼ねしなくてよいでしょう。

デメリット3:一人の時間が作りにくい

学生会館・下宿は一人部屋ですが、学生寮は相部屋が基本ですので、一人の時間を作りにくいです。近くに誰かがいないと寂しいという方や、みんなでワイワイしながら暮らす方が楽しいという方には向いていますが、自分の趣味に没頭したい方や、大勢で暮らすのが苦手な方には向いていません。

まとめ

いかがでしたか。学生寮・学生会館・下宿の違いはお分かりいただけたと思います。向き・不向きがありますので、自分の性格上、賃貸マンション・アパートで一人暮らしをするのが合っているのか、学生寮・学生会館・下宿の方が合っているのか、じっくり考えてみてくださいね。

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