こんにちは!好奇心まみれライターの佐々木ののかです!
素敵な一人暮らしのお部屋を紹介し、私を含むすべてのシングルたちに夢と希望を与える企画、その名も「突撃! ワンルーム王子」。3回目の今回は、小田急線新百合ヶ丘駅のお部屋にお邪魔しました。
高校生のときに吹奏楽部でホルンを担当することになったことがきっかけで、ホルンを教えて生計を立てているという今回のワンルーム王子のお宅。期待が高まります!
築50年のレトロアパート

新百合ヶ丘駅前の謎のオブジェ
キレイなショッピング施設が賑わいを見せる新百合ヶ丘駅から歩くこと約10分。自然あふれる閑静な住宅街を通り抜けると、今回のワンルーム王子の家があります。
外観を見て一言。
「うーん、なるほど……」
事前にお部屋の写真は見ていたものの、“The 木造”で昭和な外観。アパートの名前も木の板にペンキで書かれていて、不安しかない……。何か理由を付けて帰ってしまおうかと思ったけど、千葉の自宅から2時間もかけて来たからには帰れない!
そんな葛藤の末、腹も決まりインターホンを鳴らします。
ピーンポーン!
「お待ちしてました〜」
こちらが今回のワンルーム王子の永井さん。何だか優しそうな人でよかった!
そして、台所から何故か煮物の匂いが!
家庭的なの? 家庭的なの!? ポイント高いの??
「お腹が空いたので、とりあえず上がらせてもらっていいですか?」
永井さん「は、はい。どうぞ……」
と部屋にあげていただいくと、外観からは想像できない洗練された部屋が!
入ってすぐ右手に台所、左手にお風呂とトイレ、手前にフローリングのリビングがあり、その奥に畳の和室が続きます。
元々は、襖で区切られていたけど、使いやすさを優先して取ってしまったんだとか。襖がないだけで広く使えるもんね!
和室の良さを活かしたスタイリッシュな書斎
永井さんが、まず案内してくれたのは、部屋の奥にある書斎。南向きの窓からは光が入ってとっても明るい! とても築50年とは思えない。
永井さん「洋室風にしようかとも思ったんですけど、畳の吸湿性や寝転がったときの気持ち良さを考えて、ありのままを活かすようにしたんですよ」
「確かに……気持ちイイ……」
他人の家なのに、リラックスしてしまう居心地のよさ。やはり日本人には畳が一番である。
そんな書斎には、和のテイストを全面に出したコーナーが。シンプルなディスプレイは、畳に馴染んで凛とした雰囲気を醸し出しています。これぞ、和の極み。渋カッコいい! 器高そう!

奥にはたっぷり収納できる空間もありました
「わぁ~! ここ、めっちゃ雰囲気ありますね!」
思わず歓声を上げてしまったこの書斎! 明治の文豪かよ。
ここなら1週間くらい寝ずに原稿が書けそう!(嘘
わたし「ここに住んでもいいですか?」
永井さん「ダメです」
(ですよね……)

ホルンを教えて生計を立てている永井さんの本棚にはCDがビッシリ
永井さん「プライベートで聞く音楽はクラシックだけでなく、アイリッシュからメタルまで、気分に合わせて幅広く聴くんですよね」
私「オシャレすぎる。映画の本も多いですね」
永井さん「そうなんです。こっちの部屋では、よく映画も見るんですよ」
なんと、映画ルームですと!
もはや映画館いらず? こだわりの映画ルーム
「この部屋で映画を見てくつろぐんですよ」
落ち着いた色調のソファーにローテーブル……。
私「座ってもいいですか?」
座って見える景色はこんな感じ。46インチのテレビの隣には大きなスピーカーが! これ絶対に高いやつだ!
私「スピーカーが2つも家にあったら、映画館に行く必要がなくなっちゃいますね」
永井さん「スピーカーが4つあると、臨場感があって良いですよ」
私「ん? 4つ?」
振り返ると、あった! 3つ目のスピーカー!
前に2つ、後ろにもうひとつの計2つのスピーカーに囲まれれば、没入感は抜群!
私「あとはコーラとポップコーン、そして綺麗な女の子がいれば完璧ですね(ちなみに、私なんてどうですか?)」
永井さん「そうですね、でも大丈夫です」
私「あ、はい」
やんわり断られた。私にこの家で映画を見られるチャンスはないのか……。
映画スペースの脇には映写機モチーフの置物もありました。アンティーク調で部屋にもうまく溶け込ませながら、映画好きアピールも欠かさない、このバランスがたまりません。これも高そう!
グリーン×照明×ブラウンのスペシャルコンボ

鉢植えの形をした照明。オシャレすぎる
この鉢植え型の照明も
友人からもらったグリーンの造花をユニークな形で部屋に取り入れたいと考えていたところ、このアイデアを思いついたらしい。

映画ルームにある照明
永井さん「その照明を試して以来、照明×グリーンが自分のなかでブームになったんですよ」
なるほど!グリーンが差し色になっていて良い感じ。これなら不器用でお金が無い人でもマネできそう!

配線のごちゃごちゃが嫌いで隠してしまうらしい
永井さん「ごちゃごちゃするのが嫌なんです」
私「でも、かえってオシャレになってますよね」
細かいところにまでさりげない気配りができる永井さん。
これは女性にモテる(確信
部屋のアクセント! 一目ぼれしたFENDERのギター
私「あれ? ギターもされるんですね」
永井さん「最近、ギターを習い始めたんですよ。知識をいろいろと詰め込んでから始めると、面白くて」

本格的なアンプもありました
どちらも中古のお値打ち品で、一目ぼれしてしまったんだそうだ。
私「絶対に高いですよね。間違いなく高いですよね?」
永井さん「奥のものは6万円、手前は18万円です」
私「結婚してください」
永井さん「いやです」
【おまけ】ミニチュアがかわいいトイレとすりガラスがレトロな台所
気遣いができる男、永井さんですが、トイレにもモテポイントが!
トイレに座ると、目の前に見えるかわいいミニチュア。
そして、トイレットペーパーの上には、植物が据えられていました。個室で一人になっても、かわいい癒しが満載。これはトイレのドア越しに言葉を交わさずとも、私とか女の人の好感度は上がっていくでしょう。ずるい。
普段、料理をされるという永井さん。調理器具が整然と並べられていました。あぁ、ここでもモテポイントが上がってしまう……。
見逃せないのが、このすりガラスの模様。デザイナーズマンションでもこんなオシャレな磨りガラスは見られないんじゃないの?
私「やっぱりここに住んでもいいですか?」
永井さん「帰ってもらっていいですか?」
私「永井さんが空き物件になったら教えてくださいね」
永井さん「早く帰って!」
おわりに
レトロな建物の特性を最大限に活かした今回のお部屋でしたが、家賃を聞けば、新百合ヶ丘駅から徒歩10分で、なんと5万円! 一人暮らしには十分すぎる広さにこの家賃! 何と言っても、これだけオシャレに使えるなら、築年数が経っていても全く問題になりませんね!
永井さんもこのお部屋がお気に入りのようで、8年間住んだ現在でも、引っ越しは考えていないそう。
一人暮らしをする全ての人に、夢と希望を与える「突撃! ワンルーム王子」。次回以降も、どうぞお楽しみに!