賃貸物件を選ぶ条件として、管理人が常駐しているかどうかはひとつの目安となります。セキュリティを重視して選ぶなら、管理人常駐のマンションがおすすめです。人がいると不審者は侵入しにくくなるので、管理人常駐の賃貸は防犯効果が高くなります。
管理人常駐の賃貸では管理人がどんなことをしてくれるのか? どんなメリット・デメリットがあるのか? など、管理人常駐の賃貸について詳しく解説します。
管理人常駐の賃貸物件
大家さんや管理会社の従業員などが常駐しているのが管理人常駐の賃貸物件です。管理人室があり日中のみ管理業務を行っている場合や、大家さんが一室に住んでいる場合など、一口に管理人常駐の賃貸といっても対応してくれる時間帯が異なります。
大家さんが一室に住んでいる場合、管理人として日中いつでも対応してくれるケースと、日中は仕事に出ていて夜にいることが多いケースがあります。同じマンションに大家さんがいるので、夜遅くに帰ってきてカギを失くしたことに気づいた際など、緊急事態でも対応してくれるので助かります。
管理会社の人が管理人として常駐している場合、日中のみ勤務していて、夜間はいないことが多いです。大きなマンションなら夜間も常駐していることもあります。
マンションの管理人のお仕事
マンションの管理人は、主に以下のような仕事をしてくれます。
・共用部分の清掃(エントランス、廊下、階段など)
・ゴミ置き場の清掃
・受付業務(居住者同士のトラブル相談、掲示物の管理など)
・立ち会い業務(エレベーター、貯水槽、消防設備の点検など)
・電球交換
・巡回
管理人常駐の賃貸物件のメリット
管理人が日中、および24時間常駐している賃貸物件には、こんなメリットがあります。主なメリットは4つ。やはり一番大きいのは、防犯上のメリットです。
メリット1:防犯上安心
オートロックのマンションでも、入居者の後ろから不審者が入り込んだり、宅配業者を装って侵入したりされる可能性がありますが、管理人常駐のマンションでは空き巣や不審者が警戒するため、侵入されにくくなります。犯罪者は人目につくことを嫌いますので、管理人常駐の防犯効果はかなり大きいです。
メリット2:トラブル時にいつでも相談できる
カギを失くして部屋に入れない、水漏れや設備機器が故障など、トラブルがあったときにいつでも相談できる安心感があります。隣の部屋で大声で騒いでいるなど自分で直接注意しにくいときでも、管理人を通じて苦情を伝えられるので、隣人トラブルのときにも安心です。
メリット3:不在時に宅配便を受け取ってくれる
マンションや管理人の対応によりますが、不在時に宅配便を受け取ってくれるところもあります。再配達の依頼をせずに済むので、とても助かります。宅配便の受け取りに対応してくれるかは、事前に確認しておきましょう。
管理人常駐の賃貸物件のデメリット
管理人常駐の賃貸物件はメリットが多いですが、見方によってはこんなデメリットもあります。デメリットも知った上で、管理人常駐の賃貸を選ぶかどうか判断しましょう。
デメリット1:管理費が高くなる
管理人の人件費分、管理費が高くなります。常駐時間が長くなるほど管理費が多くなりますが、対応してくれる時間帯が増えるので、その点は助かります。常駐時間が少ないと管理費が少なくなる反面、対応してくれる時間も少なくなります。
デメリット2:管理人によって対応が異なる
ゴミ出しのルールを逐一注意されたり、マナーを守るようしつこく言われたりするなど、干渉が多くて煩わしさを感じることがあります。もちろん、ゴミ出しのルールも、他の入居者に迷惑をかけないようマナーを守ることは当然ですが、高圧的な言い方をされるとストレスになります。
サービス向上のために管理人にマナー研修を受けさせている管理会社もありますので、そうした点にも着目しながら、どんな管理人が常駐しているのか、内見時にチェックしておきましょう。
まとめ
いかがでしたか。基本的に管理人常駐の物件の方がサービスレベルは高いと言えるでしょう。一人暮らし向けで管理人常駐の物件は少ないので、見つけたときはラッキーかもしれませんよ。
参考)
・賃貸用語辞典・管理人常駐