家賃が一定期間無料になる!?フリーレント物件を借りるメリットと注意点

家賃が一定期間無料になる!?フリーレント物件を借りるメリットと注意点

一定期間、家賃が無料になったらとても助かりますよね。実は、そんなウソのようなホントの賃貸物件があったりするんです! フリーレントというシステムを取り入れている賃貸物件なら、1ヶ月〜3ヶ月、長い場合は半年間、家賃が無料になります。「ホントにそんな物件あるの!?」と疑ってしまいたくなりますが、ホントにあるんです。

フリーレントとは一体どんなシステムなのか? フリーレントを利用するメリットと注意点について詳しく解説していきたいと思います。上手に活用すれば非常にメリットが大きいシステムですので、引っ越しの初期費用を抑えたい方は、フリーレントの賃貸物件を探してみてはいかがでしょう。

フリーレントとは?

 家賃が一定期間無料になる!?フリーレント物件を借りるメリットと注意点

フリーレントは、入居から一定期間、家賃を無料とする契約形態です。期間は1ヶ月が多く、一般的には1ヶ月〜3ヶ月、中には半年の期間を設けている物件もあります。1ヶ月のフリーレント賃貸物件なら、1ヶ月は家賃が無料となります。

フリーレントは、空室を埋める目的で実施されます。一定期間、家賃を無料にしても、契約をしてもらえれば家賃が入ってくるわけですから、貸主としては空室のままにしておくよりも、フリーレントで入ってもらって契約の可能性を高めたいという狙いがあります。

また、空室を埋めるために一室だけ家賃を下げた場合、他の入居者との公平性を欠き、値下げが知られると減額要求される可能性があるというのもフリーレントを実施する理由のひとつです。物件全体の家賃を下げて資産価値を下げるより、一定期間、家賃を無料にするフリーレントを実施した方が貸主にとってはリスクが少なくなります。

家賃が一定期間無料と聞くと、「ワケあり物件なんじゃないか」と心配される方も多いと思いますが、空室にしておくぐらいなら一定期間無料にした方がいいという貸主側の事情で実施されるため、ワケあり物件だからフリーレントというわけではありません。

フリーレントのメリット・デメリット

フリーレントを利用する際、どんなメリットがあり、どんなデメリットに注意すればいいのでしょうか? フリーレントの利用を考えている方は、以下のメリット・デメリットをふまえて検討していただければと思います。

フリーレントのメリット

フリーレントを利用する最大のメリットは、一定期間、家賃が無料になることです。たとえば、6万円の家賃の賃貸物件で1ヶ月フリーレントなら、1ヶ月分の家賃6万円が浮く計算になります。2ヶ月なら12万円、3ヶ月なら18万円となるので、期間が長いほど家賃が浮きます。1ヶ月でもかなり大きいですよね。

借主からすると、入居時の初期費用をかなり抑えられるので、条件に不満のない物件がフリーレントを実施しているなら、非常に魅力的だと思います。引っ越しをしたいけれど初期費用を用意するだけの余裕がない場合、フリーレント物件を探せば初期費用の問題を回避できるかもしれません。

たとえ1ヶ月でも家賃が無料になるというのは、借主にとっては助かる条件です。初期費用を抑えたい方は、フリーレントを選択肢に入れてみてはいかがでしょう

フリーレントのデメリット

フリーレントはメリットだけではありません。借主が注意すべきデメリットは、契約期間中に解約すると違約金が発生する点です。家賃が無料で解約も自由にできるようにすると、無料期間だけ住まれて契約に至らないというリスクがあるため、契約期間中の解約には違約金が発生するという条項が盛り込まれている場合がほとんどです。貸主の立場になって考えると、当然の対策といえます。

違約金はフリーレントの期間中の家賃相当額を請求されることが多く、中には家賃よりも高く設定している場合もあります。フリーレントの契約を結ぶ前に、契約書をよく読んでおき、中途解約でどれぐらい違約金が発生するのかは必ず確認しておきましょう。

フリーレントを利用する上での注意点

デメリットの項目で解説した通り、契約期間中に解約すると違約金が発生し、場合によっては本来の家賃よりも高い金額を支払わなければならなくなります。しかし、住むつもりで契約するなら、一定期間、家賃が無料になるのでこれほどありがたいことはありません。フリーレントを利用する際は、住むことを前提とし、通常の賃貸物件を探すときと同じようにじっくり選ぶことが大切です。

フリーレントは、上手に活用すれば貸主も借主もお互いメリットが得られるシステムです。家賃が一定期間無料になるからといってよく調べずに契約するのではなく、物件の条件や契約内容をしっかり確認した上で契約しなければなりません。

転勤の可能性がある方は注意

もうひとつ、フリーレントを利用する上での注意点を挙げるなら、転勤が多い方には向いていないという点です。フリーレントの期間中、確実に住むことが決まっていれば利用するメリットはありますが、もしフリーレントを契約期間中に転勤が決まってしまうと、違約金を払わざるを得なくなります。加えて、転居先の家賃と敷金・礼金も用意しなければならないので、引っ越し費用が高くついてしまいます。

中長期の転勤が決まったならば、フリーレントを活用して転居の初期費用を抑えることができるので、要はタイミング次第です。転勤することがが確実に決まったのなら、契約期間中に解約のリスクが減ります。転勤が確実な方は、フリーレントも含めて物件を探してみるといいかもしれません。

まとめ

フリーレントはただ家賃が一定期間無料になるわけではなく、貸主が空室対策の一環として行っているものです。契約期間中の解約には違約金が発生しますが、上手に利用すれば一定期間の家賃が無料になり、引っ越しの初期費用が抑えられるという大きなメリットがあります。条件に合った賃貸物件でフリーレントが実施されていれば、活用を検討してみてはいかがでしょう。