テラスハウスは戸建て感覚で住める?意外と知られていないメリット・デメリットまとめ

テラスハウスは戸建て感覚で住める?意外と知られていないメリット・デメリットまとめ

テレビ番組でテラスハウスという物件の存在を知った方も多いのではないでしょうか? 「シェアハウスはちょっと」と思われている方も多いと思いますが、実際のテラスハウスはシェアハウスとは異なり、戸建住宅が連なった形態のものです。戸建て感覚で住めるなど、魅力の多い物件です。

テラスハウスについてよく知らない方のために、テラスハウスのメリットとデメリットを解説します。テラスハウスのメリットを知れば、「住んでみたい!」と思われる方は多いのではないかと思います。賃貸住宅を探すなら、テラスハウスも視野に入れてみてはいかがでしょう?

テラスハウスとは?

 テラスハウスは戸建て感覚で住める?意外と知られていないメリット・デメリットまとめ

テラスハウスは、複数の戸建住宅が連なっている形態の建物(集合住宅)です。テラスハウスは戸建住宅ではありますが、隣家との境界壁を共有しているため、一戸建て住宅をそれぞれ建てるよりも建築費が安くつきます。テラスハウスは分譲よりも賃貸が多いので、賃貸住宅のひとつの選択肢となります。

タウンハウスとの違い

タウンハウスという、テラスハウスと似たような形態の住宅があります。タウンハウスも集合住宅のひとつで、外観上は大きな違いがないことが多いため、見分けがつきにくいです。両者の違いは、敷地の権利が独立しているか共有しているかにあります。タウンハウスは敷地の権利を共有、テラスハウスは敷地の権利が独立しています。タウンハウスは戸建住宅を連ねることでオープンスペースや共用の庭などを確保しています。分譲マンションを想像していただければわかりやすいでしょう。

シェアハウスとの違い

シェアハウスはひとつの住宅を複数人で共有して住む形態なので、テラスハウスとは大きく異なります。それぞれ個室はありますが、キッチン、トイレ、風呂、洗濯機などを共有して使用します。シェアハウスは、ゲストハウスとも呼ばれます。

テレビ番組の「テラスハウス」は、どちらかというとシェアハウスの形態なので、テレビの影響でテラスハウス=シェアハウスと思っておられる方も多いでしょう。実際は、両者は全く異なる形態の住宅です。先にも説明した通り、テラスハウスは戸建住宅を連ねたタイプの住宅なので、住宅を共有するシェアハウスとは異なります。

テラスハウスのメリット

 テラスハウスは戸建て感覚で住める?意外と知られていないメリット・デメリットまとめ

テラスハウスはマンションやアパート、通常の一戸建て住宅と比べてどんなメリットがあるのでしょうか? テラスハウスには4つのメリットがあります。メリットを知れば、テラスハウスも視野に入れて賃貸を探したくなるかもしれませんよ。

テラスハウスのメリット1:一戸建て住宅感覚で住める

賃貸のテラスハウスは、一戸建て住宅感覚で住めるのが大きなメリットです。境界壁を共有しているものの、形態は一戸建て住宅ですので、マンションやアパートとは違った住み心地が味わえます。

やはり戸建てとマンションでは住み心地が違うので、賃貸でも戸建て感覚で住みたい方はテラスハウスを探してみてください。

テラスハウスのメリット2:一戸建て住宅より家賃が安い

賃貸のテラスハウスは、賃貸の一戸建て住宅よりも安めに設定されていることが多いので、家賃を抑えながら一戸建て住宅感覚で住むことができます。賃貸マンションやアパートとそれほど大差ない物件も多く、ちょっと家賃をプラスするだけで戸建住宅に住めるのは非常に大きな魅力です。

テラスハウスのメリット3:上下階の音を気にしなくていい

マンションやアパートだと、上下階の音を気にする必要がありますが、テラスハウスは戸建住宅なので上下家の音を気にせずに済みます。もちろん、隣家に迷惑をかけないような配慮は必要ですが、上下階に足音が響くことがないので、特にお子さんがいるご家庭は住みやすいと思います。

テラスハウスのメリット4:専用庭がついている物件もある

賃貸のテラスハウスには、専用庭がついている物件もあります。戸建住宅の庭と同じように、自分の家専用の庭として使えるので、ガーデニングや日曜大工などが楽しめます。

賃貸で専用庭を持つのはなかなか難しいですが、テラスハウスならついている物件を探しやすいでしょう。タウンハウスやマンションの庭は共有の場合が多いので、専用庭が欲しい方にはテラスハウスがおすすめです。

テラスハウスのデメリット

ここまではテラスハウスのメリットをお届けしましたが、デメリットもいくつかあります。デメリットを知らないと、住んでから後悔するかもしれないので、メリットとデメリットの両方を知った上でテラスハウスを選ぶか判断していただければと思います。

テラスハウスのデメリット1:壁がつながっている

テラスハウスは隣家との境界壁がつながっているため、壁の厚さや防音性能によっては騒音が気になります。境界壁を共有することで建築費用を抑え、家賃を安くしているので仕方のない部分ではありますが、隣同士で騒音が伝わりやすいのがデメリットとして挙げられます。

上下階の騒音は気にしなくていいのですが、マンションやアパートのように隣部屋との騒音は気にしなくてはいけないので、完全に戸建住宅のような感覚で住めるわけではありません。生活音による騒音はお互いさまですが、お隣さんとのトラブルを避けるために、生活音の配慮が必要となります。

テラスハウスのデメリット2:制限やルールがある

テラスハウスは戸建住宅感覚で住めるとはいえ、集合住宅の形態ですので、制限やルールが設けられている場合があります。通常の一戸建て住宅なら制限は少ないですが、集合住宅であるテラスハウスはみんなが気持ちよく住むために、厳しいルールが設けられていることがあるので、入居前に制限やルールの範囲を確認しておきましょう。

テラスハウスのデメリット3:窓が少ない

テラスハウスは隣家同士がつながっているので、マンションやアパートの中部屋のように窓が少ないのもデメリットです。両端の部屋なら壁面に窓がありますが、それ以外は構造上、壁面に窓を設けることができません。

マンションやアパートでは当たり前なので、デメリットというほどではないかもしれませんが、窓が少ないのは通常の一戸建て住宅とのひとつの違いといえます。端の部屋は人気なので、どうしても窓が多い部屋に住みたい方は空きが出るのをしんぼう強い待った方がいいかもしれません。

テラスハウス内見時のチェックポイント

防音性

デメリットの項目でも挙げましたが、テラスハウスは隣の家と壁を共有しているため生活音が漏れやすいです。一般的な戸建て住宅なら隣の家との間に空間がありますが、壁を共有している点に注意してください。

特に木造のテラスハウスの場合、隣の家の生活音が漏れやすいです。もちろん自分の生活音も隣に家に漏れてしまうので、防音性が低いテラスハウスだとお互い気を遣います。

たとえばテラスハウスの防音性が低く、隣の家の家族に小さなお子さんがいらっしゃると、子供の走り回る音や泣く音がしょっちゅう聞こえてくるかもしれません。もしかしたら自分の生活音が隣の家に迷惑をかけるかもしれないのでお互い様の部分はあるのですが、防音性が低いテラスハウスに住むと騒音でストレスが溜まるかもしれせん。

騒音問題は一人暮らし用の賃貸マンションでも起こることなのでテラスハウスに限ったことではありませんが、テラスハウスは壁を共有している戸建て住宅であるという特性上、防音性をよく確認した上で物件を選んだ方がよいでしょう。

もうひとつ一人暮らし用の賃貸マンションの騒音事情と異なる点は、テラスハウスは隣の住人の階段の上り下りが響くことがある点です。防音性が高いテラスハウスなら心配ないかもしれませんが、壁が薄い場合は階段の上り下りの音ですら響くことがあります。

壁の厚さは建物の構造にもよりますが、簡単にチェックするなら壁を軽く叩いてみましょう。コンコンと叩いて軽い音がしたり音が響くようなら壁が薄い可能性が高いです。

内見時に強い音で壁を叩くと隣の住人に迷惑がかかってしまうので、軽くノックするくらいにしておきましょう。

階段の勾配

テラスハウスを内見する時は、二階に上がる階段の勾配をチェックしておきましょう。階段の傾斜がきついと上り下りがしんどいですし、足を踏み外してしまう危険も高まります。

ついでに手すりの有無も確認しておいた方がいいかもしれません。手すりがあるのとないのとでは安全性が違います。

たとえば酔って階段を上り下りする時に手すりがないと危ないですよね。疲れている時も手すりがあると上り下りが断然楽です。

吹き抜けだと音が響きやすい

吹き抜けのタイプのテラスハウスは開放感がある反面、音が響きやすいという欠点があります。共同生活をする場合、1階の音が2階に、2階の音が1階に響きやすいため、どのていど音が響くか確認しておいた方がよいでしょう。

内見時に軽く手を叩いてどれくらい音が響くかチェックしてみてください。物があるかないかで音の響きが変わってくるため、その点も考慮しておいた方がよいでしょう。

上述したように階段を上り下りする音が響くこともあるので、二階を内見する際に階段の音の響きもチェックすることをおすすめします。

テラスハウスに向いている人

共同生活をしたい人

二階のあるテラスハウスは共同生活に向いています。共同生活は生活の時間が違うとお互いストレスが貯まりますが、テラスハウスなら一階と二階に別れて生活できるため、そういった点では共同生活向けではあるのです。

たとえば帰ってくるのが遅い人が一階、朝早く起きる人の方が二階の部屋で生活するとしましょう。一般的な賃貸マンションだと夜遅く帰宅すると物音で先に寝ている人の睡眠を邪魔してしまいますし、帰宅した方も物音を立てないよう気を遣いますが、二階なら物音が届きにくいのでお互い生活しやすいです。

内見のチェックポイントの項目でも解説しましたが、吹き抜けのあるテラスハウスだと音が響きやすいため、音に敏感な人には向いていません。たとえばトイレを開け閉めする音であったり、歩く音であったり、生活のちょっとした音の響きが気になる人にはテラスハウスでの共同生活はストレスになるでしょう。

もしテラスハウスで共同生活をするなら、防音性の高い物件を選ぶことをおすすめします。

テラスハウスという選択肢も考えてみよう

テラスハウスという選択肢も考えてみるのも物件探しのひとつの方法です。

一人暮らし用の部屋を探されている方は、おそらく一般的な賃貸マンションをご覧になる方が多いことでしょう。そもそもテラスハウスに住むという選択肢を考えていない方も多いと思いますが、本記事でご紹介したようにテラスハウスには賃貸マンションにはない魅力がたくさんあります。

テラスハウスの物件数は賃貸マンションと比べて多くはありませんが、良い物件に空きがあれば選択肢のひとつとして考えてみてください。恋人や友達と共同生活をする方もテラスハウスを選択肢に入れてみてはいかがでしょう?

まとめ

テラスハウス=シェアハウスではなく、戸建住宅が連なった形態の住宅であることをおわかりいただけたかと思います。完全に一戸建て住宅感覚とまではいかなくても、それに近い感覚で住めるので、マンションやアパートよりも住み心地がよいのが大きなメリットです。家賃は一戸建て住宅よりも安めに設定されていますので、戸建住宅に憧れがある方は、テラスハウスを探してみてはいかがでしょう。