「住みたい街ランキング」には入っていないけど、オススメの街を紹介する当企画。今回、ご紹介するのは「千川」です。
よく勘違いされるのですが、仙川（せんがわ）ではありません。千川（せんかわ）です。池袋から有楽町線または副都心線で2駅行ったところにある住宅街です。都心に近い割に地味な印象のある町ですが、実は一人暮らしするのにおすすめの穴場なのです。
おすすめポイントは以下の3点！
- 池袋から2駅の距離で、有楽町線と副都心線が使える利便性
- 大きな商店街はないものの、巨大スーパーのおかげで生活に不便なし
- 銭湯や定食屋も充実。有名なパティシエのお店も
1. 池袋から2駅の距離で、有楽町線と副都心線が使える利便性
千川駅は池袋から西に2駅、電車で約5分の場所に位置しています。池袋を日常使いできるため、生活にはとても便利な場所です。
ポイントは有楽町線と副都心線が両方停まること。この二つの路線を同時に使えるのは、都心へのアクセスにおいて非常に強力な武器になります。
まず有楽町線ですが、池袋はもちろん、飯田橋、市ヶ谷、永田町、有楽町、豊洲、新木場といった乗り換えのハブとなる駅に停車します。ここでカバーできないのは新宿や渋谷ですが、副都心線は新宿三丁目、渋谷に停車するため、見事にお互いを補完しあう関係になっているのです。
簡単にいうと、池袋、渋谷、新宿といった23区内西側の主要都市と、飯田橋、永田町、有楽町（銀座）といった東側の主要都市にすべて一本でアクセスできる町、それが千川なのです！
この2つの路線が使えて、さらに池袋に近い町としては要町と小竹向原があります。両方とも住みやすい町なのですが、ここはあえて千川を推したいところ。なぜなら、より池袋に近い要町と、急行が停まる小竹向原よりも、千川は若干家賃相場が低いからです。あと、池袋で飲んだ後、終電を逃してもギリギリ歩ける距離（約30分）だからというのも大きいです。小竹向原までいくと、さすがに歩くのは辛いんですよね……。
そんな千川の欠点は、これといって大きな商店街がないことですが……ご安心ください。その弱点はとあるスーパーの存在で帳消しになっています。
2. 大きな商店街はないものの、巨大スーパーのおかげで生活に不便なし
そのスーパーとは「ライフ」。もはやスーパー扱いしていいのかどうかわからないほどの巨大な店舗で、食料品から衣類、家電までありとあらゆるものがここでそろいます。ライフ自体が一つの商店街といっても過言ではないかもしれません。
さらに、北にライフがあるなら南にはビッグ築地あり。こちらは魚介類を中心とした生鮮食品の他、生活消耗品などが販売されているお店で、自炊派には涙が出るほどありがたい存在なのです。
ライフとビッグ築地という二つの巨大店舗のおかげで、千川では日常的な買い物に困ることがありません。それ以外のものは池袋まで5分で出ればいいだけ。どうです？ 商店街がない不便さなんて微塵も感じないでしょう。
3. 銭湯や定食屋も充実。有名なパティシエのお店も
もっとも、商店街もないわけではなく、少ないながらもスーパーにはない個性的なお店が軒を連ねています。一人暮らしの外食派には嬉しい定食屋や蕎麦屋、中華やファミレスなど、まとまってはいないものの、そこそこの数のお店が点在しています。
そして、なぜか……といったら失礼かもしれませんが、世界的に有名なパティシエであるサントス・アントワーヌの洋菓子店「エコール・クリオロ」の本店が千川にあります。ここのスイーツはびっくりするくらいおいしくて、最初に食べたときはえらく感動しました。それ以来、筆者が仕事で持っていく定番の手土産になっています。これが毎日でも食べられる幸せときたら……。
有名店といえば、ラーメン屋の「つけ麺道たけし」もけっこう名の知られた店みたいですね。毎日行列ができる店ですが、近所に住んでいれば人の少ない時間帯にふらっと食べに行けます。これもジモティーの強み！
グルメ以外だと忘れてはいけないのが、銭湯「要湯」の存在。昔ながらの銭湯で、なんだかホッとできるのです。筆者もよく通っていました。
また、若手の芸人がネタを披露するライブハウス「Beach V (びーちぶ)」も有名。こうしてみると、意外と個性的なお店や面白い場所が集まっているんですね。
さいごに
住宅街というイメージが強い千川ですが、実際は若い人の一人暮らしにもぴったりな町だと思います。池袋好きなら、ぜひ検討してほしいですね。
基本情報
▶交通の便
池袋まで……約40分
新宿まで……約30分
渋谷まで……約30分
ワンルーム……6.2万円
1K……7.07万円
1DK……8.02万円
1LDK……11.27万円
2K……7.92万円
2DK……10.3万円
参考：千川の賃貸物件