「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第29回:不動前

「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第29回:不動前

「住みたい街ランキング」には入っていないけど、オススメの街を紹介する当企画。
今回ご紹介するのは、JR目黒駅から東急目黒線から一駅でいける「不動前」だ。

まず最初にあやまらなくてはいけないのだが、不動前は家賃が高い。ワンルームの平均家賃は10万円を超えてしまっている(※2016年3月10日現在)。それでも不動前が好きな筆者としては紹介せずにはいられないのだ!

しかたない! ごめんなさい!

そんな不動前の魅力を4つにまとめてみたのでいってみよう。

  1. 圧倒的に恵まれたロケーション
  2. 不動前の絶対に行きたいお店
  3. 禿坂(かむろざか)と目黒川の桜を楽しむ贅沢
  4. おしゃれさはないが、ローカルな住宅街に残る下町感が心地よい

1.圧倒的に恵まれたロケーション

実は不動前はお店が少ない。しかし不動前には、それ以上に周辺環境が素晴らしい。

上の地図を見ると、不動前の徒歩圏内には、五反田、目黒、武蔵小山、戸越銀座がある。武蔵小山と戸越銀座はどちらも巨大な商店街があり、生活に必要なものはここで揃うし、お店の数が多いので商店街を歩くだけでも楽しい。こちらは前にも記事にしているので、よかったら読んで欲しい。

不動前は電車も快適だ。東急目黒線で目黒にでてしまえば、山手線で主要なところは回れるし、渋谷までは6分、新宿なら13分で着く。ただ三軒茶屋、下北沢辺りは、目黒駅と渋谷駅で乗り換えが発生するので少しストレスに感じるかもしれない。

ちなみに朝の通勤の時間帯は、品川で降車する人が多いので、勤務先が新橋〜秋葉原〜上野辺りなら、山手線でも座れるので快適だ。

2.不動前の絶対に行きたいお店

冒頭で不動前はお店が少ないと言ったが、そのなかでもオススメのお店を3つほど紹介させて欲しい。

焼肉しみず

 「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第29回:不動前1つ目は、焼き肉の『しみず』。恐らくこの辺りで1番美味しい焼肉屋ではないだろうか。週末は予約をしないとまず入れない。ここは『和牛限定厚切りタン(3,000円)』などの高い肉から売り切れていくので、美味しい肉を食べたいなら早めの時間に予約しよう。筆者は19時ぐらいに予約して行ったのだが食べられなかった。

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写真は5点盛り(2,680円)

にしむら

 「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第29回:不動前不動商店街で50年以上前からある老舗うなぎやの『にしむら』。ここは初めていくと行列が2つあって戸惑うと思う。1つがお持ち帰りの列。もう1つが店内で食べるための列だ。うなぎなので少々値ははるが、ここいちばんのときに食べたい。

うなぎの蒲焼きは中串で1,800円、大串で2,200円で食べられる。お持ち帰りの場合、中弁当が2,100円、上弁当が2,500円、特上弁当が3,900円だ。忙しいとなかなか電話にでてくられないが、出前もやっているので試してみて欲しい。※肝心のうなぎの写真は美味し過ぎて撮り忘れてしまった。ごめんなさい。

味一

 「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第29回:不動前さいごはリーズナブルなお店も。タンメンが美味しい『味一』だ。客層は、ファミリー、土木関係、カップルと幅広く、1人でも入りやすい雰囲気のお店だ。オススメはタンメンチャーハンセット(1,000円)。ハッキリとした味付けで、薄味が物足りない人にはちょうどいいだろう。ここも出前をやっているので試して欲しいのだが、品川区は出前の対象外なので注意しよう。

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タンメンチャーハンセット(1,000円)、エビが大きいエビチャーハンもオススメだ

3.禿坂(かむろざか)と目黒川の桜を楽しむ贅沢

不動前には2つの花見スポットがある。ひとつは目黒川。もう1つが禿坂(かむろざか)だ。
いまは3月。もうすぐ桜が咲き始めるはずだ。花粉症の人には少し辛い季節だが、花見が好きな人にはたまらないだろう。

目黒川

 「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第29回:不動前目黒川の桜と言えば中目黒が有名だし、出店もあってにぎわっているが、不動前では出店や人がいない分ゆっくり桜を鑑賞できる。目黒川は、ジョギングコースとして利用する人も多いので、花見がてら川沿いを走るのも楽しいかもしれない。
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禿坂(かむろざか)

 「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第29回:不動前禿坂は山手通りから武蔵小山方面へ向かう上り坂だ。ここには道路の両脇に桜が植えられていて、春になると桜のトンネルができあがる。この禿坂には途中で小さな公園があるので、コンビニなんかでお酒を買って花見を楽しむのもいいだろう。
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4.おしゃれさはないが、ローカルな住宅街に残る下町感が心地よい

誤解を恐れずに言うと、不動前は決しておしゃれな街ではない。どちらかと言うと下町っぽさが強い街だ。街のあちこちに歴史を感じさせる建物があるし、昭和の時代から続いているお店も多い。目黒不動商店街の人たちは一見さんにもとても親切にしてくれる。

歴史を感じさせる建物が多い街

歴史を感じさせる建物で、1番有名なのはやはり目黒不動尊だろう。不動前駅の名前の由来にもなったとも言われている。

 「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第29回:不動前正式には瀧泉寺という名前のここでは、毎月28日に縁日があり、多くの地元民がここを訪れる。余談だが、ここ瀧泉寺は、タレントのヒロミのジョギングコースらしい。

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毎月28日に開催される縁日の様子


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生ビールあります

目黒不動尊の近くには五百羅漢寺がある。ここには305体の群像が安置されており、一体ごとに表情が違う。もともとは元禄時代に松雲元慶禅師(1648〜1710年)が、500体以上の象をつくりあげたが、三百年以上経ち、今に残っているのが305体となった。

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五百羅漢寺は目黒不動尊から目と鼻の先にある

いまでこそ、この辺りは高級住宅街だが、戦後は花柳界だった。街を探索していると、たまに名残をみつけられておもしろい。

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昭和の時代からある銭湯

不動前と言えば、武蔵小山編でも紹介した清水湯が有名だが、いつも混んでいてなかなか落ち着かない。しかし不動前には2つの銭湯があり、どちらも深夜まで営業している。仕事帰りなどにふらっと寄って疲れを癒したい。

不動浴場

 「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第29回:不動前目黒不動尊の比較的近くにあるのが『不動浴場』。
営業時間は、午後3時30分から午後23時30分までで、金曜日が定休日だ。なかにある富士山の絵がいい味をだしていると思う。近隣住民にも愛されており、若い人もよく利用している銭湯だ。

松の湯

 「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第29回:不動前品川区に入ってしまうが、ここも不動前から歩いて行ける昔ながらの銭湯『松の湯』。
営業時間は、火曜日~土曜日が午後3時30分~深夜0時、日曜日が午後3時~深夜0時で営業している。定休日は月曜日。

さいごに

家賃が高く、坂が多いのが難点だが、利便性や住みやすさなどを考えると多少高くても満足できると思う。
学生の一人暮らしには少し厳しいかもしれないが、余裕がでてきたら一度は住んで欲しい町だ。

基本情報

▶交通の便

池袋まで……約30分
新宿まで……約20分
渋谷まで……約10分

▶平均家賃相場

ワンルーム……10.05万円
1K……9.33万円
1DK……11.05万円
1LDK……17.26万円
2K……11.35万円
2DK……13.19万円

参考:不動前の賃貸物件