
お部屋に観葉植物があると、一気におしゃれ感がアップするのはもちろん、目にするたびに癒されます。南向きで日当たりのいい部屋であればなおさらです。物言わぬ観葉植物ですが、水をあげたり、モサモサ茂った葉を剪定してあげたりしていると、不思議と愛着がわいてきます。日当たりが良い部屋だからこそ育てたい観葉植物を、厳選して紹介します。
日当たりの良い部屋で育てやすい熱帯植物
ベンジャミン
ねじって編み上げられた姿でおなじみのベンジャミンは、もともと熱帯植物です。育てるのは難しくありませんが、人の手で編み上げてあの姿を作るので、自然にねじれていくことはありません。購入時には好みのフォルムを選びましょう。
大きさは、卓上サイズから1メートル50センチを超す大型までさまざまです。適温は8℃以上で、そう頻繁に水やりをする必要はなく、土が乾いたら行う程度で十分。かなり葉が茂るので、好みの形に剪定して楽しみましょう。
ガジュマル
ガジュマルは幹の途中から「気根」という根を数本出すため、まるで足で立っているような印象を受けます。もともと沖縄などの亜熱帯地方で育つ植物であり、昔から「幸せを呼ぶ木」として愛されてきました。
ガジュマルは大きさも姿かたちもさまざまで、とくに気根の育ち方によって表情が全く違うため、自分だけの一本を探す楽しさがあります。適温は5℃以上で、水やりは夏にたっぷり、冬場はやや頻度を落とします。
パキラ
パキラは一般的に背が高く、幹の下の方はずんぐりしているのに、上の方は細身なのが特徴です。葉も、熱帯植物特有の厚ぼったいものと比べて細長くスマートなので、スタイリッシュなお部屋にぴったりです。ベンジャミンと同様に、ねじれているものは人の手で編まれて作られます。
パキラの適温は5℃以上で、乾燥に強く丈夫です。葉が広がりやすいので、気になる場合はこまめな剪定が必要ですが、基本的に先端を切っていれば問題はありません。
インドゴムノキ
インドゴムノキは、厚ぼったくて大きい葉が安心感を与えてくれます。葉に斑のあるものが多く見られるのが特徴的で、幹よりも葉の存在感が大きいため、葉の色が印象を大きく左右します。選ぶときは全体の色味を見て、自分の部屋のイメージに合うかを考えましょう。
オーガスタ
オーガスタは一枚の葉の長さが60㎝、幅が30㎝にもなることがあるため、お部屋にトロピカルな存在感を与えてくれます。籐椅子と一緒に、あるいはサーフィンボードの隣に置いたりなど、夏をイメージさせるルームコーディネートにしっくりくることでしょう。
太い幹がないため、保水能力に不安を感じるかもしれませんが、土の表面が乾いてきたら水やりをする程度で構いません。冬場は根腐れを起こさないよう、水やりの頻度を減らします。室温は、5℃以上を保てれば十分です。
ドラセナ
細長い葉が放射状に延びている姿が涼し気な印象を与えるドラセナは、葉に斑が入っているもの、赤みがかってみえるもの、黄色と緑のストライプ状の葉が特徴的なものなど、さまざまな種類があります。種類によっては、常に10℃を超えるような室温が求められるため、注意が必要です。

けっこう寒くても耐えられる、非熱帯系の観葉植物
ゴールドクレスト
クリスマスになるとお店でよく見かけるようになるゴールドクレストは、ヨーロッパから来た観葉植物です。美しい黄金色の葉が、少し遠くから眺めるとフワフワして愛らしい姿に見えるため、穏やかな存在感で魅了してくれるでしょう。
日向を好みますが、寒い地方から来たため、寒さにも乾燥にもよく耐えます。高温多湿になると弱ってしまうので、夏の成育環境には十分気をつかいましょう。
ユッカ
太い幹から細長い葉が生えている、ともすればアンバランスともいえる姿が特徴的なユッカは、中南米から来た観葉植物です。日向を好みますが耐寒性もあり、比較的寒い地域でも育てやすいといえるでしょう。葉がピンと立ったシャープさが売りなので、男性的なインテリアが引き立ちます。
ユッカは2℃から3℃あれば平気なので、霜さえ降りなければバルコニーなど戸外に置いても不安はありません。挿し木や幹挿しで簡単に増やすことができるので、新しく育てる楽しみも味わえるでしょう。
ストレリチア(ゴクラクチョウカ)
ストレリチアはゴクラクチョウカとも呼ばれ、オレンジと青の鮮やかな花が咲く観葉植物です。ときには花を咲かせてくれる観葉植物を楽しみたいという人におすすめとなっています。背はそれほど高くなく、幹が細いため、強い印象を与えません。
直射日光を好み、3℃ほどの気温があれば耐えられるので、バルコニーに出しておいても安心です。
シェフレラ(カポック)
シェフレラはカポックとも呼ばれる低木で、小さく緑の濃い葉をたくさんつけて目を楽しませてくれます。背の高い観葉植物が苦手という方にもおすすめです。気根を出し、幹をくねらせて成長する種類なら、盆栽に仕立てると美しさが引き立ちます。
台湾からやってきた植物ですが、寒さにはやや強く、低温に慣れれば0℃以下でも冬を越してくれるでしょう。
まとめ
熱帯植物でも、室温5℃以上を保てればワンルームでも育てられるものがたくさんあります。基本的には、直射日光に当てると葉焼けを起こしてしまうものが多いため、バルコニーには長時間出さないようにしましょう。
南向きで窓の大きいお部屋なら、植物だけでなく人間の健康にも間違いなく好影響を与えます。生き物の気配を感じながら住むことのできる南向きのお部屋は、以下のページから探してみましょう。